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岡本太郎「私の現代芸術─コンペイ党宣言」2025年02月08日 15時59分00秒

川崎市 岡本太郎美術館では現在企画展は行っていませんが、常設展「私の現代芸術─コンペイ党宣言」に行ってきました。
川崎市 岡本太郎美術館

展示場入口では、いつも真っ赤な部屋で太陽の顔が迎えてくれます。
川崎市 岡本太郎美術館

1963年に出版された岡本太郎著『私の現代芸術』「コンペイ党宣言」では、「コンペイ糖のようにトンがって、すでにでき上がった自分自身とぎりぎりに対決する。その緊張が仕事を支えるのである。」
「ふっと、まるくなりそうな危険を感じた時、仕事場の壁に貼りつけた、ギザギザのコンペイ糖をにらんで、いよいよ純粋にやりきること、妥協しないこと、そして防御服を着ないで、常に生身のままで社会の現実にぶつかってゆく決意を新たにすべきだと思うのだ。」 
と述べています。
この時期に団体や協働をいったん離れ、一人立ち向かう覚悟を決めた岡本太郎の作品と共に、その言葉にも注目した展覧会になっています。

私が岡本太郎の絵画の中で一番好きな作品、《夜》です。
背中に刃物を隠しながら凛として立つ少女の姿は、当時の旧態依然とした画壇に対する岡本太郎の心情を表しているかのようです。
岡本太郎 《夜》 1947年 キャンバス、油彩 

展示風景です。 観覧に順路は無く、自由に館内を観て回ることが出来ます。
川崎市 岡本太郎美術館
右は 《重工業》 1949年 油彩、カンヴァス

川崎市 岡本太郎美術館
川崎市 岡本太郎美術館
川崎市 岡本太郎美術館
左は 《予感》 1963年 油彩、カンヴァス

川崎市 岡本太郎美術館
左は 《天空に我あり》 1967年 油彩、カンヴァス

川崎市 岡本太郎美術館

川崎市 岡本太郎美術館
《真昼の生物》 1962年 油彩、カンヴァス  《哄笑》 1972年 油彩、カンヴァス
彫刻は 《誇り》 1962年 F.R.P(繊維強化プラスチック)
《誇り》は、「岡本かの子文学碑」として、かの子の生家に近い二子神社境内に設置されています。

数々の立体作品が1つの展示室に集約されています。
川崎市 岡本太郎美術館

有楽町駅近くの数寄屋橋公園に建っている時計台の原型です。
岡本太郎は本作の作成に際し、「人間は本来八方に意欲を突き出し、情熱をほとばしらせながら生きたいのだ。時間を超えた時間、機械的でない、人間的な時間を表象したつもり」というメッセージを残しています。
川崎市 岡本太郎美術館
岡本太郎 《 若い時計台 》 1966年 アルミニウム、RC、金属、ライト

会場を出ると、《駄々っ子》と《手の椅子》が迎えてくれます。
椅子なので座って休憩することも出来ますが、来館者のフォトスポットにもなっているので、落ち着いて座っているのはちょっと気が引けます。
川崎市 岡本太郎美術館

岡本太郎「私の現代芸術─コンペイ党宣言」開催概要
開催期間:2025年01月18日 (土)-2025年04月13日 (日)
休館日:月曜日(2月24日、3月24日、3月31日、4月7日を除く)、2月12日(水)、2月25日(火)、3月11日(火)、3月12日(水)、3月21日(金)、ほか臨時休館あり
開館時間:9:30-17:00(入館16:30まで)
観覧料金:
  ●1月18日(土)~2月22日(金)  常設展のみ開催 一般500円、高・大学生・65歳以上300円
  ●2月23日(日)~4月13日(日)  企画展とのセット料金 一般700円、高・大学生・65歳以上500円   ※中学生以下無料



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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