鉄道開業150年 ― 2022年10月13日 09時04分36秒
1872年(明治5年)10月14日、新橋・横濱の両停車場で開業式が行われ、日本の鉄道の歴史が始まりました。
明日、10月14日は、毎年「鉄道の日」として記念日になっていますが、今年は鉄道開業から150年という大きな節目になります。
開業当時の新橋駅は後に汐留貨物駅となり、現在は廃止されています。
その地には、旧新橋停車場の駅舎を当時と同じ場所に開業当時の外観を忠実に再現した「旧新橋停車場鉄道歴史展示室」があります。
左方向に延びているのは、当時のプラットホームを再現したものです。全長151.5mあったプラットホームのうち、駅舎寄りの25mが再現されています。
1936年に、日本鉄道発祥の地として約3mの軌道が復元されました。
「0哩(ゼロマイル)標識」も復元され、1965年に「旧新橋横浜間鉄道創設起点跡」として国の指定史跡に認定されています。
「旧新橋停車場鉄道歴史展示室」は入館無料で、開業当時の様々な資料が展示されています。
基本的に毎週月曜日(祝祭日の場合は開館、翌火曜日が休館)と年末年始(12月29日~1月3日)が休館になります。
開業当時の横濱停車場は現在のJR桜木町駅にあたります。
桜木町駅ステーションビルの「CIAL桜木町」ANEX・旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)には、鉄道創業当時実際に走行していた「110形蒸気機関車」が常設展示されています。
「10号機関車」として新橋 - 横濱間で使用され、のちに「3号機関車」と呼ばれた、日本で一番古い蒸気機関車の一つです。イギリスから輸入されました。
1909年(明治42年)、「110形」に名を改められ、1918年(大正7年)まで各所で活躍しました。
退役後は大宮工場内にあった「鉄道参考品陳列所」で技術者育成の教材として展示され、1961年(昭和36年)には「鉄道記念物」に指定されています。
1962年(昭和37年)に鉄道開業90周年を記念して開設された青梅鉄道公園に移され、2019年(令和元年)8月まで展示されていましたが、大宮工場で修復を行なったのち、旧横濱停車場であるこの地に戻ってきました。
展示の客車は鉄道開業時に撮影された車両写真や英国製古典客車図面、車両形式図等の記載寸法を参考に、中等車として再現したものです。 室内照明(オイルランプ)も、古文書や英国製の物を参考に電気式で再現したそうです。
横濱停車場開業当時の駅舎を再現したジオラマをはじめ、帝国鉄道庁期の乗車券(硬券切符)や「毛布使用券」など、当時の貴重な資料が展示されています。
旧横濱鉄道歴史展示(旧横ギャラリー)も観覧無料です。
桜木町駅周辺ではスタンプラリーや「ARフォトスポット」などのイベントも開催されています。(10月16日まで)
JR東日本 鉄道開業150年スペシャルサイトはこちら。
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