受話器が2つある公衆電話「デュエットホン」 ― 2020年07月12日 12時23分20秒
昨年11月にタカラトミーから発売された「NTT東日本 公衆電話ガチャコレクション」の6台のラインナップにも入っている「デュエットホン」。
えっ、こんな電話機あるの?と話題になりました。
タカラトミーの開発者によると「デュエットホン」はレア・アイテムなので、出てくる確率は低いといいます。(2019・12・3付インプレスの記事より)
デュエットホンの実機は神奈川県川崎市中原区役所敷地内 ・島根県津和野町乙女峠キリシタン殉教史跡 ・香川県観音寺市大野原支所敷地内の3台しかないと、よくネットで書かれていますが、実際には青森県など、他にもあります。
1年位前になりますが、テレビの放送で「全国で20数台しかない」と言っていたので、そちらの方が正しいのではないでしょうか。
ただ、維持費もかかって修理部品が殆どないので、徐々に撤去される運命にあるようです。
タカラトミーがデュエットホンのミニチュア・フィギア(ガチャ)を作るために実際に採寸したという電話機が川崎市中原区の中原区役所敷地内にあります。
デュエットホンが置かれているこの電話ボックスは「ふれあいの樹」といいます。
中原区役所エントランスの広場は、市民の語らいの場、憩いの場であり、災害発生時には一時避難所として使うことも出来ます。
月平均の電話代は2000円弱くらいしか使われていないようで、デュエットフォン自体の利用頻度が低く収益面からも厳しいということから、NTTからは毎年撤去の話が来ていますが、区役所としては緊急連絡用としての公衆電話が継続的に必要だと考えて、継続の依頼を続けているということです。(2014・10・24 ハマレポ.comの記事より)
因みに、電話機はNTTの所有物なので、電気代は区役所持ちですがデュエットフォンと電話ボックスの維持費や修理費は全部NTT持ちです。
さてこのデュエットホンですが、中原区区政推進事業とNTTの電話開業100周年記念がコラボした共同事業として、1990年(平成2年)に設置されました。
電話機1つに受話器が2つ。3人が同時に通話できる公衆電話です。
公衆電話で一つの受話器を交互に使って話をしている若い人を見て、NTTの職員が考案したといいます。
ご丁寧に操作手順を書いた紙が貼られています。
使い方を聞きに区役所受付まで行く人が結構多かったんじゃないでしょうか・・・
タカラトミー「NTT東日本 公衆電話ガチャコレクション」のレア・アイテムにも選ばれた、「デュエットホン」。 結構、気が付かない場所にひっそりと置かれています。あなたの街にもあるかもしれません。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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