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百段階段の「松竹梅」2021年01月23日 14時41分50秒

ホテル雅叙園東京(旧:目黒雅叙園)で「初春の文化財見学 百段階段の百の縁起もの」というイベントが開催されています。

今回の企画では、250枚の日本画と建築意匠に囲まれた百段階段の絢爛豪華な装飾の中から、健康や長寿、富貴といった縁起もの(吉祥)に関わる意味や願いを込めて制作されたものを100点選び出して紹介しています。
※ 吉祥模様の打掛 (1月20日)
※ エレベーターの唐獅子牡丹 (1月21日)
※ 一富士二鷹三茄子 (1月22日)
とアップして来たので、今日は慶事・吉祥のシンボル「松竹梅」に関わる美術品をアップします。

「松竹梅」は日本では祝い事の席で謡われたり、引出物などの意匠にも使われてきました。中国の文人場で好まれる「歳寒三友」が日本に伝わったものです。

「漁礁の間」にある柱、樹齢約300年、直径約60㎝の巨木に深く掘り込まれた尾竹竹破(おたけちくは)原画、盛鳳嶺(さかりほうれい)彫刻による「漁礁問答」という彫刻作品の一部です。

「松」は、風雪や厳寒に耐えて緑を保ち大木になることから長寿の象徴とされています。

同じく、尾竹竹破(おたけちくは)原画、盛鳳嶺(さかりほうれい)彫刻による木彫りの天井画です。

廊下の窓の隅板(格子組を補強するために四隅に付ける力板)にも松が描かれています。

「静水の間」の天井に描かれた、池上秀畝(いけがみしゅうほ)「扇と松」です。
下から上に向かって大きく広がる扇の形は末広がりを意味し、縁起の良い形とされています。
百段階段では、おめでたい扇面画が148枚も描かれています。

同じく池上秀畝の「扇と筍」です。筍(タケノコ)が竹と一緒に描かれています。
筍は繁殖力が強く、子孫繁栄の力があるとされています。昭和の終わりごろまでは目黒は筍の産地として有名だったそうです。
下は、「星光の間」の欄間(らんま)に描かれた板倉星光(いたくらせいこう)画「筍」です。

竹は幹がまっすぐで堅く、中は中空で隠す所がなく、葉も常緑であることから吉祥文様として好まれてきました。

尾竹竹破(おたけちくは)原画、盛鳳嶺(さかりほうれい)彫刻による木彫りの天井画です。「漁礁の間」にあります。

こちらも尾竹竹破(おたけちくは)原画、盛鳳嶺(さかりほうれい)彫刻による木彫りの天井画で、「紅梅」です。


早春に他の花に先駆けて咲く梅は古来より風流人に愛されてきました。松、竹とともに厳しい冬に耐える植物として尊ばれ、吉祥画題の代表格とされています。
また、梅は「好文木」の異名を持ち、学問の神様として祀られる菅原道真も梅を好みました。
荒木十畝(あらきじっぽ)の天井画「梅」です。

「草丘の間」の天井に描かれた、磯部草丘(いそべそうきゅう)画の「梅と鵲」です。
鵲(カササギ)は、七夕伝説で織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)の愛の掛け橋となる縁起の良い鳥とされています。


ホテル雅叙園東京・百段階段にある「松・竹・梅」を集めてみました。
「初春の文化財見学 百段階段の百の縁起もの」では、これら「吉祥」に関わる絵画や建築意匠を100点選び、やさしい解説付きで案内しています。


開催会場:ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財 「百段階段」
開催期間:2021年1月1日(金・祝) - 3月14日(日)
休館日:2月1日(月) ※展示替えのため 
  ※1月1日~31日までは打掛を、2月2日~3月14日までは桃の節句の装飾を展示
開催時間:12:30~18:00(最終入館17:30)
観覧料金:一般 ¥1,000 学生 ¥500 ※要学生証呈示 未就学児無料

施設内は階段での移動となります。車椅子、シルバーカー、ベビーカーなどは利用できません。 会場は和室のため、靴を脱いでの見学となります。(素足を避け、靴下などを着用)



最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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