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電卓と電話2008年05月23日 10時35分36秒

電卓を使いながら電話をしようとして、ふと思った。
電卓のキー配列は下から1・2・3となっている。

ところが、電話機は、上から1・2・3となっている。

電卓のボタン配列は、ISO(国際標準化機構)で決められている。
一方、電話機は、国際電気通信連合の電気通信標準化部門というところが決めているらしい。
身近なところで見てみると、計算機やパソコンキーボードのテンキー、レジスターなどが下から1・2・3の配列。
一番身近なケータイや卓上電話機、テレビやAV機器のリモコンなどが上から1・2・3になっている。

コンビニやスーパーなどで使われている、発注や売上管理の為のハンディーターミナルも上から1・2・3の配列かと思ったら、全てがそうではないらしい。
カシオ計算機のハンディーターミナル製品を見てみると、下からの配列の物がある。
両手で扱う大きいものは基本的に電卓と同じ下から1・2・3の配列だという。
じゃあ、なぜ小型のハンディーターミナルが上から1・2・3の配列になっているんだろう?
「小型端末を使うのは若いアルバイトの人たちが多いので、ケータイと同じ方が操作を覚えやすいから」だって・・・。
実際、片手で使うハンディータイプの場合は、手に持ったときに1・2・3のボタンがちょうど親指のあたりに来る、上から1・2・3の方が使いやすい。

1941年に、アメリカで足し算・引き算しか出来ない「加算機」なるものが出来たときから、下から1・2・3の配列だった。
よく使う1・2・3が手前にあった方が操作がしやすいのでこのように配列したんだと思う。

プッシュホン型の電話機が実用化されたのは、アメリカで1960年頃だという。
この時、なぜ計算機と逆の配列にしたんだろう?
欧米では、数字にしても文字にしても、左から右、上から下に書くのが一般的なので、数字を探しやすい配列にしたんだろうか?

携帯電話では、「あかさたな」や「ABCDE」などもこのボタンを使うので、左上から1・2・3の配列は自然に使える。

今から半世紀前にプッシュホンを作った人たちがボタンの配列を決めるときに、手のひらに収まる多機能電話(ケータイ)を想定していたとしたら、すごいなぁ。

ボタンの配列なんか、全然気にしないで間違えないで使っているけど、機械のデザインってのは規格や理屈よりも使いやすさが大事なんだな。きっと。

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