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渋谷ハチ公前広場の「青ガエル」撤去へ2020年06月08日 11時13分20秒


渋谷 ハチ公
渋谷駅ハチ公前広場でハチ公の正面に置かれ、ハチ公に見守られながら観光案内所として使われていた電車、通称「青ガエル」が近いうちに撤去されます。
元東急5000系電車「青ガエル観光案内所」
この電車は1954年(昭和29年)から1986年(昭和61年)の間、東急東横線などで活躍した「旧東急5000系」です。旧5000系は退役後も長野県や福島県、熊本県などの鉄道会社で使われました。

緑の塗装と、下ぶくれした丸みのある外観から「青ガエル」の愛称で親しまれています。
運行当初はもっと明るいライトグリーンだったので「青ガエル」のイメージにもっと近かったのですが、退色しやすいため彩度を落とした濃い色に変更されました。
元東急5000系電車「青ガエル観光案内所」
展示されている「デハ5001」は譲渡先の上田交通で1993年(平成5年)に廃車となった後、静態保存のため東急に返却されました。その後2006年(平成18年)に渋谷区が東急電鉄が保存していた車両を譲り受け、同年10月から渋谷駅前に設置して渋谷区観光協会が運営する観光案内所として活用し、国内のみならず海外からの観光客などに利用されてきました。
車内には昔の渋谷駅や忠犬ハチ公、その飼い主であった東京帝国大学教授・上野英三郎の写真が飾られ、世界中のハローキティのぬいぐるみなどが展示されていました。(現在は閉鎖されています)


渋谷駅前は現在、100年に一度と言われる大規模再開発が進行中で、忠犬ハチ公像や青ガエルも一時的に移設が必要になりました。
ハチ公前広場で「青ガエル」を見守っている「忠犬ハチ公」は1923年(大正12年)11月10日、秋田県北秋田郡二井田村(現・大館市)で生まれた秋田犬です。
忠犬ハチ公を縁として交流を続ける大館市には「秋田犬の里」という観光交流施設があり、ハチ公の故郷である大館市に「青ガエル」を移設することが2月9日に発表されました。

大館市では「秋田犬の里」の芝生広場・南側に展示し、渋谷区、大館市の交流のモニュメントとして、交流のきっかけとなった忠犬ハチ公を中心に渋谷と大館の歴史変遷を展示しながら、座席シートを施設来場者の休憩場所として開放するということです。

「秋田犬の里」での展示は7月からとし、6月上旬には渋谷駅前から撤去する予定になっています。
元東急5000系電車「青ガエル観光案内所」
渋谷駅前に展示されている車両は車体後部をカットして短くし、台車や床下機器を取り外した状態で、全長は11.22m、重さは約11トンあります。トラックで大館市に移送されるということです。

「忠犬ハチ公」と共に渋谷駅前での待ち合わせ場所として親しまれてきた「青ガエル」が移転してしまうのは寂しいことです。



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