創造の現場―映画と写真による芸術家の記録 ― 2023年09月17日 11時42分42秒
東京・京橋のアーティゾン美術館で開催されている「創造の現場―映画と写真による芸術家の記録」展。
昨日アップした「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」との同時開催になります。
アーティゾン美術館の前身となるブリヂストン美術館は、1953年に映画委員会を発足し、「美術映画シリーズ」と冠し、1964年までに61人の芸術家を取材して17本の記録映画を製作しています。
また、当館では近年、1970年代からアーティストのポートレイトや、一過性のインスタレーション、パフォーマンスなど、現代美術の現場を記録し続けた写真家、安齊重男(1939-2020)の作品を収集しています。
「創造の現場―映画と写真による芸術家の記録」展は、「美術映画シリーズ」の全貌を紹介するとともに、その取材対象となった芸術家たちによる作品、そして安齊による写真作品を展観し、アーティゾン美術館のコレクションに他の美術館からの借用作品を加えた約80点で構成されています。
展示風景
「美術映画シリーズ」は、梅原龍三郎(1888~1986)や坂本 繁二郎(1882~1969)、川合 玉堂(1873~1957)、高村光太郎(1883~1956)、前田青邨(1885~1977)といった日本の芸術家たちの制作風景や日常の様子を記録した、大変貴重な映像資料になります。
展覧会会場では、「美術映画シリーズ」61名の映像を全て鑑賞することができるとともに、その芸術家たちの作品も展示されています。
梅原龍三郎 《脱衣婦》 1912年 油彩・カンヴァス 石橋財団アーティゾン美術館蔵
坂本繁二郎 《放牧三馬》 1932年 油彩・カンヴァス 石橋財団アーティゾン美術館蔵
「美術映画シリーズ」『川合玉堂』より。
川合玉堂 《秋郊帰雁》 制作年不明 紙本墨画淡彩 石橋財団アーティゾン美術館蔵
展示風景 『写真のなかの芸術家たち─安齊重男の眼』
公式カタログ(図録)では、映像作品の一部静止画と並んで絵画や彫刻の出品作品、安齊重男の写真作品に加え、作家解説、論考等も掲載しています。
B5変形/本文128頁/並製本で、税込2,310円です。
「創造の現場―映画と写真による芸術家の記録」開催概要
開催会場:アーティゾン美術館 5階 展示室
開催期間:2023年9月9日[土] - 11月19日[日] 休館日:月曜日(9月18日、10月9日は開館)、9月19日、10月10日
開館時間:10:00ー18:00(11月3日を除く金曜日は20:00まで)
*入館は閉館の30分前まで
観覧料金:一般 窓口販売 1,500円 WEB予約チケット 1,200円 大学・専門学校・高校生 無料(要WEB予約) 中学生以下 無料(予約不要)
※障がい者手帳をお持ちの方と 付き添いの方1名は無料(予約不要)
※一般と中学生以下以外は要証明
※この料金で同時開催の展覧会を全て観覧できます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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