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はじまりから、いま。 1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡—古代美術、印象派、そして現代へ2022年02月06日 20時41分12秒

「はじまりから、いま。 1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡—古代美術、印象派、そして現代へ」展が、アーティゾン美術館で開催されています。
70年の歴史を物語る、長~いタイトルですね。
はじまりから、いま。 1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡—古代美術、印象派、そして現代へ

東京都中央区京橋にある「アーティゾン美術館」が誕生したのは2020年1月。
まだ2年しか経っていませんが、その前身である「ブリヂストン美術館」が開館したのは1952年1月です。この年の4月にサンフランシスコ講和条約が発効され、ようやく日本の主権・平等が承認された年でもあります。
本展では、1952年から2022年まで70年間の美術館の歩みと、石橋正二郎(ブリヂストンタイヤ創業者)から始まるコレクションへの取り組みを、約2,800点のコレクションの中から約170点の作品と資料を厳選して紹介しています。

はじまりから、いま。 1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡—古代美術、印象派、そして現代へ

はじまりから、いま。 1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡—古代美術、印象派、そして現代へ
ポスターなどで使用されている作品2点は、共に藤島武二の作品で、《黒扇》は国重要文化財に指定されています。

藤島武二 《東洋振り》 1924年 油彩・カンヴァス 63.7×44.0cm

藤島武二 《黒扇》 1908 – 09年 油彩・カンヴァス 63.7×42.4cm 国重要文化財

会場に入ってすぐのところに、1952年のブリヂストン美術館の開館記念展から現在までの100点以上の展覧会ポスターを一堂に展示しています。
はじまりから、いま。 1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡—古代美術、印象派、そして現代へ


SECTION 1 : アーティゾン美術館の誕生

第1章では、近年の収集作品とともに、コレクションと現代美術家の共演による展覧会「ジャム・セッション」をきっかけに収蔵された作品などを展示しています。

「ジャム・セッション」第1回は「鴻池朋子 ちゅうがえり」でした。

鴻池朋子 《襖絵(地球断面図、流れ、竜巻、石)》 2020年 水彩絵具、鉛筆、石、 雲肌麻紙(襖) 各182.0×137.0cm (12/18面)  展示風景

「ジャム・セッション」第2回は「森村泰昌 M式『海の幸』ー森村泰昌 ワタシガタリの神話」です。
森村泰昌 《M式「海の幸」》 2021年 発色現像方式印画、 透明メディウム 120.0×280.0cm  展示風景

展示風景

ヴァシリー・カンディンスキー 《自らが輝く》 1924年 油彩・カンヴァス 69.5×59.5cm

ジュアン・ミロ 《夜の女と鳥》 1944年 油彩・カンヴァス 57.8×46.4cm

白髪一雄 (1924–2008)は、1971年比叡山延歴時で僧侶になりました。この絵は僧になったちょうど1年後に描かれたものです。
白髪一雄 《観音普陀落浄土》 1972年 油彩・カンヴァス 130.3×194.0cm


SECTION 2 : 新地平への旅

第2章では、石橋正二郎の長男、幹一郎が収集したザオ・ウーキーの作品や、日本および中国の書画・陶磁器などのコレクションを紹介しています。

ザオ・ウーキー  《水に沈んだ都市》 1954年 油彩・カンヴァス 59.5×73.0cm

国宝《鳥獣戯画》(京都・高山寺蔵)甲巻の、もと一部であった断簡が、石橋財団コレクションに仲間入りしました。60年ほど前にアメリカのコレクターの手に渡り、久しぶりに日本に戻ってきたものです。
《鳥獣戯画 断簡》 平安時代 12世紀 紙本墨画 28.6×53.7cm

《風神雷神図屏風》で知られる俵屋宗達は多くの弟子たちを率いる工房を持っていました。これらの扇絵はその工房で描かれたものと考えられています。
宗達工房 《保元平治物語絵扇面》 江戸時代 17世紀 紙本著色  展示風景

