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「久留米をめぐる画家たち」アーティゾン美術館2021年01月08日 11時50分00秒

東京都中央区京橋にあるアーティゾン美術館では、現在琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術」と同時開催で「石橋財団コレクション選」が開催されています。
同展の特集コーナー展示として「青木繁、坂本繁二郎、古賀春江とその時代 久留米をめぐる画家たち」も開催中です。

アーティゾン美術館(旧館名:ブリヂストン美術館)は、ブリヂストンの創業者である石橋正二郎の収集した美術品を展示するために開設されました。
石橋正二郎は1889年、福岡県久留米市に生まれました。久留米商業学校(現久留米市立久留米商業高等学校)を卒業し、石橋美術館(現:久留米市美術館)を含む総合文化施設を久留米市に設立するなど、久留米市には深い愛着を抱いています。
本展は、石橋正二郎の故郷である久留米にゆかりのある画家に焦点を当て、青木繁、坂本繁二郎、古賀春江などを、重要文化財を含む30点余の絵画と資料で紹介しています。


この作品のタイトル「わだつみのいろこの宮」とは、海の神が住む宮殿のことです。古事記の、ヤマサチヒコの物語を主題としています。
兄の大切な釣り針をなくしたヤマサキヒコが、海の神の娘トヨタマヒメ(左の女性)と出会った場面が描かれています。(右はトヨタマヒメの侍女)
ここが海底であることは、海藻のような植物や、トヨタマヒメの足元から立ち上がる泡などで表されています。
青木繁(1882‒1911) 《 わだつみのいろこの宮 》 1907 年 油彩・カンヴァス 180.0 × 68.3 cm 重要文化財


千葉県館山市の布良海岸での経験が題材になっています。10人の裸の漁師たちが、3尾のサメや銛を担ぎ、砂浜を行進しています。
青木繁 《 海の幸 》 1904 年 油彩・カンヴァス 70.2 × 182.0cm 重要文化財


東京、パリで絵を学んだ坂本繁二郎は、42歳の時に故郷の久留米に渡り、その後久留米の南隣、八代にアトリエを新築しました。この絵はその翌年に描かれたものです。
坂本繁二郎(1882‒1969) 《 放牧三馬 》 1932 年 油彩・カンヴァス 79.6 × 99.0cm


古賀春江(1895‒1933) 《 二階より 》 1922 年 油彩・カンヴァス 61.0 × 73.5cm


石橋財団コレクション選 特集コーナー展示「青木繁、坂本繁二郎、古賀春江とその時代 久留米をめぐる画家たち」開催概要
開催会場:アーティゾン美術館4階展示室
開催期間:2020年11月3日[火] - 2021年1月24日[日] 休館日:月曜日(1月11日は開館)、年末年始(12月28日 - 1月4日)、1月12日
開館時間:10:00 - 18:00  ※入館は閉館の30分前まで
入館料(税込):「琳派と印象派展」を同時開催しています(5階・6階展室)。  
 ウェブ予約チケット 1,700円 当日チケット(窓口販売)2,000円 学生無料(要ウェブ予約・中学生以下予約不要)
 *この料金で同時開催の展覧会を全て観覧できます。
 *ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケットを販売します。
 *スマートフォンとイヤホンをお持ちください。アプリで声優の細谷佳正さんによる所蔵作品の無料音声ガイドを楽しめます(無料)。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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