超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵 ― 2020年04月02日 11時22分02秒
現代の日本人画家による写実絵画の細密画を専門に収集・展示している、世界でもまれな写実絵画専門美術館「ホキ美術館」。
その「ホキ美術館」が所蔵する約480点の写実絵画作品の中から、選りすぐりの人気作品を一堂に集めて約70点を紹介する「超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」展が渋谷の「Bunkamura ザ・ミュージアム」で開催されています。
写実絵画とは、画家が見たままに、そしてその存在を描いた作品です。1年に数点しか描くことができないほど画家が時間をかけて1枚の絵と向き合い、こつこつと緻密につくりあげます。
展示されている絵画は、写真と見まごうばかりの超写実的な作品ばかりです。
スマートフォンできれいな写真が撮れる時代です。「写真でいいじゃないか」と思うのですが、その絵画からにじみ出てくる作者の想いや、対象を取り巻く空間、その関係性、光と影の緻密な描写など、一瞬で空間を切り取ってしまう写真とはまた違った「作家の感動」を作品から感じることが出来ます。
会場入り口にはフォトスポットが設けられています。
空気の滞留が無いよう空調システムを24時間稼働させ、展示室入口や展示室内に手指用アルコール消毒液を置き、混雑が見込まれる場合は入場を制限するなどの新型コロナウィルスの感染防止対策がなされています。
ブランケットの貸し出しサービス、筆記具の貸し出し、コインロッカーの使用も中止していますのでご注意ください。
感染防止のためですが、退室時に手押し式のドアをスタッフの方が開けて送り出してくれるのは、高級ブランドショップで買い物をした時みたいで気持ちいいです。
展示作品から、
小木曽 誠(おぎそ まこと) 《 森へ還る 》 2017年 です。
193. 9×193. 9 cmという大作ですが、近くから見ても繊細かつ緻密に描かれています。肌の質感、布の質感、植物の質感、光が織りなす立体感や森の生命の息吹など、見事に描写されています。
館内照明の関係とスマホで撮影したこともあってか、肌が白飛びしてしまいましたが・・・
図録を購入したのですが、印刷物になってしまっているので、絵画から伝わってくる感動を再現することはちょっと難しいようです。
「超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」開催概要
開催会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
開催期間:2020年3月20日(水)~5月11日(月)
休館日:2020年4月14日(火)
※新型コロナウイルス感染予防対策のため、4月4日(土)と5日(日)、4月11日(土)と12日(日)は臨時休館
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
※毎週金・土曜日は、21:00まで (入館は20:30まで)ですが、4/3(金)、10(金)の夜間開館は中止になりました。
※今後開館時間の変更、臨時休館などがありますので、公式ホームページで確認して下さい。
入館料:一般 1,600円、大高 900円、中小 600円 (すべて税込) 未就学児は無料
※期間限定 小学生入館料無料:3月18日(水)~4月5日(日)
※障害者手帳の提示で割引料金あり(詳細は窓口で)
注)ホキ美術館は昨年10月25日の豪雨による水害の影響により休館中です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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