「平治物語」の終盤を、全長16mに渡って描いた絵巻です。平清盛や常盤御前、牛若などが登場し、ドラマチックなストーリーが展開されています。
《平治物語絵巻 常磐巻》 鎌倉時代 13世紀 紙本著色 32.3×1628.9cm (部分) 国重要文化財


SECTION 3 : ブリヂストン美術館のあゆみ

第3章では、日本の近代美術や印象派をはじめとする西洋近代美術の作品、古代美術など、ブリヂストン美術館の開館初期のコレクションを紹介しています。

紀元前のエジプト、ギリシャ、ローマなどの美術品が並びます。
展示風景

エジプト 《聖猫》 末期王朝時代 –プトレマイオス朝 ブロンズ 高さ48.2cm

展示風景

「ラゲット=カイヴァノ= エレッタ・グループ」 《カンパニア赤像式魚文皿》 紀元前4世紀 第2四半期 赤像式、土器 高さ6.0cm

モネは睡蓮をモチーフにした縦長の連作を15点描きました。これはその中の1点になります。
クロード・モネ 《睡蓮の池》 1907年 油彩・カンヴァス 100.6×73.5cm

クロード・モネ 《黄昏、ヴェネツィア》 1908年頃 油彩・カンヴァス 73.0×92.5cm

オーギュスト・ロダン 《立てるフォーネス》 1884年頃 大理石 高さ71.0cm

ルノワールは、支援者であった出版業者、ジョルジュ・シャルパンティエの夫人や子供達をモデルに、優れた肖像画を多く描きました。この作品に描かれているのは、シャルパンティエの当時4歳の長女ジョルジェットです。
ピエール=オーギュスト・ ルノワール 《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》 1876年 油彩・カンヴァス 97.8×70.8cm

ピエール=オーギュスト・ ルノワール 《すわる水浴の女》 1914年 油彩・カンヴァス 55.0×44.2cm

岸田劉生は自分の娘をモデルにした作品を繰り返し描きました。1922年という制作年から、麗子が7歳の時の作品と考えられます。麗子の首に白い布が巻かれているのは、麗子が風邪をひいていたからだとか・・・
岸田劉生 《麗子像》 1922年 テンペラ・カンヴァス 41.0×31.9cm

アーティゾン美術館は、アンリ・マティスの作品を40点以上収蔵しています。この作品のモデルは、マティスの長女マルグリットが20歳の頃のものです。
アンリ・マティス 《縞ジャケット》 1914年 油彩・カンヴァス 123.6×68.4cm

石橋正二郎が特に愛した作品だといわれ、鮮やかな青を背景に古代風の衣装をまとった女性が描かれています。キュビズムで得た結論を新古典主義で活かして回帰する頃の作品で、絵具には砂が混ぜ込まれ、古代の彫刻や浮彫のような質感を醸し出しています。
パブロ・ピカソ 《女の顔》 1923年 油彩、砂・カンヴァス 46.1×38.1cm

出口ロビーの壁面を覆うデジタルサイネージには、収蔵作品の数々が映し出されていました。


開催会場:アーティゾン美術館 6・5・4階 展示室
開催期間:2022年1月29日[土]ー 4月10日[日]
休館日:月曜日(3月21日は開館)、3月22日
開館時間:10:00 ー 18:00(2月11日を除く金曜日は20:00まで) ※入館は閉館の30分前まで
観覧料金:一般:ウェブ予約チケット 1,200 円、当日チケット(窓口販売)1,500 円
  ※ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケットを販売
  ※学生は無料(要ウェブ予約) ※中学生以下はウェブ予約不要
  ※障がい者手帳をお持ちの方と 付き添いの方1名は無料(要ウェブ予約)
  ※一般以外は証明書の提示が必要



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

アルブレヒト デューラー ローゼ(Albrecht Dürer Rose) バラ2022年02月07日 08時13分39秒

アルブレヒト デューラー ローゼ(Albrecht Dürer Rose)
アルブレヒト デューラー ローゼ(Albrecht Dürer Rose) バラ
作出年:2002年 作出国:ドイツ (タンタウ  Tantau, ) 系統:ハイブリッド ティー [ HT:Hybrid Tea ]

