多摩川土手に咲く各種の桜 ― 2019年04月17日 15時23分08秒
黄色い菜の花やハマダイコンの花が咲く多摩川土手。河口から約15㎞上流で、右に見えるのは二子玉川駅周辺の高層ビルです。
この辺りには開花時期の異なる数種類の桜が植えられていて、2月中旬頃からゴールデンウィークまで、時期に応じた桜の花を楽しむことが出来ます。
ソメイヨシノ(染井吉野)はすでに殆ど散ってしまい、葉っぱが出始めています。
コウカ(紅華)です。
北海道松前町で作出された桜で、大山桜と里桜の雑種と推定されています。
花は大輪八重咲きで濃紅色の重ねのよい美しい花を咲かせ、開花期間も長い桜(サクラ)です。
花冠の色や形から紅華という名が付けられたといいます。
フクロクジュ(福禄寿)です。
かつて東京の荒川堤にあった桜で、花は大輪、八重咲きでピンク~淡紅色の優美で美しい花を咲かせます。
サトザクラ系の代表品種で、学名は「Prunus lannesiana 'Contorta'」です。
「Contorta」は「ねじれた」という意味で、花弁がねじれる様に曲がって波状のしわができることにより、優美な雰囲気を漂わせます。
ウコン(鬱金)です。
ウコンという名前は、ショウガ科のウコンの根を染料に用いた鬱金色に由来します。
一般的にウコン桜は薄い黄緑色に近い花色ですが、このウコンはまだ蕾が多いからでしょうか、ピンク色をしています。
完全に開花した花は淡い黄緑色に見えます。
カンザン(関山)です。セキヤマともいいます。
開花が4月中旬から5月上旬という遅咲きの桜です。ソメイヨシノが終わった後に、葉の展開と同時に花をつけます。
ベニガサ(紅傘)です。
淡い紅色で大輪八重咲きの美しい桜です。
センダイヤ(仙台屋)です。
宮城県の仙台で作出されたのではなく、高知市の仙台屋という店に咲いていた桜なのでこの名がつきました。ヤマザクラ系の桜です。
ジンダイアケボノ(神代曙)。
神代植物公園で発見された桜です。開花時期はソメイヨシノとほぼ同じなので、花はほとんど残っていませんでした。
ヤエベニシダレ(八重紅枝垂)
エドヒガン系の園芸品種の桜の一種で、八重咲きの枝垂れ桜です。京都の平安神宮内苑に多く植えられています。
オオシマザクラ(大島桜)です。
日本に10種あるサクラ属基本野生種のうちの一つです。
日本を代表する桜のソメイヨシノもこのオオシマザクラとエドヒガンとの交雑種だといわれています。
オオシマザクラの葉っぱは、桜餅に使われることでよく知られています。
ショウカワザクラ(荘川桜)
岐阜県高山市荘川町にある樹齢450年と推定される荘川桜に由来する桜です。
その他、ウスズミザクラ(淡墨桜)とカワヅザクラ(河津桜)も植えられていますが、これらの木は花がすっかり落ちて、新緑の爽やかさを感じさせます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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