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「南阿蘇鉄道“希望の光”復興祈念切符」2016年05月10日 13時17分37秒

4月14日の前震、16日の本震と、熊本を震源とした地震では建物の倒壊や土砂崩れなどにより、多くの方が被災されました。

その熊本地震から1ヶ月が経とうとしています。
報道では多くは取り上げられていませんが、熊本県の阿蘇山南麓を横断する、トロッコ列車で人気の第三セクター「南阿蘇鉄道」が今回の地震で甚大な被害を被っています。
土砂災害による線路の分断や、橋、トンネルなどに深刻な被害を受けて、現在でも全線運休しており、復旧には少なくとも30億円、最短で1年以上を要する見通しだといわれています。
14日午後9時26分の前震の後、15日には「16日(土)始発から運転再開の予定」との見通しを発表していましたが、16日午前1時25分の本震で壊滅的な被害を受けてしまいました。

南阿蘇鉄道は、熊本県阿蘇郡高森町の「高森駅」と阿蘇郡南阿蘇村の「立野駅」の17.7キロを結ぶ高森線を運営する第3セクターです。国鉄民営化で廃止された高森線を引き継ぎ、1986年に営業を始めました。わずか13人(2016年4月現在)の従業員で運営しているローカル線です。
日本一長い駅名の「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」がある事でも知られ、「阿蘇下田城ふれあい温泉駅」という長い駅名を持つ駅もあります。

窓ガラスの無いトロッコ列車が原始林を走り抜け、高さ64.5mの鉄橋(第一白川橋梁)を渡る・・・・観光客の利用が多く、トロッコ列車「ゆうすげ号」による収益が45%を占めるといいます。
南阿蘇の山々と田園風景の中を行くのんびりしたローカル線が人気を呼んでいます。

そんな南阿蘇鉄道の未曾有の危機を救おうと、第3セクター仲間が立ち上がりました。
南阿蘇鉄道を支援するため、全国の第3セクター鉄道公募社長4社が共同で復旧祈念切符「南阿蘇鉄道“希望の光”復興祈念切符」を販売することになりました。
※本社茨城県ひたちなか市の「ひたちなか海浜鉄道
※本社千葉県大多喜町の「いすみ鉄道
※本社秋田県由利本荘市の「由利高原鉄道
※本社鳥取県若桜町の「若桜鉄道
の4社です。
この4社は社長が全て一般公募で選ばれたという縁があります。

販売価格は1セット1,000円。うち、印刷代などを除いた700円が南阿蘇鉄道に支援金として入ります。
下の写真は「南阿蘇鉄道“希望の光”復興祈念切符」で、上半分が表、下半分が裏です。
南阿蘇鉄道復興祈念切符「希望の光」
全面運休中の南阿蘇鉄道を除く4社の有人駅や売店で購入できます。由利高原鉄道のウェブショップでも販売していますが、現在、申し込みから配達まで10日から3週間位かかる場合もあるという事です。

販売開始日は4月29日。切符には 28.4.29 の日付が入っています。
セット内容はいずれも硬券で、
若桜鉄道=若桜駅入場券・・・若い桜も将来に向けて咲き、復興の花が咲きますように。
いすみ鉄道=大多喜駅入場券・・・復興を遂げ、大きく多くの喜びがありますように。
南阿蘇鉄道=高森→立野駅乗車券・・・全線復旧を願って、始発駅から終点までの全線乗車券です。
ひたちなか海浜鉄道=勝田駅入場券・・・「勝った」。困難に打ち勝ち、田の稲のように力強く歩めるように。
由利高原鉄道=子吉駅入場券・・・子供たちの未来に吉が訪れますように。
という願いを込めた5枚がセットになっています。

券面金額の合計は1,100円になりますが、発券日付が4月29日なので使用することは出来ません。
普通に寄付をするよりも、1セットに付700円が確実に南阿蘇鉄道復興の支援金として使われるのであれば、700円を寄付する為に1,000円を出して、記念になるような品物が貰えるのは嬉しい事ではないでしょうか・・・

切符の裏側には発行番号が入れられていますが、5枚全ての番号が同じになっています。
南阿蘇鉄道復興祈念切符「希望の光」
3セット購入しましたが、0580、0581、0582の連番になっていました。
シリアル番号のように見えますが、これは普通の鉄道切符のように9999を超えると、数字的には0000に戻ってしまうんでしょうね。(正確には0001から始まるので1万枚目の0000は最後の数字です)。

話は変わりますが、昔、テンパズルと言ってこの4つの数字を四則計算(+-×÷)して10にするという遊びがありましたね。MAKE10(負け10ではなくメイクテン)ともいいます。
0580、0581は+-×÷だけでは10にはなりません。
0582。これは超簡単ですね。0×5+8+2=10です。
数字の組み合わせは0001から0000までの1万通りがあり、その内8,147通りで10が作れるそうです。(数字の並び替えはOKです)
計算フォームのサイトもあります。身近にある4桁の数字でやり始めるとクセになります。

話を戻して、「南阿蘇鉄道“希望の光”復興祈念切符」です。
同鉄道は観光列車であると同時に、地域住民にとっては生活の足です。立野駅でJR豊肥線に乗り換えて熊本市方面への通勤・通学などにも利用されていました。
南阿蘇鉄道では南阿蘇鉄道 復旧義援金の専用口座を開設しています。
「南阿蘇鉄道“希望の光”復興祈念切符」で支援をしたい方は由利高原鉄道のウェブショップで。

少しでも早い復旧をお祈りいたします。
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