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金木犀(キンモクセイ)2015年09月29日 21時44分52秒

国営昭和記念公園を歩いていると、香水のような甘い香りが漂っています。
園内には大きな木にオレンジ色の花を付けた金木犀(キンモクセイ)が随所に植えられています。
国営昭和記念公園の金木犀(キンモクセイ)
木犀(モクセイ)と言うと一般的には白い花を咲かせる銀木犀(ギンモクセイ)を指しますが、より芳香が強くオレンジ色で派手な花色のキンモクセイの方がよく知られています。
金木犀(キンモクセイ)
学名はOsmanthus fragrans var. aurantiacus(オスマンツス・フラグランス・オウランティアクス)です。属名のオスマンツスはギリシア語のオスメ(香り)とアンサス(花)からなり、「香りのする花」のという意味です。種名のフラグランスは「良い香りのする」、変種名のオウランティアクスは「橙黄色の」の意です。
金木犀(キンモクセイ)
雌株と雄株がある雌雄異株ですが、日本には雄株しか入っていないといわれています。
雄株の花には雄蕊(おしべ)が2本あり、雌蕊(めしべ)はあるものの不完全で機能しておらず実はつけません。

芳香に誘われて飛んで来る虫を捉えようと、蜘蛛が糸を張っていました。
クモの巣とキンモクセイ

1970年代初頭から1990年代までの約20年間、トイレの芳香剤の香りの主流はキンモクセイでした。
トイレの悪臭を100とした場合、それに打ち勝つ110の強さでありながら甘い良い香りを放つキンモクセイの香りが好んで選ばれたのです。その後、匂い自体を絶つ消臭技術が発達し、100の悪臭を20~30に減らした上で芳香剤の香りも20~30に抑える事が出来るようになりました。

キンモクセイの香りに「トイレの香りのイメージ」が定着してしまった為、消臭・芳香剤の香りの主流はラベンダーに移行しました。柑橘系も根強い人気を誇っているようですが、最近の傾向としては「アクアソープ」のような「せっけん」の香りに人気があるようです。

でも、せっけんの香りに「トイレの香りのイメージ」が定着してしまったら、ちょっと困りものですね。

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