アルブレヒト デューラー ローゼ(Albrecht Dürer Rose) バラ
オレンジ、ピンク、ベージュなど複数の色が混じりあったような微妙な花色の薔薇で、半剣弁高芯咲き~ロゼット咲きの中大輪の花を咲かせます。、スパイシーな香りがします。
アルブレヒト・デューラー (Albrecht Dürer)は、ドイツ・ルネサンス期の画家、版画家、数学者です。

コンコンコンとコゲラが木をつつきます2022年02月07日 10時13分07秒

生田緑地を歩いていたら、森の中からコンコンコンという音が聞こえてきました。何の工事だろうと思うくらい、静寂に包まれた樹々の間に響き渡ります。
コゲラが木をつついている音でした。

コゲラ(小啄木鳥)

コゲラ(小啄木鳥)は、キツツキ目、キツツキ科、アカゲラ属の鳥です。
英名で「Japanese Pygmy Woodpecker」といわれるように、日本に生息するキツツキの仲間では最も小さい鳥で、スズメと同じくらいの大きさです。

コゲラ(小啄木鳥)

雑木林や大きな公園の樹木などでも普通に見られる鳥で、東京都でも小平市の「市の鳥」に制定されています。
キツツキの仲間なので、嘴で木を強く連続して叩いて音を出すドラミングも行います。冬には木の幹に巣食う虫を捕らえるために木に穴をあけたりします。

コゲラ(小啄木鳥)

コゲラは、つがいや家族が一緒にいることが多いということですが、2羽のコゲラがついたり離れたりしながら、餌をついばんでいました。
あまり神経質な鳥ではないようです。



今日もご覧いただき、ありがとうございました。

チェシャー(Cheshire) バラ2022年02月08日 11時03分35秒

チェシャー(Cheshire)
チェシャー(Cheshire) バラ
作出年:2000年 作出国:イギリス (フライヤー Gareth  Fryer) 系統:ハイブリッド ティー [ HT:Hybrid Tea ]

チェシャー(Cheshire) バラ
銅色を帯びた黄色の花色で、外輪に向かって色が薄くなっていきます。半剣弁咲きの中大輪で、香りは強めです。
チェシャー(Cheshire)はイングランド北西部の州の名前で、『不思議の国のアリス』作者のルイス・キャロル誕生の地です。『不思議の国のアリス』に登場する「チェシャ猫」は誰もが知るキャラクターですね。
ただ、作出会社のフライヤーローズ社によると、バラ・チェシャーの名前の由来は、プリンス・オブ・ウェールズ師団の一部であるイギリス陸軍のライン歩兵連隊「チェシャー連隊」に因むということです。

米海軍の遠征高速輸送艦USNS Puerto Rico (T-EPF 11)2022年02月08日 15時24分51秒

横浜を出港していく、米海軍の遠征高速輸送艦「USNS Puerto Rico (T-EPF -11) 」です。
横浜港を出港する米海軍の遠征高速輸送艦USNS Puerto Rico (T-EPF 11)
双胴の、すごくゴッツイ船ですね。修理中で塗装をしていないのかと思ったら、これが通常の姿のようです。

USNS Puerto Rico (プエルト リコ)は、米海軍と陸軍の活動をサポートするスピアヘッド級遠征高速輸送艦の一艦艇です。
米海軍の遠征高速輸送艦USNS Puerto Rico (T-EPF 11)
スピアヘッド級遠征高速輸送艦の同型艦は“T-EPF-1”のスピアヘッド(USNS Spearhead)から“T-EPF-15”まで15隻あり、12隻が就役中、2隻が建造中、1隻が計画中です。
横浜港を出港する米海軍の遠征高速輸送艦USNS Puerto Rico (T-EPF 11)
T-EPF -11 プエルト リコは同級11番目に就役した艦艇で、2018年11月に進水、2019年12月に就役しました。
全長は103.0メートル、幅は28.5メートルあり、後部甲板にはヘリコプター用のフライトデッキを備えています。
横浜港を出港する米海軍の遠征高速輸送艦USNS Puerto Rico (T-EPF 11)

