東京都美術館「永遠の都ローマ展」に行ってきました ― 2023年10月09日 11時40分06秒
東京都美術館で開催されている「永遠の都ローマ展」に行ってきました。
イタリア・ローマのカピトリーノ美術館は、ローマの7つの丘の1つでローマ市庁舎があるカピトリーノの丘に建ち、一般市民に公開された美術館としては世界最古のものと言われている歴史ある美術館です。
本展ではそのカピトリーノ美術館の所蔵品を中心に、ローマ文明博物館、ローマ市庁舎、ローマ美術館などから、約70点の彫刻、絵画、版画等が集結し、、教皇たちの時代から近代まで「永遠の都 - ローマ」の栄えある歴史と比類のない文化を紹介しています。
展示は、後にローマ建国の王となりローマという都市名の由来となったロムルスと、双子の弟レムスがテヴェレ川に捨てられていたのを、牝の狼が助けて乳を飲ませて命を救ったという有名な建国神話が題材となっている《カピトリーノの牝狼(複製・ローマ市庁舎蔵)》から始まり、東京会場のみ展示され日本初公開となる古代彫刻の傑作《カピトリーノのヴィーナス》や、高さ約1.8メートルの《コンスタンティヌス帝の巨像の頭部(複製)》などが並びます。
113年に建設された全高約38メートルの《トラヤヌス帝記念柱》に彫られたフリーズ(帯状彫刻)から《バルスの自殺》です。
下は同《モエシアの艦隊》の部分です。
これらの連続的なレリーフは、トラヤヌス帝記念柱の下から上まで、円柱の表面を回りながら続いています。
展示会場の最後にフォトスポットが用意されていました。描かれているのは《コンスタンティヌス帝の巨像の頭部》です。
会場入り口のボードには《カピトリーノのヴィーナス》の頭部が描かれています。
東京会場では《カピトリーノのヴィーナス》の全身像が展示されています。1752年にカピトリーノ美術館に収蔵され、館外に出るのは今回が3度目という非常に貴重な美術品です。
図録はA4変形判、総248ページで、税込み3,000円です。
全出品作品の詳細な解説に加え、展覧会監修をつとめたクラウディオ・パリージ=プレシッチェ氏(ローマ市文化財監督官)や加藤磨珠枝氏(美術史家、立教大学文学部教授)によるエッセイや、カピトリーノ美術館のコレクションの歴史やミケランジェロの広場構想を紹介したコラムなどを収録しています。
東京展の目玉でもある《カピトリーノのヴィーナス》は美しく、「永遠の都 - ローマ」の二千年を超える歴史を体感できる展示になっています。
「永遠の都ローマ展」開催概要
開催会場:東京都美術館
開催期間:2023年9月16日(土)~12月10日(日)
休室日:月曜日、9月19日(火)、10月10日(火)
※ただし、9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開室
開室時間:9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
観覧料金:一般 2,200円 大学生・専門学校生 1,300円 65歳以上 1,500円
本展は福岡市美術館に巡回します(2024年1月5日~3月10日)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
シャンシャン(香香)中国で一般公開始まる ― 2023年10月09日 16時02分17秒
今年2月21日に中国に返還されたジャイアントパンダ「シャンシャン(香香 Xiang Xiang)」の一般公開が、昨日10月8日に中国四川省の「中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安碧峰峡基地」で始まりました。
日本に居た頃から恥ずかしがり屋で「シャイ」だった「シャンシャン」は、中国でも「臆病で神経質な性格」とされ、環境に慣れるため約8ヶ月にわたって非公開で飼育されていました。
中国の歴史上の人物「香香公主(シャンシャン姫)」は少数民族の姫で、花を食べ、体から自然といい匂いを発する絶世の美少女だったといいます。
上野動物園生まれのシャンシャンも、「シャンシャン姫」と呼ばれ、愛されています。
シャンシャンの写真の中から今までブログにアップしていないものを選んでみました。
2023年2月19日、日本での一般公開最終日のシャンシャンです。21日早朝に上野を後にしました。
2023年1月26日のシャンシャンです。
2022年8月31日のシャンシャンです。
2022年6月12日、5歳誕生日のシャンシャンです。
日本生まれのシャンシャン。 中国でも元気に育ってたくさんの家族をつくって欲しいものです。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
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