ホテル雅叙園東京・渡風亭 ― 2017年07月25日 15時20分25秒
ホテル雅叙園東京は目黒雅叙園という名で長年親しまれてきましたが、今年4月1日からホテル雅叙園東京に施設名称を変更しています。
雅叙園は「がじょえん」と読みます。高級焼肉で有名な叙々苑(じょじょえん)とは全く関係ありません。
落ち着いた和風の建物の渡風亭。店名の看板も組子細工の落ち着いたものになっています。
日本料理 T O F U T E I と書かれています。「とーふてい」と読んでしまいそうですが、豆腐料理屋さんではありません。「とふうてい」と読みます。
案内された部屋は「竹坡」という部屋です。
明治から昭和期の浮世絵師で日本画家の尾竹竹坡(おたけちくは・1878~1936)が名前の由来だと思います。
部屋からは、鯉の泳ぐ水の流れが涼やかな庭が見えます。
庭の縁側への障子も組子細工で、その枠は螺鈿(らでん)細工になっています。
螺鈿細工は、貝殻の内側、虹色光沢を持った真珠層の部分を切り出した板状の素材を、漆地や木地の彫刻された表面にはめ込む、主に漆器や帯などの伝統工芸に用いられる装飾技法のひとつです。
この部屋は20畳の広さがあり、部屋全体が漆黒の螺鈿細工で装飾されています。
上座に座った時には、鶴の描かれた見事な螺鈿細工を正面に見ることが出来ます。ピカピカに磨かれたテーブルに螺鈿細工がきれいに映ります。
床の間の周りも螺鈿細工で飾られています。
足元のちょっとした所にも螺鈿細工の見事な装飾が見られます。壁面の鶴に対して亀が描かれています。
上座(よく言われる、お誕生日席です)から見た右側の壁全体にも鶴の螺鈿細工が施されています。
天井にはウサギが・・・
ランチで使用するのはもったいない部屋ですが、お昼に「季節の特別会席膳」(5,500円)をいただきました。
7月なので、お造りに笹と短冊が飾られています。
特別会席膳は食材の入荷状況によって料理が変わるようで、お品書きが用意されていません。口頭での説明だったので、記憶をたどって書いています。国会議員ではありませんが、間違っているかもしれないのでご了承ください。
胡麻豆腐(雲丹とジュンサイ)、茄子オランダ煮・石川芋・鴨白ロースの味噌掛け、銀だら西京焼に金平牛蒡、・・・・など。
ほうずきの中には、ほうずきの実そっくりに作られた「とまと蜜煮」が入っていました。
寄せもろこし、アスパラ、沢蟹の揚げ物です。手前のお塩を付けていただきます。
碗物は、ちりめん鱧、梅葛豆富を小袖冬瓜で包み、茗荷が乗っています。
食事は、新生姜ご飯に香の物が付きます。
水菓子はメロン、ブドウにレモンの薄切りです。
甘味は栗志るこをいただきました。
生ビール(エビスビール)は陶器の器に注がれていておしゃれなんですが、1杯1,000円でした。
今回はお客さんが多いからということで相席で無料になりましたが、この部屋の室料は22,000円です。雅叙園ファミリークラブの会員は室料が半額になります。
会員は渡風亭の食事代も15%引きになるのでかなりお得です。(土日休日は10%引き)
料理には別途サービス料と消費税が、室料には別途消費税がかかります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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