上の写真は2022年1月30日午前9時頃に撮影したものです。プエルト リコは沖縄の那覇を経由して、現在フィリピンにいます。



今日もご覧いただき、ありがとうございました。

牡蠣のアヒージョ2022年02月08日 18時40分16秒

近くの「まいばすけっと」で、冷凍食品の「牡蠣のアヒージョ」を売っていたので買ってきました。
解凍してから鍋でオリーブオイルと一緒に加熱するだけ。 簡単にアヒージョを作れそう。

「作り方」と書いてある通りに作ったら、なんだかイメージと違う。
オリーブオイル小さじ3杯と書いてあったけど、もっとたくさん使って鍋の中で “ひたひた” になる位にした方がいいかも・・・
お皿に盛ったらさらに残念なルックスになってしまいました。
一応食べてみたけど、 アチージョ!

ピース(Peace) バラ2022年02月09日 07時47分05秒

ピース(Peace)
ピース(Peace) バラ
作出年:1945年 作出国:フランス (メイアン Francis Meilland ) 系統:ハイブリッド ティー [ HT:Hybrid Tea ]

ピース(Peace) バラ
咲き始めはオレンジがかったイエローが強く、開花するにつれて花びらの先にピンク色の覆輪が現れます。半剣弁高芯咲きの大輪の花の中心はクリームイエローになり、ホワイトからピンクへの美しいグラデーションを見せます。
第2次世界大戦が終了した1945年に、世界の「平和」を願って「ピース(PIECE)」と名付けられました。

1976年第3回世界バラ会議(イギリス オックスフォード大会)で「バラの殿堂」入りを果たしました。 第3回大会ですが、「バラの殿堂」が制定されたのがこの回からなので、バラの殿堂入りとしては最初の品種になります。

メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年 @国立新美術館2022年02月09日 17時56分30秒

国立新美術館で、「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」が今日から始まりました。
1870年に創立されたニューヨークのメトロポリタン美術館は、先史時代から現代まで、5,000年以上にわたる世界各地の文化遺産を包括的に所蔵しています。
本展では、同館を構成する17部門のうち、ヨーロッパ絵画部門に属する約2,500点の所蔵品から、選りすぐられた珠玉の名画65点(うち46点は日本初公開)を展覧しています。

15世紀の初期ルネサンスの絵画から、19世紀のポスト印象派まで、西洋絵画の500年の歴史を時代を追って3つの章で構成しています。
第1章:信仰とルネサンス Devotion and Renaissance
第2章:絶対主義と啓蒙主義の時代 Absolutism and Enlightenment
第3章:革命と人々のための芸術 Revolution and Art for the People

フラ・アンジェリコ、ラファエロ、クラーナハ、ティツィアーノ、エル・グレコから、カラヴァッジョ、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール、レンブラント、 フェルメール、ルーベンス、ベラスケス、プッサン、ヴァトー、ブーシェ、そしてゴヤ、ターナー、クールベ、マネ、モネ、ルノワール、ドガ、ゴーギャン、ゴッホ、セザンヌと、1420年頃のフラ・アンジュリコ《キリストの磔刑》から1919年のクロード・モネ《睡蓮》まで、まさに西洋絵画500年の歴史を一堂に観覧することができます。


東京都美術館で「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」が2月11日から開催されますが、それと合わせるかのように本展ではメトロポリタン美術館所蔵のフェルメール作品 《信仰の寓意》 が展示されています。本邦初公開です。
ヨハネス・フェルメール 《信仰の寓意》 1670-72年頃 油彩、カンヴァス メトロポリタン美術館蔵


本展は1月16日まで大阪市立美術館で開催されていて、東京の国立新美術館へ巡回してきたものです。
東京展オリジナルのデジタル展示企画として、メトロポリタン美術館のヨーロッパ絵画部門の所蔵品約2,500点のデータをビジュアライズした年表が登場しました。
特設ショップ内には、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール《女占い師》の作品に入り込んで、その画像を自身のスマホにダウンロードできる「フェイスチェンジャー」も設置されています。

