Google
WWW を検索 ほしのつぶやき を検索

BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)2020年03月20日 10時05分52秒

新型コロナウィルスの影響で開催を自粛するイベントが相次いでいる中、3月14日から横浜「アソビル」で「 BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)」が開催されています。
BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)

バンクシーは、イギリスを拠点に世界で活動するストリートアーティストで、ステンシル(型板)を用いたグラフィティを中心に製作しながら、政治や社会風刺といったメッセージ性の強い作風で知られています。
BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)
本展は70点以上のオリジナル作品のほかに、インスタレーションや限定プリント、映像で紹介するマルチメディアな体験空間など、過去最大級の規模で構成されています。
BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)


謎に包まれているバンクシーですが、いくつもの写真や映像資料を基にした彼のスタジオが立体オブジェクトとして再現されていました。
BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)


《セール・エンズ》 スクリーン・プリント 2006年
BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)
新型コロナウィルスによるマスク不足が話題になっていますが、昨日ドラッグストアに行ったら、「本日のマスクの入荷は箱入り15箱、3枚袋入り30パックです」と貼り紙がありました。
私は開店10分前位にお店に着いたのですが、もちろん買えませんでした。


《HMV》 スクリーン・プリント 2003年
日本では「日本ビクター」の商標としてお馴染みだった「ニッパー」がバズーカ砲を蓄音機に向けています。
この商標は、亡くなった飼い主の声が聞こえる蓄音機に耳を傾ける犬(ニッパー)を描いた「ヒズ・マスターズ・ボイス」という絵画がもとになっています。
BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)
タイトルは《 H M V 》。 His Master's Voice(ヒズ・マスターズ・ボイス)の略です。
(音楽・映像ソフトを販売している「HMV」は、最初に商標として採用したベルリーナ・グラモフォン社の小売部門のブランドとして「His Master's Voice」の略である「HMV」を店名にしています。)


《プレグジット》 
BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)
「ブレグジット(BREXIT)」とは、2016年に起こったイギリスのEU(欧州連合)離脱問題のことです。
2017年イギリスのドーバーに出現した作品です。
建物の壁のほぼ半分を占める巨大なEU(欧州連合)の旗から、作業員が金色の星の一つを削り取る様子が描かれています。


入場は基本的に日時指定の予約制でなので混雑も無くゆっくりと鑑賞することが出来ます。
BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)

BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)

BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)


2017年にバンクシーはパレスチナのベツレヘムに「 THE WALLED OFF HOTEL 」を開業しました。
バンクシー曰く「世界で一番眺めが悪い」ホテルであり、論争の的であるイスラエルとパレスチナ自治区の分離壁に面しています。
BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)


《ナパーム》 スクリーン・プリント 2004年
BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)
1972年、米軍によってベトナムに投下されたナパーム弾によって、子供たちを含む普通の村人たちが、この爆弾の犠牲になりました。
燃えている服を脱ぎ捨て、痛みで泣き叫びながら走る9歳の少女キム・フックの手を引いているのは、アメリカ文化のアイコン、ミッキーマウスとロナルド・マクドナルドです。


ディズマランド(Dismaland)は、バンクシーによってアメリカ合衆国アラスカ州のブリストルベイに2015年の8月から9月までの期間限定で開園されました。
バンクシーはこれを「小さな子供たちには不向きなファミリーテーマパーク」と称しました。
Dismaland

BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)


「許可を得ることなく存在している者、汚辱のなかで、静かに自暴自棄に生きている者。しかし、社会全体をその膝元にひれ伏させることができる者、もしあなたが不潔で、取るに足らず、愛されていない者であるならば、ネズミが究極のロールモデルだ」
(バンクシー著 『ウォール・アンド・ピース』 より)
BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)

《ラブ・ラット》 スクリーンプリント 2004年
ラブ・ラット


《ファイア・スターター》
BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)
バンクシーは、火事が起きたビルの壁にその放火犯を描きました。


東京都でバンクシーの作品が見つかったということで昨年話題になりました。
下の写真は当時の小池都知事のツイッターです。
日本でバンクシーの名が広く知られるようになったのはそれよりも前、2018年10月の「シュレッダー事件」ではないでしょうか。
サザビーズで104万2千ポンド(3/20午前9時のレートで約1億5,500万円)で落札された自らの作品《ガール・ウイズ・バルーン》を、落札された瞬間に会場で細断するという事件は世界中に拡散し、日本でもニュースなどで大きく取り上げられました。

《ガール・ウイズ・バルーン (Girl with Balloon)》 スクリーン・プリント 2004年
BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)
サザビーズ会場での当時の様子や、額縁にシュレッダーを仕込む映像なども展示会場で流されています。
BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)
のちにサザビーズは、落札者はこのままの金額で絵を購入することを決めたと発表しました。
購入者は「最初はショックだったが、美術史に残る作品を所有することになるのだと気づいた」と述べているということです。

謎に包まれたバンクシーの作家としての軌跡を、会場に足を運んで体感してみて下さい。


BANKSY 展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)」開催概要
開催会場:アソビル2階 神奈川県横浜市西区高島2‐14‐9 (横浜駅東口すぐ)
開催期間:2020年3月15日(日)〜9月27日(日)※会期中無休 (予定)
開場時間:10:00〜20:30(最終入場は20:00)
チケット種別:
 平日:大人 1,800円、大学生・専門学生・高校生 1,600円、中学生以下 1,200円
 平日アフター6(3月・4月限定):大人 1,500円、大学生・専門学生・高校生 1,300円、中学生以下 1,200円
 土日祝日:大人 2,000円、大学生・専門学生・高校生 1,800円、中学生以下 1,400円
 ※いずれも日時指定制、未就学児入場無料
前売りチケットが売り切れの場合は当日販売(価格も高くなります)はありませんのでご注意ください。
詳細は公式サイトへ。

※スマホとイヤホンを持参すれば、音声ガイドを無料で聴くことが出来ます。
 音声ガイド機器の貸し出しは行っていません。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。


2021年9月4日追記
「Girl with Balloon(風船と少女)」は、「Love is in the Bin(愛はごみ箱の中に)」に改題され、2021年10月14日にサザビーズのオークションに再出品されることになりました。
予想落札価格は400万~600万ポンド(約6億1千万~9億1千万円)とされています。
2018年にこの絵を購入した出品者はサザビーズのプレスリリースで、「3年前の現実とは思えない夜、私はたまたま、非常に恵まれたことに『Love is in the Bin』の所有者となった。」「世界で最も有名な芸術作品の一つが生まれた物語に参加できたのは夢のような旅だったが、今、この絵を手放す時が来た」と述べているということです。

2021年10月14日追記
「Girl with Balloon(風船と少女)」→「Love is in the Bin(愛はごみ箱の中に)」は、サザビーズの競売で1858万2千ポンド(約29億円)で落札されました。英メディアによると、バンクシー作品として史上最高額だということです。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
スパム対策の為よろしくお願いします。

日本語50音の最初の文字は? 答えは「 あ 」です。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://hoshino.asablo.jp/blog/2020/03/19/9225769/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。

Copyright © 2005-2024 M-Hoshino All Rights Reserved.