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パッション20 今みておきたい工芸の想い2020年02月15日 11時04分56秒


地方創生政策の一環で、東京・千代田区の北の丸公園にある国立近代美術館工芸館が今夏、金沢市の兼六園に隣接する「本多の森」に移転します。
東京での最後の展覧会「所蔵作品展 パッション20 今みておきたい工芸の想い」が3月8日まで開催されています。
本展では、「工芸」という言葉が生まれた明治から、現代にいたるまでの歩みを振り返る内容になっています。
日本の近代は工芸をとおして何を感じ、想いを託してきたか? 作家の言葉や活動・出来事から20を抽出し、それぞれの局面に浮かび上がるパッション(情熱、激情)を紹介していきます。
①作ってみせる ②囲みとって賞でる ③垂れ下がって気を吐く ④ジャパン・プライド ⑤モダンv古典 ⑥キーワードは「生活」 ⑦古陶磁に夢中 ⑧線の戦い ⑨私は旅人 ⑩「日常」 ⑪人間国宝 ⑫オブジェ焼き ⑬日本趣味再考 ⑭生地も一色 ⑮「工芸的造形」への道 ⑯素材との距離 ⑰瞬間、フラッシュが焚かれたみたいだった ⑱オブジェも器も関係ない ⑲人形は、人形である ⑳当事者は誰か

私個人の考えとして、(誤解を恐れずに言えば)芸術とは鑑賞目的以外の実用性がゼロに近いもので、工芸とは実用性の高いものに芸術的な美しさを与える技術と考えていました。
本展では20の視点をたどりながら、「芸術と工芸の境目って何だろう」と考えさせられる展示内容になっています。

中杉与三七(なかすぎよそしち) 《黄銅製竹林観音彫花瓶》 1890年

平田郷陽(ひらたごうよう) 《桜梅の少将》 1936年

《赤い手袋》と《十二の鷹》
小名木陽一(おなぎよういち) 《赤い手袋》(部分) 1976年
鈴木長吉(すずきちょうきち) 《十二の鷹》(部分) 1893年

赤塚自得(あかつかじとく) 《常緑蒔絵料紙硯箱》 1926-1936年

内藤春治(ないとうはるじ) 《壁面への時計》 1927年

鎌倉芳太郎(かまくらよしたろう) 紅型竹文麻地夏長着 1972年

映像鑑賞室です。
館内フロアにも、かわいい椅子が並んでいました。

松田権六(まつだごんろく) 蒔絵螺鈿有職文飾箱 1960年

森口華弘(もりぐちかこう) 《縮緬地友禅笹文着物 残雪》 1969年

柳原睦夫(やなぎはらむつお) 《紺釉金銀彩花瓶》 1971年

松井康成(まついこうせい) 《練上嘯裂文大壺 西遊記》 1981年


生野祥雲斎(しょうのしょううんさい) 《虎圏》 1959年
藤原志保(ふじわらしほ) 《No. 94-13》 1994年
星野暁(ほしのさとる) 《表層・深層》 1982年

川口淳(かわぐちじゅん) 《箱》 1991年

四谷シモン 《解剖学の少年》 1983年 

黒田辰秋(くろだたつあき) 《欅拭漆彫花文長椅子》 1949年
「この椅子は大切な作品です。優しくお座りください。」と書いてありました。


開催期間:2019年12月20日(金)-2020年3月8日(日)
休館日:月曜日(2月24日は開館)、2月25日(火)
開館時間:10:00 - 17:00 ※入館時間は閉館30分前まで
観覧料:一般250円(200円)  大学生130円(60円) ※( )内は20名以上の団体料金。消費税込
高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、友の会、賛助会員(同伴者1名まで)MOMAT支援サークルパートナー企業(同伴者1名まで、シルバー会員は本人のみ)、キャンパスメンバーズ、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。
 ※それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、会員証、社員証、障害者手帳を提示。
無料観覧日: 3月1日(日)



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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