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「あやしい絵 展」東京国立近代美術館2021年04月02日 11時00分40秒

北の丸公園にある東京国立近代美術館で、「あやしい絵 展」というちょっと変わった美術展が開催されています。
『 明治期、政治・経済・文化といったあらゆる方面において西洋から知識、技術等がもたらされる中、美術においても西洋美術の技法の本格的な導入と発展、西洋の影響を受けたさまざまな美術思潮の発生と制作における実践が矢継ぎ早に起こりました。これにともない、従来の表現も新たな時代にふさわしいものへと変貌を遂げていきます。
  このような状況下で生み出された多種多様な表現の中には、退廃的、妖艶、グロテスク、エロティックといった言葉で形容できるものがありました。美しいという言葉だけでは決して表すことのできないこれらの表現は、美術界の一部からは批判を受けましたが、文学等をバックグラウンドとして大衆に広まっていきました。本展では幕末から昭和初期に制作された絵画、版画、雑誌や書籍の挿図等からこうした表現を紹介します。』
『 』内は公式サイトの「開催趣旨」より

第一章(プロローグ) 激動の時代を生き抜くためのパワーを求めて
第二章 二ノ一 愛そして苦悩 ー 心の内をうたう
     二ノ二 神話への憧れ
     二ノ三 異界との境(はざま)で
     二ノ四 表面的な「美」への抵抗
     二ノ五 一途と狂気
第三章(エピローグ) 社会は変われども、人の心は変わらず
という構成で、幕末から明治、大正、昭和という時代の流れの中で、その時代を表す作品を順を追って紹介しています。

このネコちゃんが、会場内で「あやしい」表現を読み解く旅をナビゲートしてくれます。
稲垣仲静(いながき ちゅうせい) 《猫》 1919年(大正8年)頃 絹本彩色 星野画廊蔵

曾我蕭白(そが しょうはく) 《 美人図 》 江戸時代(18世紀) 絹本彩色 奈良県立美術館蔵

歌川国芳(うたがわ くによし) 《 源頼光公館土蜘作妖怪図(みなもとのよりみつこうのやかたにつちぐもようかいをなすのず)》 1843年(天保14年)頃 大判錦絵三枚続 浅井コレクション

ダンテ・ガブリエル・ロゼッテイ 《マドンナ・ピエトラ(Madonnna Pietra)》 1974年 パステル・紙 郡山市立美術館蔵

アルフォンス・ミュシャ 《 サラ・ベルナール主演『ラ・トスカ』ポスター》 1898年 リトグラフ・紙 三浦コレクション /川崎市民ミュージアム蔵

青木繁 《運命》 1904年(明治37年) 油彩・板 東京国立近代美術館蔵

月岡芳年(つきおか よしと) 《 和漢百物語 清姫 》 1865年(慶応元年) 大判錦絵 町田市立国際版画美術館蔵

展示風景

甲斐荘楠音(かいのしょう ただおと) 《 横櫛 》 1916年(大正5年)頃 絹本彩色 京都国立近代美術館蔵

北野恒富(きたの つねとみ) 《 道行 》 1913年(大正2年)頃 絹本彩色 福富太郎コレクション資料室蔵

《 少女画報 14巻8号 高畠華宵(たかばたけ かしょう) 表紙絵 》 1925年(大正14年)8月 印刷・紙 彌生美術館蔵


あやしい絵 展」開催概要
開催期間:2021年3月23日(火)〜5月16日(日)
休館日:月曜日 ※5月3日(月)は開館、5月6日(木)は休館
開館時間:9:30 ー 17:00 ※金・土曜日は20:00まで (入館は閉館の30分前まで)
  ※本展以外の展示会場は10:00開場
入館料金: 一般1,800円 大学生1,200円 高校生700円 中学生以下無料
  ※障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料
  ※「一般」以外は証明書等の提示が必要

チケットは当日窓口販売もしていますが、混雑状況によって「待ち」が生じます。日時指定制のオンライン予約優先チケットはこちらで販売しています。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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