特設ショップで特売会場のような人だかりができているのは、東京展だけの「すみっコぐらし」とのコラボ商品、「てのりぬいぐるみ」です。全部で5種類あります。
てのりぬいぐるみ ねこ ルノワール《ヒナギクを持つ少女》 1,430円(税込)

展覧会公式図録はA4変形判、231ページで、紙質も良く、印刷もきれいです。
図録は楽天ブックスから送料無料で購入できます。税込2,900円です。(他のグッズのオンラインショップはありません)


開催会場:国立新美術館 企画展示室1E (東京都港区六本木7-22-2)
開催期間:2022年2月9日(水)~ 2022年5月30日(月)
休館日:毎週火曜日 ※ただし5月3日(火・祝)は開館
開館時間:10:00~18:00 ※毎週金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
観覧料金:一般 2,100円 /大学生 1,400円 /高校生 1,000円
  ※中学生以下は入場無料。
  ※障害者手帳をご持参の方(付添の方1名含む)は入場無料。
  ※混雑緩和のため、事前予約制(日時指定券)を導入します。その他の割引や予約方法等の詳細については展覧会の公式サイトをご確認ください。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

チャールストン(Charleston) バラ2022年02月10日 13時21分10秒

チャールストン(Charleston)
チャールストン(Charleston) バラ
作出年:1963年 作出国:フランス(メイアン  Meilland ) 系統:フロリバンダ (F: Floribunda)

チャールストン(Charleston) バラ
この花は咲き始めはほぼ黄色で弁端に少し赤い覆輪が入ります。その赤色が咲き進むにつれて徐々に広がり、全体が赤い色に染まっていきます。ただ、その過程は花ごとに違い、咲く時期によっても違うようです。
チャールストン(Charleston)とは、アメリカ合衆国サウスカロライナ州にある都市の名前です。
また、チャールストン発祥で1920年代にアメリカで一世を風靡したダンスの名称でもあります。
 チャールストンという陽気なダンスは1960年代にもブレイクしました。日本でも「五ひきの仔ブタとチャールストン」という曲が大ヒットし、1962年の第13回NHK紅白歌合戦で森山佳代子が歌唱しました。

ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ 六本木2022年02月10日 18時20分30秒

六本木の国立新美術館にあるフランス料理店「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」は、曲線美が美しい国立新美術館の建物の、一番出っ張ったあたりの3階にあります。
(全景は六本木ヒルズ・森タワー52階から撮影)

天井高21メートルのアトリウムにそびえ立つ逆円錐の上部に広がる席は、その円周を取り囲むように設けられています。

全面ガラス張りの窓からは明るい光が燦燦と降り注ぎます。


国立新美術館では昨日から「メトロポリタン美術館展」を開催しており、ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼも「メトロポリタン美術館 特別コース」を始めました。
展覧会開催期間中のみの期間限定メニューになります。


前菜:《フランス産鴨フォアグラのポワレとホワイトアスパラガス モリーユ添え ソース・ポルト》
Foie gras de canard poêlé, asperges blanches, morilles, sauce porto
フランス産鴨フォアグラのポワレとホワイトアスパラガス モリーユ添え ソース・ポルト
フランス産 鴨のフォアグラが前菜で出てきました。上品な香りが漂う、ほのかな苦みと甘みが魅力の春野菜、ホワイトアスパラガスとの組み合わせです。付け合わせのモリーユ茸も今が旬です。
甘みのあるポルト酒のソースは鴨のフォアグラによく合います。
ホワイトアスパラガスと、モリーユ茸が香る牛乳の泡は、カラヴァッジョ 《音楽家たち》の画中の、若者たちの滑らかで官能的な白い肌と衣装に見立てているようです。
構図的にも似ていますね。
カラヴァッジョ (本名 ミケランジェロ・メリージ) 《音楽家たち》 1597年 油彩/カンヴァス メトロポリタン美術館蔵


