「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」展 ― 2024年02月04日 15時42分47秒
上野の東京都美術館で、「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」展が開催されています。
2月6日(火)までの平日入場者には、チャイルド・ハッサム《花摘み、フランス式庭園》の絵柄のクリアファイルが、各日先着100名に配布されます。
A4サイズが入る持ち手付きの袋で、切り取るとクリアファイルになります。
2月7日(水)から22日(木)までの平日入場者は、5.7cm×5.7cmの展覧会オリジナルステッカーが貰えます。(各日先着100名)
19世紀後半、大都市パリには国外からも多くの画家が集いました。パリで印象派に触れ、学んだ画家たちは、新しい絵画の表現手法を自国へ持ち帰ります。
本展は、西洋美術の伝統を覆した印象派の革新性とその広がり、とりわけアメリカ各地で展開した印象派の諸相に焦点をあてた展覧会になっています。
アメリカ・ボストン近郊に位置するウスター美術館は、1898年の開館当初から印象派の作品を積極的に収集してきました。
本展では、ウスター美術館の印象派コレクションを中心に、モネやルノワールなどのフランス印象派やアメリカ印象派を代表するハッサムなどの油彩画約70点を展示します。クールベ、コロー、シスレー、ピサロ、カサット、サージェント、ホーマー、セザンヌ、シニャックら40人以上の画家の作品が集結しています。
連作であるモネの《睡蓮》は世界中の美術館で愛されていますが、ウスター美術館は1910年にモネの《睡蓮》を美術館として世界で初めて購入しました。
本展では、ウスター美術館が《睡蓮》を購入するにあたっての交渉・手続きの際の、手紙などの資料も展示されています。
クロード・モネ 《睡蓮》 1908年 油彩、カンヴァス 94.8×89.9 cm ウスター美術館蔵
展覧会は、
Chapter 1 伝統への挑戦
Chapter 2 パリと印象派の画家たち
Chapter 3 国際的な広がり
Chapter 4 アメリカの印象派
Chapter 5 まだ見ぬ景色を求めて
の5つの章で構成され、フランスの印象派だけではなく、これまで日本で紹介される機会の少なかった、知られざるアメリカ印象派の魅力に触れることが出来ます。
1880年代半ばには、アメリカの画家や収集家の間でフランスの印象派が流行し始めていました。
アメリカの画家たちは、自国の風景や生活の描写に印象派の明るく自由な色彩を取り入れ、アメリカらしい主題をうまく表現する方法を学びました。彼らは、印象派の技法に手を加えながら独自の絵画を創り上げていったのです。
ジョゼフ・H・グリーンウッド 《リンゴ園》 1903年 油彩、カンヴァス 50.8×76.2 cm ウスター美術館蔵
章の間などに、フォトスポットがたくさん用意されていて、絵画(ポスターやタペストリー)と一緒に記念撮影をすることが出来ます。
著名なフランス印象派の画家たちの作品から、日本ではあまり知られていないアメリカ印象派の世界まで、そのつながりを知ることが出来る貴重な展覧会になっています。
図録の表紙は、クロード・モネ《睡蓮》と、チャイルド・ハッサム《花摘み、フランス式庭園にて》の2種類から選べます。
サイズはA4変形(横およそ23cm×縦およそ20cm)262ページで、見やすい横長サイズになっています。税込3,000円です。
ウスター美術館と聞くと、ウスターソースを連想してしまいますが、グッズの中に、やっぱりありました。
「ウスター展ソース」です。
ウスターソースはイギリスのウスター市が発祥の地です。そのウスター市と姉妹都市であるアメリカのウスター市にウスター美術館があります。
そんな、こじつけのようなダジャレコラボ商品がこちらです。マークは◎に「象(ゾウ)」ではないです。印象派の「象(ショウ)」です。税込972円で売っていました。
三つ折りケースも買ってきました。チケットケースやマスクケースとして使えます。
以前は人にチケットを渡すときなどに使っていましたが、今はQRコードの電子チケットをスマホ上で分配出来ちゃうので、使わなくなりました。税込550円です。
「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」開催概要
開催会場:東京都美術館
開催期間:2024年1月27日(土)~ 4月7日(日)
休館日:月曜日、2月13日(火) ※ただし2月12日(月・休)、3月11日(月)、3月25日(月)は開室
開室時間:9:30-17:30 金曜日は20:00まで (入室は閉室の30分前まで)
観覧料金:一般 2,200円 大学生・専門学校生 1,300円 65歳以上 1,500円
※高校生以下無料。 日時指定予約は不要。
※18歳以下(2005年4月2日以降生まれ)の方は、3月1日(金)~4月7日(日)に限り無料。
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料。日時指定予約は不要。
※一般以外は、いずれも証明できるものを提示。
本展は、以下の通り巡回します。
2024年4月20日(土)~ 6月23日(日):郡山市立美術館(福島県郡山市)
2024年7月6日(土)~ 9月29日(日) : 東京富士美術館(東京都八王子市)
2024年10月12日(土)~ 2025年1月5日(日): あべのハルカス美術館(大阪府大阪市)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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