音止めの滝 ― 2024年07月07日 14時40分16秒
音止めの滝は、静岡県富士宮市の白糸の滝のすぐ近くにあり、白糸の滝と共に「日本の滝百選」に指定されています。
また、 「富士山 - 信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一部として世界文化遺産にも登録されました。
富士宮市北部の湧水群を源とする芝川の本流にあり、轟音と共に大量の水が25メートルの高さを流れ落ちます。
建久のころ(1190年代)、曽我兄弟が源頼朝が行う大規模な巻狩り(富士の巻狩り)の場で、父の仇である工藤祐経を討つ相談をしていたところ、滝の音で声が聞こえません。そこで、神に念じたところ一瞬滝の音が止んだ、という伝説から「音止めの滝」の名がついたといわれています。曾我兄弟は見事に本懐を遂げました。
流れ落ちた水がしぶきを上げながら、勢いよく流れていきます。
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白糸の滝 ― 2024年07月07日 15時01分24秒
富士山の麓、静岡県富士宮市を流れ、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産として世界文化遺産に登録されている「白糸の滝」です。
隣接する「音止めの滝」と共に「日本の滝百選」にも選ばれています。また、国の名勝及び天然記念物にも指定されています。
水量が多く勢いがありますが、女性的な美しさで、滝壺近くに立つと三方が水のアーチとなって幻想的な世界を見せてくれます。
この滝は、下部の水を通さない地層である古富士泥流堆積物の上に、水を通す地層である新富士火山層が位置し、富士山の雪解け水が溶岩流各層の隙間から湧き出しているものです。
高さ20m、幅150m(一説では200m)の湾曲した絶壁から、大小数百の滝が流れ落ちています。
その様子が白い絹糸を垂らしたようであることから、「白糸の滝」と呼ばれています。
なお、国の名勝、天然記念物としての指定名称及び、世界文化遺産・構成資産一覧では「白糸ノ滝」(“の”がカタカナ)と表記されています。文化財上の「白糸ノ滝」は滝壺だけでなく周辺地も含まれており、「音止めの滝」も含まれます。
年間を通じて水温は12℃で、流れ落ちる水量は毎秒1.5トンといわれています。
戦国時代末から江戸時代初期、富士講の開祖とされる長谷川角行(はせがわ かくぎょう)が修行を行った地とされ、富士講を中心とした人々の巡礼・修行の場となったことでも知られています。
1193年(建久4年)、富士の巻狩りを催した源頼朝は滝の美しさに魅了され、
「この上に いかなる姫や おはすらん おだまき流す 白糸の滝」 と詠んでいます。
「おだまき」とは、つむいだ麻糸を、中心を空洞にして巻いた糸玉のことです。
“糸玉から流れ落ちる糸のように滝の水が流れている、滝の上ではいかなる姫君が糸を紡いでいるのだろうか”と、滝の女性的な美しさを和歌に表現しています。
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