ハシビロコウが飛んだ! ― 2020年09月22日 12時55分20秒
ハシビロコウ(嘴広鸛、Balaeniceps rex)は、ペリカン目、ハシビロコウ科、ハシビロコウ属に分類される鳥類で、本種のみでハシビロコウ科、ハシビロコウ属を構成します。 近年のDNA分析による分類でペリカン類に近いことが分かってきましたが、以前はコウノトリ目に分類されていました。
学名の「Balaeniceps rex」は、ラテン語で「クジラ頭の王様」という意味だそうです。 英名は「Shoebill(シュービル:靴のような嘴)」、和名が「嘴広鸛(ハシビロコウ:嘴の広いコウノトリ)」です。
正面から見ると、シャウティングチキン(握ると叫ぶ鳥のおもちゃ)のようです。
羽色は少し青みがかった灰色で、光の当たり具合によっては青く見えることがあります。
後頭部に短い冠羽があり、寝癖のように立った冠羽がチャームポイントになっています。
恩賜上野動物園(上野動物園)では現在4羽のハシビロコウが飼育されています。 メスの「アサンテ(Asante)」「サーナ(Sana)」「ミリー(Milie)」と、オスの「ハトゥーウエ(Hatxuwe)」です。 オスの「シュシュ・ルタンガ」というハシビロコウもいたのですが、2018年3月1日に死亡しました。
今日の写真は全て「ミリー」です。おでこの上で羽根が1本立っているのがかわいいですね。(この羽根はすぐに抜けてしまうと思います)
ハシビロコウは主に魚食性で、嘴を下方へ向けたまま直立してジ~~ッと動かずに獲物が来るのを待ち続け、足元を通りかかった獲物を頸部を伸ばし嘴で咥えて捕食するという習性があるので、何時間も動かないのが当たり前になっています。動くと水が動いて魚が逃げてしまうので、魚が近くを通るまで動かずに待ち続けます。
「動かない鳥」として有名ですが、上野動物園のハシビロコウは比較的動くことで知られていて、来園者を楽しませてくれます。
シャッタースピード 1/125 でこれだけブレているので、かなり速く動いています。
池の中を泳いでいる魚を捕まえて食べます。魚が近寄ってくるまでじっと動かずに待っているのですが、捕食する時の動きは素早いです。
今年1月にアップした「ハシビロコウが魚を捕った」もご覧ください。
ハシビロコウが飛びました。
翼開長が2メートル以上ある大きな鳥なので、バサッ バサッと迫力があります。
こちらにまっすぐ向かってきたので、ちょっと怖かったです。 思わず逃げ出しそうになりました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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