ユーロピアーナ(Europeana) バラ ― 2022年06月30日 08時57分18秒
国立競技場 ― 2022年06月30日 16時42分29秒
公益財団法人 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が、今日6月30日をもって解散し、清算法人に移行します。
総経費1.4兆円の内訳など多くの事項が解明されない中解散してしまいますが、国立競技場の維持費は年間24億円の赤字が見込まれるといいます。
東京2020オリンピック・パラリンピックのメイン会場であった国立競技場の外構敷地と競技場5階の「空の杜」は誰でも無料で立ち入ることができるようになっています。
「空の杜」は、無料ですが公開日と時間が限定されています。(6・7月の公開カレンダーはこちら。)
国立競技場では、普段は立ち入ることができない競技トラックや選手ロッカールーム、4階展望デッキ、インタビューゾーンなどを見学しながら体感できる「国立競技場スタジアムツアー」や、VIPラウンジやVIP客席エリアを巡る「VIPエリア&展望デッキツアー」を開催しているので、行ってきました。
通常は立ち入れない場所へ入ったり、カメラの前でビクトリーサイン(カメラに向かってガラスにするサイン)をして自分の動画が無料でダウンロードできるなど、なかなか体験できないツアーになっています。東京都はもっとツアーを宣伝して、赤字を少しでも解消する方向にもっていければ良いのですが・・・
まずは無料でも見られる建物全景や外周、そして5階の「空の杜(そらのもり)」から。
近くにある「日本オリンピックミュージアム」に設置してある五輪シンボルモニュメントから見た国立競技場です。
Eゲート(外苑門)側から見た競技場外観です。 国立競技場と書かれたモニュメントは、このEゲート側とAゲート側の、南北2ヶ所にあります。
Aゲート(千駄ヶ谷門)側は前がすぐ道路になるので、フォトスポットとしてはEゲート側の方がいいようです。
建物の外周は公園のようになっていて、スポーツに関連した彫刻作品が各所に展示されています。
Gゲート(青山門)側には、東京2020オリンピック・パラリンピック大会のレガシーとして、聖火台が展示されています。
デザインは太陽をモチーフとし、太陽から得られるエネルギーや生命力を表現しています。燃料には大会史上初めて、クリーンエネルギーとされる水素が使われました。
聖火台の近くには1964年東京オリンピック大会時にバックスタンド最上部で聖火が灯された、旧国立競技場の炬火台(きょかだい)が展示されています。
Gゲートの軒庇(のきびさし)の下には、旧国立競技場のメインスタンドから選手たちの活躍を見守り続けてきた「ギリシャの女神像」と「野見宿禰像」が移設展示されています。
上の写真は旧国立競技場。(2014年6月6日のブログ「SAYONARA国立競技場 FOR THE FUTURE」より)
「ギリシャの女神像」です。月桂冠とオリーブの枝を持ち、勝者を称える女神に由来しています。「栄光」というタイトルが付けられています。
「野見宿禰(のみのすくね)像」です。 相撲の元祖で力の象徴とされる野見宿禰に由来しています。「勝利」というタイトルが付けられています。
建物の外周壁面には「TOKYO2020トリビュート トゥ チャンピオンズ」として、全競技のメダリストの名前が大会ピクトグラムと共に、外周全体にわたって掲示されています。
上を見上げると、軒庇が緩やかな曲線を描きながらのびています。
47都道府県の木材を使用した軒庇は、方位に応じて各都道府県の木材が使われています。 スギやマツで造られた軒庇の外周には植栽がされていて、草木の緑が涼しさを感じさせます。
軒庇は、沖縄県のリュウキュウマツ以外はスギが使われているということです。 尚、競技場内の大屋根には、スギ(ラチス材)とカラマツ(下弦材)が使われています。
エレベーターか階段で5階へ上がります。(公開日の10時から16時まで利用可)
5階の「空の杜」は、建物外周を360度、季節の植物と景色を楽しみながら散策することができます。
周りに高い建物が無いので、都心の高層ビルを一望できます。
東京体育館の向こうに新宿の高層ビル群が見えます。中央にある尖った鉛筆のようなビルはドコモタワー(NTTドコモ代々木ビル)です。(北西方向)
雲が無ければ丹沢山地の向こうに富士山も見ることができます。(南西方向)
渋谷のビル群です。一番背の高いビルは、高さ240mの渋谷スクランブルスクエアです。(南南西方向)
樹木の向こうに、六本木ヒルズ・森タワーが見えました。(南東方向)
東京スカイツリーも、意外に近くに見えます。(北東方向)
ベンチがあるので、一人本を読んでいる人もいました。 ただ、風が強い日には吹き飛ばされそうな風が吹くそうです。
「国立競技場スタジアムツアー」は入場時間が一番早くて11時からなので、1時間早く行って無料で立入れる場所を回ってみました。
「国立競技場スタジアムツアー」については次回に。
「国立競技場スタジアムツアー」は大人:1,400円(税込)/高校生以下: 800円(税込)、未就学児は2名まで同伴可能(無料)です。
開催日は不定期ですので、スタジアムツアー 公式サイトから開催日カレンダーを確認してください。
基本的に日時指定予約制ですが、空いていれば当日チケット購入もできます。
国立競技場のホームページはこちら。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
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