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国立西洋美術館開館60周年記念「松方コレクション展」2019年06月11日 21時22分17秒

国立西洋美術館開館60周年記念「松方コレクション展」が今日から始まりました。

20世紀の巨匠ル・コルビュジェの建築作品として2016年に世界文化遺産に登録された国立西洋美術館は1959年6月10日に開館し、今年で60周年を迎えました。

川崎造船所(現・川崎重工業)社長を務めた実業家、松方幸次郎(1865 - 1950年)が大正初期から昭和初期(1910年代から1920年代)にかけて収集した、1万点を超える美術品コレクションは、多くのものが散逸・焼失しています。
パリのロダン美術館に預けられていた、近代フランスの絵画・彫刻を中心とした約400点の美術品は、第二次世界大戦後に敵国資産としてフランス政府に接収されました。この内、フランス政府が返還拒否をしている20点と売却などされた作品を除く、375点が日本に返還されました。これらの作品が返還される際の条件として建設されたのが、国立西洋美術館です。


本展では、松方コレクションの形成と散逸、そして国立西洋美術館が設立されるにいたる過程を、美術作品や歴史的資料計約160点でたどっていきます。

「プロローグ」では、松方が思い描いた「共楽美術館」の構想の概要を、松方コレクションの象徴的存在である モネ《睡蓮》 や歴史資料とともに紹介しています。

「第1章:ロンドン1916-1918」では、作品と資料を通じて松方コレクションのはじまりの様子を浮かび上がらせます。

「第2章:第一次世界大戦」では、欧州大戦をめぐる版画や絵画を紹介しつつ、松方コレクションの時代背景を見ていきます。

「第3章:海と船」では、松方コレクションのなかの海と船にまつわる作品に光をあてます。

「第4章:ベネディットとロダン」。 松方はレオンス・ベネディットが館長をつとめるパリのロダン美術館と契約を結び、大作《地獄の門》を含め、最終的には50点を超える彫刻作品を入手して世界有数のロダン・コレクションを築きました。このセクションでは、ベネディットの役割に注目しつつ、ロダンを中心にブールデルやダルデらの彫刻作品を紹介しています。
  オーギュスト・ロダン 《地獄の門》 ブロンズ 340×390×400cm 国立西洋美術館所蔵(常設)

「第5章:パリ1921-1922 」では、モネやルノワール、ゴーガン、ゴッホらの名品の数々とともに、華やかなパリを舞台に成熟したコレクターとして活躍する松方の足取りをたどります。

「第6章:ハンセン・コレクションの獲得」では、松方がコペンハーゲンの実業家ウィルヘルム・ハンセンのコレクションから購入した、34点の重要な近代絵画(ほとんどが散逸)から、モネ、マネ、ドガなど10点の作品を展示しています。

「第7章:北方への旅行」では、松方コレクションがその奥行を深めた、北方への旅に光をあてています。

「第8章:第二次世界大戦と松方コレクション」では、第二次世界大戦を軸として、疎開時代を経て、1944年のフランス政府による接収、戦後の日仏政府間の返還交渉と、時代の流れに翻弄されたパリの松方コレクションが1959年に国立西洋美術館設立へ結実するまでの流れを見ていきます。

「エピローグ」。 かつて松方コレクションにありながら長らく行方がわからなかった作品「モネの《睡蓮、柳の反映》」。上半分を失ったこの作品は本展での展示を目標に修復され、縦約2m、横約4mの修復後の大作が展示されています。

会場入り口には、《睡蓮、柳の反映》を撮影したガラス乾板などを基に推定復元した、デジタル画像も展示されていますので、お見逃しなく。
クロード・モネ《睡蓮 柳の反映》 デジタル推定復元
6月16日夜9時から放送のNHKスペシャルもご覧ください。

モネの《睡蓮》に始まり、モネの《睡蓮》に終わる、松方コレクション展。 時間をかけてゆっくりと鑑賞して欲しい展覧会です。

開催会場:国立西洋美術館
開催期間:2019年6月11日(火)〜2019年9月23日(月・祝)
休館日:毎週月曜日、および7月16日(火)は休館。
     ※7月15日(月・祝)、8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)、9月23日(月・祝)は開館。
開館時間:午前9時30分~午後5時30分 (金曜日、土曜日は午後9時まで)
     ※入館は閉館の30分前まで
観覧料金:一般 1,600円 大学生 1,200円 高校生 800円 中学生以下無料
     ※心身に障害のある方と付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳を提示)
     ※7月20日(土)〜8月6日(火)は高校生無料観覧日(入館の際に学生証を提示)
チケット半券で常設展も無料で観覧できます。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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