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美空ひばりの駅 港町2015年04月14日 15時00分34秒

2月20日に起きた多摩川河川敷での「川崎中一殺害事件」から2ヶ月が経とうとしています。
事件現場のすぐ横には昔、日本で最初のレコード会社「日本コロムビア」の本社・工場がありました。
日本コロムビア株式会社は、日本蓄音器商会として1910年にこの地で創業していますが、2007年にこの工場は閉鎖されました。
現在は、3棟のタワーマンションが建って(一部建設中)います。
美空ひばりの歌碑がある京浜急行港町駅
その事件現場からタワーマンションを挟んで南西へ350m程の所に、京浜急行大師線の港町駅があります。1932年開業当時の駅名は「コロムビア前」でした。
港町駅南口改札前(改札より外側)には昭和の歌姫・美空ひばりが1957年に大ヒットさせた「港町十三番地」の歌碑が設置されています。
2013年3月2日の港町駅リニューアルに合わせて同年3月1日に除幕式が行われました。
美空ひばりの歌碑がある京浜急行港町駅

「港町」は駅名・地名とも「みなとちょう」と読みますが、歌は「みなとまちじゅうさんばんち」です。

新曲の依頼を受けた作詞家の石本美由起さん(故人)が、駅の改札を出て目に入った「港町3番地」という住所表記にひらめき、七五調で語呂のいい港町(みなとまち)十三番地(じゅうさんばんち)にしたということです。(当時の日本コロムビア本社の番地は9番地でした)


歌碑には、等身大の美空ひばりの写真や、歌詞、実寸の手形とサイン、当時のレコードジャケットなどが描かれています。
上下中央・左端にあるボタンを押すと約90秒間、ワンコーラスの歌声が流れます。
美空ひばりの歌碑がある京浜急行港町駅
美空ひばりさん、身長1m48cmと小柄だったんですね。ステージ上では大きく見えるのは、やはりスターです。

ホーム間を繋ぐ跨線橋へ上る階段には同曲の音符オブジェがあしらわれて、軽快なイメージを与えています。
美空ひばりの歌碑がある京浜急行港町駅
電車が接近すると流れる駅メロディーは上り線はサビ、下り線にはイントロ部分が使われています。
美空ひばりの歌碑がある京浜急行港町駅
階段の上から覗き込むと、音符越しに改札が見えます。
美空ひばりの歌碑がある京浜急行港町駅

下り線ホームには港町十三番地のメロディー譜が港をイメージしたイラストと共に描かれて、駅全体が「港町十三番地」に包まれた音楽の駅になっています。
美空ひばりの歌碑がある京浜急行港町駅

北口側改札付近(改札より中)には「レコード発祥の地」のボードも展示されています。
美空ひばりの歌碑がある京浜急行港町駅

京浜急行大師線は、路線内14ヵ所の踏切を除去することによる道路交通の円滑化を図る為、全線約5kmの地下化と駅の移設を進めています。これにより、約5kmの内約4.5㎞が地下式になります。
それに伴って、将来、港町駅は現在より南側へ移動します。
駅が移設されても、これらの施設は残してほしいものです。音楽の駅として、よりふさわしい形で再現して戴ければ嬉しいのですが・・・
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