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東京国立近代美術館工芸館が金沢へ移転2020年02月14日 03時43分52秒

むかしむかし江戸城の北の丸であった「北の丸公園」は皇居に隣接する国民公園として親しまれており、日本武道館や科学技術館、国立公文書館がこの公園内にあります。
北の丸公園には、東京国立近代美術館と、東京国立近代美術館工芸館(住所は東京都千代田区北の丸公園1―1)もあります。
その東京国立近代美術館工芸館が今夏、金沢市に移転することになりました。

東京では最後の展覧会となる「 所蔵作品展 パッション20 今みておきたい工芸の想い 」が開催されているので行ってみました。

東京国立近代美術館工芸館は、1910年(明治43年)に建設された大日本帝国陸軍の近衛師団司令部庁舎を改修したもので、赤煉瓦造りの建物は国の重要文化財に指定されています。

皇居や、桜で有名な千鳥ヶ淵が近いので時々この建物の前を通り、そのたびに外観の写真を撮りたいと思っていましたが、前庭が狭いので普通のカメラでは建物全景を納めることが出来ませんでした。
展覧会が開催されなくなると今後門の中に入ることも出来なくなるかもしれないので、35ミリフルサイズカメラに14ミリのレンズを付けて建物の写真を撮ってみました。
東京国立近代美術館工芸館
2階建煉瓦造りで、正面中央の玄関部に小さな八角形の塔屋をのせ、両翼部に張り出しがある簡素なゴシック様式の建物で、陸軍技師 田村鎮(やすし)の設計により近衛師団司令部庁舎として建築されたものを保存活用し、1977年(昭和52年)11月に美術館として開館しています。

14ミリの超広角レンズでも、正面から撮るとこれが目一杯です。
東京国立近代美術館工芸館

東京国立近代美術館工芸館では、明治以降今日までの日本と外国の工芸及びデザイン作品を収集しており、中でも、人間国宝の工芸家の作品については極めて充実した内容となっています。
陶磁器、ガラス、漆工、木工、竹工、染織、人形、金工、工業デザイン、グラフィックデザインなどの各分野にわたって、総数約3,700点を収蔵する国内随一のコレクションとなっています。

この東京国立近代美術館工芸館が、今年の夏に金沢市に移転することになりました。
兼六園を中心とする半径1kmの範囲の中に、藩政期から近代に至るまでの各時代の歴史的建物や文化施設が集積した文化ゾーン「兼六園周辺文化の森」の「本多の森公園」に「国立工芸館」として設立される予定です。
兼六園と金沢城公園を囲むように、国重要文化財「いしかわ赤レンガミュージアム」、「石川県立伝統産業工芸館」、「石川県立歴史博物館」、「加賀本多博物館」、「金沢市立中村記念美術館」、「石川県立美術館」、「金沢21世紀美術館」などが建ち並ぶ文化ゾーンです。

金沢でも、師団司令部の執務室として使われていた「旧第九師団司令部庁舎」と、陸軍将校の社交場として使われていた「旧金沢偕行社」が美術館として改装されます。
この2つの建物は明治期に建てられた旧陸軍の施設で、ともに国登録有形文化財に指定されています。
東京からは、重要無形文化財保持者(人間国宝)や日本芸術院会員が制作した作品約1,400点をはじめとする美術工芸作品1,900点以上が移転し、常設展や企画展が開催されます。
東京での展覧会は今回の「 所蔵作品展 パッション20 今みておきたい工芸の想い 」が最後になります。

長くなってしまいました。
展覧会の内容についてはまた次回に。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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