薬師池公園の花菖蒲 ― 2025年06月08日 15時57分24秒
昨日アップした薬師池公園では、175品種、約2,200株の花菖蒲が植えられています。
花菖蒲はノハナショウブを起源とする園芸品種で、江戸時代に大名屋敷での栽培から育種が盛んになりました。江戸系・肥後系・伊勢系など産地により様々な品種があり、その数は数百種に及ぶといいます。
通路の近くで咲いている花菖蒲には品種名の札が立っていて、その品種を知ることが出来ますが、種類が多すぎて眺めていくうちに品種名なんてどうでもよくなってしまいます。
でも、一応品種別に分けてみました。
鶴鵲楼 (かくじゃくろう)
鶴はツル、鵲はカササギを指します。中国山西省永済市に鸛鵲楼(かんじゃくろう)という楼閣がありますが、こちらの「鸛」は鶴という字ではなく、コウノトリ(鸛)です。
愛知の輝 (あいちのかがやき)
花びらが3枚の三英咲きで、花色は明るい黄色です。
伊勢路の春 (いせじのはる)
上の「愛知の輝き」と共に、伊勢系といわれる品種です。
霓の巴 (にじのともえ)
江戸系の花菖蒲です。「霓」とは、はっきりと見える「虹」に対し、その外側に薄く見える副虹を指します。
曙光 (しょこう)
こちらも三英咲きの伊勢系品種です。白のような美しい極薄ピンクの花弁を垂れるように咲かせます。
濃仙女 (のうせんにょ)
花弁が6枚の六英花です。周縁部が波打ったように大きなフリルがあります。
黄冠 (おうかん)
輝くような黄金色の花が特徴の種間交雑品種です。
加茂千歳 (かもちとせ)
「江戸古花」で、平咲きの六英花です。花色は紫色で、花被片の中央部は白色で「ぼかし」と呼ばれています。
弥生鏡 (やよいかがみ)
三英咲きの伊勢系品種です。赤味を帯びた紫色の花を咲かせます。花弁は垂れるように咲く「垂咲き」になります。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
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