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NPSとプロストラップ2012年08月08日 12時59分52秒

オリンピックなどで報道陣の使うカメラがCanonとNikonの独占状態だと昨日書いたが、その理由のひとつとしてサポートサービスの違いがあげられる。
他社にもプロサポートサービスはあるが、この2社のサポートは群を抜いている。
プレスセンター脇のサポートブースでは機材の故障などにすぐ対応出来る。

CanonにはCPS(キャノンプロフェッショナルサポート)、NikonにはNPS(ニコンプロフェッショナルサービス)というサポートサービス組織がある。

NPS会員になると、各種情報提供の他に、登録機材の無料点検、修理代金特別割引、修理時の代替機材貸出、購入予定機材の試用貸出、修理不能や不要機種から新機種への特別価格での代替購入、などのサービスを受けられる。

NPSには、日本居住で、写真撮影を職業としていて6ヶ月以内の作品資料3点以上を提示、ニコンの一眼レフカメラ3台以上・ニコンのレンズ5本以上を所有し、NPS会員(会員歴1年以上)の推薦があれば入会申請が出来る。
学生やアルバイトは不可。

入会手数料21000円が必要。3年毎の更新時にも更新手数料6300円が必要になる。

キヤノンのCPSで同じようなサービスを受けるには、年会費25200円が必要。ちょっと高め。
CPSも入会資格はNPSと同じような内容らしい。

テレビなどで報道関係者が映ると、下の様なストラップを付けたカメラマンをよく見かける。
NPSで提供しているプロストラップ(プロスト)だ。
Nikonプロストラップ
このプロストは、NPS会員がカメラを買ったときに保証書とカメラ同梱のストラップを持っていけば交換してくれる。
デザインが変わった時や、古くなった物は無料で新しい物に付け替えてくれる。

現行のプロストラップは大きく分けて5代目になる。
Nikonプロストラップ
写真一番上が2代目プロスト。

その下が3代目。このプロストの配布期間は短く、派手さを好まない報道関係を中心に配布されたらしい。

その下、同じデザインで黒と青が有るが、黒は銀塩カメラ用、青はデジタルカメラ用に配布された4代目。
一般では手に入らないプロストが人気を呼び、ネットオークションで青いプロストが10万円で取引されたなどと話題になった。
転売防止の為に、NPSでは下の写真のようにストラップに番号を入れて管理していたが、報道機関などに担当者が置いていく番号の入っていない物がネットオークションに出品されたらしい。ネットでは贋物も出回っていると聞く。
転売による高騰を収める為か、ニコンは4代目の黒と青のストラップを市販するという荒業に出てしまった。ヨドバシカメラなどのカメラ量販店で1本4000円位だったと思うが、販売されていた。
試しに黒青2本セットというのを買ってNPSで配布された物と比べてみたが、黒も青も市販品とNPSの物は全く同じだった。
おかげで、4代目プロストは2本ずつ所有している。

上の写真で一番下は5代目の現行品。デザイン的にはシックな(他が派手すぎる?)現行品が好きだが、このデザインの中でもステッチが1本から2本になったり、裏生地の材質が変わったりしている。裏生地が変わった為、しなやかさが少なくなったのは残念!

この他にもオリンピックなどの大きなイベントの時に特別バージョンのプロストを配布したり、同じデザインでもマイナーチェンジを繰り返したりして微妙に変わっている。

先に書いたように、NPSではプロストに番号を入れて管理していた。
4桁の数字がナンバリングの様なものでスタンプしてある。(番号を隠すため画像処理しました)
Nikonプロストラップ
3代目は配布数が少ない為か、3桁の数字。しかも手書きの為、使っているうちに擦れて消えかかってしまった。(黒く塗ってあるのは画像処理です。)
Nikonプロストラップ

NPSではストラップをカメラに取り付けてから渡してくれるのだが、その取り付け方が「ニコン結び(ニコン巻き)」とか「プロスト結び」と言われる結び方をする。
Nikonのプロストを付けている人がいても、カメラへの取り付け方が普通だと「転売品かな?」と思ってしまう。
プロスト結びについてはまた明日。

[今日のつぶやき]
プロストと聞くとアラン・プロストを思い出すのは私だけ?絶対、アイルトン・セナも出て来るよね。
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