魚料理:《真鱈のムニエルとノーザンルビーのコンフィ ブイヤベースのジューソース 黒ニンニクのアイヨリと共に》
Filet de cabillaud meunière, aïoli à l’ail noir, pommes de terre confites, jus de bouillabaiss
真鱈のムニエルとノーザンルビーのコンフィ ブイヤベースのジューソース 黒ニンニクのアイヨリと共に
真鱈が薄く切った大根とベーコンで包んであります。下に敷いてあるピンク色はノーザンルビーというピンク色をしたジャガイモです。カリカリのパンの上に乗っている黒にんにくのアイオリソースがめちゃくちゃ美味しい。魚介の出汁が効いたソースも、ほっとする味です。
マリー・ドニーズ・ヴィレール女史の作品から、画中の女性の白と淡いピンクのドレスや、椅子にかけられたピンクの布、明るい茶色の背景をイメージしているようです。
味も、女性らしさを感じられる上品な味つけになっています。美味しいです。
マリー・ドニーズ・ヴィレール 《マリー・ジョゼフィーヌ・シャルロット・ デュ・ヴァル・ドーニュ(1868年没) 》1801年 油彩/カンヴァス メトロポリタン美術館蔵


肉料理:《鴨肉のロースト ソース・ヴィオレ 緑とピンクの野菜を添えて》
canard rôti, sauce violette, légumes verts et roses
鴨肉のロースト ソース・ヴィオレ 緑とピンクの野菜を添えて
鴨肉大好きな私は、喉から手が出て その手で食べちゃいそうな料理です。危うく写真を撮るのを忘れるところでした。
美しいロゼ色の鴨肉が、緑色の菜の花や芽キャベツなど彩り豊かな野菜たちで飾られています。真っ赤なビーツのフリットはパリッパリッのパリの味です。
エドガー・ドガ 《踊り子たち、ピンクと緑》 をイメージした料理です。
赤ワイン・レモン・バターが香るソース・ヴィオレが、踊り子たちの躍動感を表しています。
エドガー・ドガ 《踊り子たち、ピンクと緑》 1890年頃 油彩/カンヴァス メトロポリタン美術館蔵


デザート:《ピスタチオのムースと赤い果実のシャルロット アングレーズソース》
Charlotte aux pistaches et aux fruits rouges, crème anglaise
ピスタチオのムースと赤い果実のシャルロット アングレーズソース
なんか、かわいらしいですね。でも、この料理は《キリストの磔刑》という1420年頃の絵画をイメージしています。
シャルロット(Charlotte)は、女性の帽子に見立てたフランスの伝統的な洋菓子です。底と周りをビスキュイ生地で囲み、その中にフルーツのピュレやカスタードなどを詰めて冷やします。
ピスタチオのムースとカスタードソースにベリーの酸味が加わり、十字架を取り囲む人々の思いが伝わります。
絵画で三次元空間を表現した第一人者と言われたフラ・アンジェリコの作品の、空間の奥行きも表現したデザートになっています。
フラ・アンジェリコ (本名 グイド・ディ・ピエトロ) 《キリストの磔刑》 1420–23年頃 テンペラ/金地、板


全ての料理のソースの味が料理にぴったり合っていて、美味しかったです。
食材も上質の物を使っています。
絵画とのコラボも楽しませてもらいました。

食後の飲み物がついて、価格は税込7,700円です。 肉料理がないランチコース(5,500円)もあります。
私、鴨肉が好きなので肉料理も付けてもらいました。
ご馳走様でした。


開催会場:国立新美術館 企画展示室1E (東京都港区六本木7-22-2)
開催期間:2022年2月9日(水)~ 2022年5月30日(月)
休館日:毎週火曜日 ※ただし5月3日(火・祝)は開館
開館時間:10:00~18:00 ※毎週金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
観覧料金:一般 2,100円 /大学生 1,400円 /高校生 1,000円
   ※中学生以下は入場無料。
   ※障害者手帳をご持参の方(付添の方1名含む)は入場無料。
   ※混雑緩和のため、事前予約制(日時指定券)を導入します。
その他の割引や予約方法等の詳細については展覧会の公式サイトをご確認ください。

場所:国立新美術館3階
休業日:火曜日定休(美術館の休館日に準じます)
営業時間:ランチ:11:00~16:00(L.O.) ディナー:16:00~21:00(19:30 L.O.)



最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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