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東京国立近代美術館「MOMATコレクション」2020年02月19日 11時45分38秒

東京国立近代美術館の「MOMATコレクション」に行ってきました。
MOMATは、The National Museum of Modern Art, Tokyo の略で、東京国立近代美術館を指します。

東京国立近代美術館は北の丸公園の皇居側にあり、桜の咲く季節には竹橋駅から千鳥ヶ淵まで桜を愛でながら歩く道の途中にあります。
東京国立近代美術館

美術館の最上階に位置する4階休憩スペース「眺めのよい部屋」では、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置した明るい窓辺で、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューを楽しむことが出来ます。
東京国立近代美術館

「MOMATコレクション」展は13,000点を超える所蔵作品の中から会期ごとにテーマに合わせた約200点をセレクトして展示する、国内最大規模のコレクション展です。

所蔵する国重要文化財15点(寄託作品2点含む)の内、本展では4作品が展示されていました。

岸田劉生(きしだりゅうせい)  《道路と土手と塀(切通之写生)》 1915(大正4)年 油彩・キャンバス
【重文指定年月日:1971(昭和46)年6月22日】
約100年前の東京・代々木の風景です。
左の新しい石垣(山内侯爵家のもの)、真ん中の道、右の造成地でそれぞれ遠近法が食い違い、石垣と道が接する辺りでは、道が手前にまくれ上がってくるように見えます。劉生は、「むき出しの土が持つエネルギーを捉えたかった」と述べています。
因みに、この坂道をさらに上から押さえつけるように横切る2本の黒い棒の正体は? 答えは、画面右外にある電柱の影です。
(会場内の解説文より一部引用)


原田直次郎(はらだなおじろう)  《騎龍観音》 1890(明治23)年 油彩・キャンバス 寄託作品(護國寺蔵)
【重文指定年月日:2007(平成19)年6月8日】
ドイツに留学した原田直次郎は、ヨーロッパの宗教画や日本の観音図の図像等を参考に、この作品を制作しました。この作品は、西洋絵画受容の初期のすぐれた作品として、重要文化財に指定されました。 272㎝×181㎝という大作です。
原田はこの作品を東京、護国寺に奉納し、当館に寄託されるまで長く本堂に掛けられていました。


川合玉堂(かわいぎょくどう)  《行く春》 1916(大正5)年 紙本彩色 屏風 6曲1双
【重文指定年月日:1971(昭和46)年6月22日】

晩春の桜花が散りゆく渓谷。川に繋留されている3隻の水車舟。玉堂は前年の秋と同年の早春にスケッチ旅行で秩父の長瀞(ながとろ)を訪れ、川下りを楽しんでいます。その時の風景を出発点として、小雪のように舞う桜をあしらったのがこの《行く春》です。
(展示期間は4月12日まで)

萬鉄五郎(よろずてつごろう)  《裸体美人》 1912(明治45)年 油彩・キャンバス
【重文指定年月日:2000(平成12)年12月4日】
東京美術学校の卒業制作。炎のように揺れ動く下草の描き方や単純化された裸婦の表現などに、当時雑誌などで紹介されるようになったゴッホやマティ スの影響が見られます。その強烈な色彩と筆致による表現は、黒田清輝ら当時の指導教官たちを困惑させたと伝えられています。表現の自由、個性の尊重が叫ば れた大正時代のさきがけとなる記念碑的作品といえます。
(作品解説より引用)

日本画、洋画、版画、水彩・素描、写真など美術の各分野にわたる所蔵作品からセレクトされた展示品は、20世紀初頭から今日に至る約100年間の日本の近代美術の流れを海外作品も交えて紹介しています。
ギャラリー内は、12の部屋で構成されています。その1室から12室までを番号順にすすむと、1900年頃から現在に至る美術の流れをたどることができます。

展示も洋画、日本画、彫刻など、多岐にわたる作品群で構成されています。

ジョルジュ・ブラック 《女のトルソ》 1910-1911年 油彩・キャンバス

ポール・セザンヌ 《大きな花束》 1892―1895年 油彩・キャンバス

菱田春草(ひしだしゅんそう) 《梅に雀》 1911(明治44年) 絹本彩色

ヘンリー・ムーア 《横たわる人物》 1977年 ブロンズ


東郷青児(とうごうせいじ) 《サルタンバンク》 1926(大正15年) 油彩・キャンバス


アジア・太平洋戦争下、軍の委嘱で制作された公式の戦争絵画を「作戦記録画」と呼びます。軍が主題を選び、戦地に派遣された画家が制作、作品は完成後に軍に収められ、戦争関連の展覧会に出品されて国内各地を巡回しました。
藤田嗣治(ふじたつぐはる) 《○○部隊の死闘》 1943(昭和18)年 油彩・キャンバス
フランスに帰化後の洗礼名はレオナール・ツグハル・フジタ。
日本生まれのフランスの画家・彫刻家ですが、戦時中にはこのような絵も描いていたんですね。


岡本太郎(おかもとたろう) 《燃える人》 1955(昭和30年) 油彩・キャンバス
1954(昭和29)年に起きた第五福竜丸のビキニ岩礁近くでの被爆事件に着想を得た作品です。


「バウハウス特集」も開催されています。1919年にドイツのヴァイマールに開設された造形学校「バウハウス」は、その後デッサウ、ベルリンへと移転し、ナチスの弾圧を受け1933年に閉鎖を余儀なくされました。
その間わずか 14年でしたが、バウハウスでは優れた芸術家が教鞭をとり、時代の変化に目を向け、社会と芸術の新たな関係構築を目指したユニークな教育が行われました。

ワリシー・カンディンスキー 《全体》 1940年 油彩・キャンバス

会場内はゆったりとした展示で、時間をかけてじっくり作品を観ることが出来ました。


MOMATコレクション」開催概要
開催場所:東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F)
開催期間:2020年2月11日(火・祝)-6月14日(日)
休室日:月曜日[ただし2月24日、3月30日、5月4日は開館]、2月25日(火)、5月7日(木)は休み
開館時間:10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00) ※入館は閉館30分前まで
観覧料:一般 500円 (400円) 大学生 250円 (200円)
  ※5時から割引(金・土曜): 一般 300円 大学生 150円
  ※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込
  ※高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料
無料観覧日: 毎月第一日曜日(3月1日、4月5日、5月3日、6月7日) *所蔵作品展 「MOMATコレクション」のみ
その他各種割引があります。詳細は公式ホームページ



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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