ミツマタ(三椏) ― 2023年03月25日 08時50分50秒
皇居に隣接する「北の丸公園」でミツマタの花が咲いていました。
ミツマタ(三椏)は、フトモモ目、ジンチョウゲ科、ミツマタ属の落葉性低木です。
漢字では三椏の他、三叉、三枝とも書かれます。
3月から4月頃に三つ叉に分かれた枝の先に黄色い花を咲かせます。枝の先が三つ叉、三つ叉と分かれていくので、ミツマタの名が付きました。
花のように見えるのは花弁ではなく、筒状で先端が4裂した萼筒(筒状になったガク)です。、花(萼筒)は鮮やかな黄色で、外側に白い細かい毛が密生しています。
園芸種では、オレンジ色から朱色の花を付けるものもあり、アカバナミツマタ(赤花三椏)と呼ばれています。
ミツマタの樹皮は高級和紙の原料とされる他、明治12(1879)年に初めてお札用紙の原料として採用されて以来、現在でも紙幣の原料として多く使われています。
しかし、国内の生産地が過疎化し調達が難しくなったため、印刷局は2010年から外国産の仕入れに踏み切り、今はネパールからの輸入が大半を占めるといいます。
ウィリアム王子植樹の桜@国民公園 皇居外苑半蔵門園地 ― 2023年03月25日 12時02分06秒
千代田区一番町の英国大使館横に開園した「国民公園 皇居外苑半蔵門園地」です。
1872年(明治5年)以来、東京都千代田区一番町1という一等地にある35,000平方メートルの広大な土地に、英国大使館が設置されていました。
2015年(平成27年)、その敷地南側の約7,000平方メートルが返還され、2023年3月15日に「国民公園 皇居外苑半蔵門園地」として開園しました。
英国を象徴するイングリッシュガーデンを取り入れたデザインの公園には、2015年2月にウイリアム王子が来日した際にお手植えされた桜「太白(タイハク)」が植樹されています。
「太白(タイハク)」は、20世紀初頭、絶滅したかのように考えられていました。1926年に日本を訪れた英国の植物学者コリングウッド・“チェリー”イングラムが、珍しい老樹の絵を目にし、自邸の庭にある桜と同じ品種であると気付きました。その後さまざまな苦難を乗り越えて、1932年(昭和7年)に日本に里帰りしたという桜です。
白色の一重の花を咲かせ、花径は5cmくらいの大輪になります。花弁はしわ状にうねり、先端に細かい切れ込みが見られます。
英国から里帰りした桜。英国との友好と共に大切に育てたいものです。
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