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氷川丸が国の重要文化財に2016年03月17日 18時03分38秒

横浜の山下公園で係留展示されている「氷川丸」(日本郵船所有)が、国の重要文化財の指定を受けることになりました。
これは、3月11日に開催された文化審議会文化財分科会が文部科学相へ答申したことによるもので、近日中に行われる官報告示を経て正式に国重要文化財に指定されます。
氷川丸と横浜マリンタワー
氷川丸は、1930(昭和5)年4月25日 横浜船渠株式会社(現・三菱重工業横浜製作所)にて竣工しました。シアトル航路に就航し、1932年にチャールズ・チャップリンが乗船したことは広く知られています。
第2次世界大戦中は海軍特設病院船として徴用。終戦後は復員船・引揚船として、復員兵や民間人の帰国を支えています。
その後、国内定期航路を経て外航へ復帰。1953年にシアトル航路に再就航しています。
1960年に運航を終了し、1961年に横浜港開港100周年記念事業として山下公園前特設桟橋に係留され、当時はユースホステルとして利用されていました。
現在は、博物館船として一般公開されています。

2003(平成15)年に横浜市指定有形文化財の指定を受け、2007(平成19)年には経済産業省近代化産業遺産の指定を受けています。
今回国重要文化財の指定を受ければ、海上で保存されている船舶としては初の重要文化財指定となります。

氷川丸が竣工してからすでに86年が経とうとしています。老朽化が目立ち、保存のための費用は膨大な価格になります。国重要文化財に指定されれば修理費に半額の国庫補助が出るというのは喜ばしい事です。横浜の象徴として末永く大切に保存していきたいものです。


氷川丸 主要目】
船種:貨客船
造船所:横浜船渠(株)(現三菱重工業(株)横浜製作所)
竣工:1930(昭和5)年4月25日
全長:163.3メートル
幅:20.1メートル
総トン数:11,622トン
最高速力:18.38ノット(時速約34キロ)
主機:B&W社製複動4サイクルディーゼル機関 2機2軸
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