Google
WWW を検索 ほしのつぶやき を検索

上野公園にある小松乙女の原木2022年04月07日 16時01分22秒

上野恩賜公園(上野公園)で発見された桜、「コマツオトメ (小松乙女)」です。
コマツオトメ(小松乙女)の原木
上野動物園正門近くにある、小松宮彰仁親王銅像(右奥)の横に原木があります。(2022年3月29日撮影)

小松宮彰仁親王銅像です。 (この桜はソメイヨシノです)
小松宮彰仁親王銅像
小松宮彰仁親王(こまつのみや あきひとしんのう)1846年(弘化3年)~1903年(明治36年))は、日本の皇族であり、陸軍軍人でした。

コマツオトメ(小松乙女)
コマツオトメは、上野公園に植えられていた桜の中から、都職員の西田尚道氏により新品種として見いだされ、1989年(平成元年)に命名されました。
小松宮彰仁親王像の近くにあったので「小松」の名をとり、かわいらしく美しいことから「小松乙女」という名になりました。
コマツオトメ(小松乙女)
コマツオトメ(小松乙女)はエドヒガン系の桜の栽培品種です。 ソメイヨシノと比べて花期はほぼ同じかやや早く、花弁は少し小さく、花色はわずかに濃くなります。
コマツオトメ(小松乙女)
一時期、コマツオトメがソメイヨシノの片親であるという可能性が指摘されたことがありますが、その後のDNA解析などにより否定されました。現在ではコマツオトメがソメイヨシノの子であるという考えが有力のようです。
コマツオトメ(小松乙女)
花びらが部分的にピンクに染まり、乙女の恥じらいを感じさせます。
コマツオトメ(小松乙女)

コマツオトメは小松宮彰仁親王像前の原木の他、大噴水近く、国立西洋美術館前、さくら通り、不忍池の不忍通り沿いなどに、計10本以上植えられています。



今日もご覧いただき、ありがとうございます。

上野清水観音堂の「秋色桜」2022年04月07日 19時40分28秒

上野恩賜公園内にある清水観音堂に見事なヤエベニシダレ(八重紅枝垂)が咲いていました。
ヤエベニシダレ(八重紅枝垂れ)
(2022年3月29日撮影)

清水観音堂の井戸端に植えられているヤエベニシダレには「秋色桜(しゅうしきざくら)」という名が付けられています。
春に咲くのに何故「秋色桜」?と思うかもしれませんが・・・・・
上野清水観音堂の「秋色桜」
江戸時代に、当時日本橋に店を構えていた和菓子店の娘、まだ13歳の「お秋」が、花見の酔客でにぎわう井戸端の様子を見て、酔っ払いに桜が傷つけられてしまうのを憂えたのでしょうか、
「井戸はたの 桜あぶなし 酒の酔い」
と一句したためて桜の枝に吊して帰ったところ、当時の寛永寺住職であった輪王寺宮に大いに賞せられ、一躍江戸中の大評判になりました。

お秋は9歳から宝井其角に俳諧を学び、秋色女(しゅうしきじょ)および菊后亭秋色(きくごていしゅうしき) という俳号を名乗っていました。
お秋の俳号から、井戸端のこのヤエベニシダレには「秋色桜(しゅうしきざくら)」という名が付けられ、植え接がれながら今では9代目になるといわれています。

この句を基にしたお秋に関する美談は、今でも講談の「秋色桜」という演目で演じられています。

お秋を祖先とする元禄年間創業の老舗和菓子店「秋色庵 大坂家(しゅうしきあん おおさかや)」は今でも東京都港区三田に存在します。

「秋色庵 大坂家」公式サイトはこちら
「秋色庵 大坂家」による、「秋色」についてはこちら
「秋色庵 大坂家」による、「講談 《秋色桜》」についてはこちら

ヤエベニシダレ(八重紅枝垂れ)

ヤエベニシダレ(八重紅枝垂 )は、エドヒガンから誕生した日本原産の栽培品種の桜です。
八重咲きで、花色がソメイヨシノやシダレザクラよりも濃いピンクの花が枝垂れます。
ヤエベニシダレ(八重紅枝垂れ)

花期はソメイヨシノより遅く、シダレザクラやベニシダレと比べてもやや遅れて咲きます。
ヤエベニシダレ(八重紅枝垂れ)

透明感のあるピンクの花色が重なって、きれいなグラデーションを作り出します。
ヤエベニシダレ(八重紅枝垂れ)



最後までご覧いただき、ありがとうございました。
Copyright © 2005-2024 M-Hoshino All Rights Reserved.