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百段階段の吉祥絵画「植物」2021年01月25日 09時01分57秒

ホテル雅叙園東京(旧:目黒雅叙園)で「初春の文化財見学 百段階段の百の縁起もの」というイベントが開催されています。

今回の企画では、250枚の日本画と建築意匠に囲まれた百段階段の絢爛豪華な装飾の中から、健康や長寿、富貴といった縁起もの(吉祥)に関わる意味や願いを込めて制作されたものを100点選び出して紹介しています。

※ 吉祥模様の打掛 (1月20日)
※ エレベーターの唐獅子牡丹 (1月21日)
※ 一富士二鷹三茄子 (1月22日)
※ 松・竹・梅 (1月23日)
とアップして来たので、今日は吉祥に関わる「植物」が描かれた美術品をアップします。

奥村玲瓏(おくむられいろう)「桃」です。階段の天井に描かれています。
桃の実は古来、中国や日本において不思議な力を持つ果実とされています。

「十畝の間」の天井画、荒木十畝(あらきじっぽ)「南天」です。
冬に果実をつけるおめでたい木としてお正月の床にも飾られます。また、日本では音が「難転」にも通じることから、災難や難関を転じることに繋がり、災いを避けると信じられてきました。

荒木十畝(あらきじっぽ)「八重桜」です。
花びらが幾重にも重なって咲く八重桜。「八」は末広がりの縁起の良い形とされ、お祝いの席で出される桜湯にも八重桜が使われます。

荒木十畝(あらきじっぽ)「鶏頭」です。
鶏の鶏冠(とさか)に似ているため、「鶏頭(けいとう)」、「鶏冠花(けいかんか)と呼ばれます。鶏は朝を告げることから古来、太陽と深く関わる陽鳥とみなされてきました。

荒木十畝(あらきじっぽ)「菖蒲と蜻蛉」です。
菖蒲(しょうぶ)はその強い薬効から、古来より邪気を払う力があると信じられてきました。また、「尚武」と同じ音であることから、武家にも好まれました。

荒木十畝(あらきじっぽ)「桐」
鳳凰が梧桐(あおぎり)に棲むとされることから、桐は鳳凰との組み合わせで描かれることが多いのですが、ここでは尾の長い優雅な姿をした尾長(オナガ)が鳳凰に通じるものとして描かれています。


「漁礁の間」にある、尾竹竹破(おたけちくは)原画、盛鳳嶺(さかりほうれい)彫刻による木彫りの天井画「菊」です。
奈良時代に薬用として渡来した菊(きく)は平安時代には観賞用となり、9月9日の重陽の節句には菊の花を浮かべたお酒を飲んで長寿を願ったといいます。

尾竹竹破(おたけちくは)原画、盛鳳嶺(さかりほうれい)彫刻「椿」です。
椿(つばき)は冬の間も常緑を保つため、特別な霊力を持つものと信じられてきました。


「草丘の間」の天井画、磯部草丘(いそべそうきゅう)「ムベ」です。
「ムベ」はアケビ科の一種で、春に白い花が咲き、秋に楕円形の実をつけます。幼木の時は記の葉が3枚、その後5枚、実の生る頃には7枚になるので、「七五三の縁起木」といわれています。

磯部草丘(いそべそうきゅう)「アケビ」です。
アケビ、ミズキ、鳥のツグミが描かれています。アケビはザクロと並び吉祥果として知られる実です。生命力が強く、その繁殖力にあやかって子孫繁栄をもたらす縁起の良い木とされます。

磯部草丘(いそべそうきゅう)「柘榴」です。
花柘榴(はなざくろ)と高麗鶯(こうらいうぐいす)が描かれています。柘榴は鬼子母神が手に持つ魔よけの果実として知られています。一つの実の中にたくさんの種を持つことから多産の象徴とされ、子孫繁栄を表す吉祥果とされています。

階段の天井画、橋本永邦(はしもとえいほう)「蓮」です。
蓮(はす)は仏教においては仏の聖性を象徴し、その生命力の強さから豊穣の象徴ともされています。


「静水の間」の欄間に広がる、小山大月(こやまだいげつ)画「薄(ススキ)」です。
ススキは神様の依り代と考えられてきました。十五夜のお月見には豊作祈願をこめてススキを飾ります。

長嶋華涯(ながしまかがい)「水仙」です。
優雅で清らかな美しさから「凌派仙子(りょうはせんし)」とも呼ばれ、初春のおめでたい時期に花咲くことから瑞兆の花とされています。


「星光の間」の欄間には「実の生る」野菜や果物がたくさん描かれています。
「実の生る=実る」とは、始め小さかったものが大きく成熟していく「豊穣」を意味するおめでたい画題です。
板倉星光(いたくらせいこう)「柿」です。
その他、「西瓜(すいか)」「枇杷(びわ)」「葡萄(ぶどう)」「桃(もも)」など、多くの実の生る植物が描かれています。

「星光の間」の欄間絵、板倉星光(いたくらせいこう)「稲穂」です。
豊作の象徴である稲穂(いなほ)は、五穀豊穣と繁栄の祈りを込めてお正月のしめ飾りにも使われます。

「星光の間」前室の襖に描かれた、板倉星光「竜胆」です。
竜胆(りんどう)は、根の苦みが竜の胆にたとえられ、古くから薬用として用いられました。その薬効から、健康と長寿を願う植物とされています。


ホテル雅叙園東京・百段階段にある「吉祥の植物画」を集めてみました。
 「初春の文化財見学 百段階段の百の縁起もの」では、これら「吉祥」に関わる絵画や建築意匠を100点選び、やさしい解説付きで案内しています。


開催会場:ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財 「百段階段」
開催期間:2021年1月1日(金・祝) - 3月14日(日)
休館日:2月1日(月) ※展示替えのため
  ※1月1日~31日までは打掛を、2月2日~3月14日までは桃の節句の装飾を展示
開催時間:12:30~18:00(最終入館17:30)
観覧料金:一般 ¥1,000 学生 ¥500 ※要学生証呈示 未就学児無料

施設内は階段での移動となります。車椅子、シルバーカー、ベビーカーなどは利用できません。
会場は和室のため、靴を脱いでの見学となります。(素足を避け、靴下などを着用)



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

ピース(Peace) バラ2021年01月25日 11時04分36秒

ピース(Peace)
ピース(Peace) バラ

ピース(Peace) バラ
作出年:1945年  作出国:フランス(メイアン Meiland )  系統: [ HT ] ハイブリッドティー

やわらかなクリームイエローの花びらの先にピンク色がのる、美しい巨大輪の薔薇です。
フランスの大育種家「メイアン」の最高傑作の1つで、バラの品種改良の歴史の中で非常に評価の高い、また影響力の大きい品種です。
1976年、第3回世界バラ会議のイギリス・オックスフォード大会で、初の「バラの栄誉の殿堂」入り品種として選出されました。その他にも国際コンクールで数々の賞を受賞しています。
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