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国登録有形文化財 川合玉堂ゆかりの「河鹿園」2025年11月28日 18時45分12秒

2020年に国登録有形文化財に登録された「河鹿園(かじかえん)」という建物が、御岳渓谷のJR青梅線・御嶽駅前にあります。 多摩川左岸の崖上に建ち、最古の建物は大正14年頃に建てられたものです。
旅館建物室礼美術館「河鹿園」
御岳渓谷に大正時代から営業していた「割烹旅館 河鹿園」は2017年に旅館の営業をやめ、旅館時代の建物はそのままに、趣のある床の間や欄間を備えた客室に書画などを飾る、「旅館建物室礼美術館 河鹿園」として生まれ変わりました。
旅館建物室礼美術館「河鹿園」
当時から残る入口の看板は、川合玉堂の書によるものです。

太平洋戦争中の1944年(昭和19年)に御岳に疎開した川合玉堂が河鹿園に大変世話になったという関係から多くの玉堂作品や、円山応挙、松尾芭蕉、与謝野蕪村、伊藤若冲、鏑木清方など玉堂ゆかりの美術家による作品が、この河鹿園に残されています。
旅館建物室礼美術館「河鹿園」

館内各所に、さりげなく季節の草花が飾られています。
旅館建物室礼美術館「河鹿園」

現在は「玉堂翁尽くし展」として、川合玉堂の作品を中心に展示されています。(12月21日まで)

川合玉堂 《湖畔新雪》 
琵琶湖の長浜あたり。雪の白さは紙の白さそのまま、薄墨の線が命だそうです。(作品に添えられたご主人の解説文より引用)

旅館の客室をそのまま美術館にした展示方法で、普通の美術館には無い心遣いが感じられます。
旅館建物室礼美術館「河鹿園」

川合玉堂 七十九歳誕生日 《柞紅葉画賛》
(「柞」は「ははそ」と読み、ブナ科コナラ属の植物を指します)
「七十路(ななそじ)も 今日九度(ここのたび)誕生日 まなく八十路(やそじ)に 登るべからなり  偶庵」
偶庵(ぐあん)は玉堂の晩年の画号です。

大広間は過去には宴会などに使われたんでしょうか。現在は川合玉堂の作品や資料が所狭しと並べられ、圧巻です。ガラスケースなどは無く、至近距離から玉堂作品を堪能することが出来ます。
旅館建物室礼美術館「河鹿園」

部屋からは対岸の「玉堂美術館」のイチョウの大木や、多摩川の紅葉が目に飛び込んできます。
館内は監視をする人もいなく、自由に休憩したり、畳に座ったり、写真を撮ったり出来ます。鑑賞者のマナーが重要です。
旅館建物室礼美術館「河鹿園」

多摩川のこの周辺では、ハクセキレイやキセキレイ、セグロセキレイが尾を振りながら飛び回っているのをよく見かけます。(写真はハクセキレイ)
下の画に描かれているのはセグロセキレイ(背黒鶺鴒)だということです。
川合玉堂 《紅葉に鶺鴒図》

元旅館なので、大浴場もそのまま残されています。浴室も見ることが出来ます。昔ながらの体重計が郷愁をそそります。
旅館建物室礼美術館「河鹿園」

懐かしい黒電話が置かれていました。旅館時代には内線や、ゼロ発信で外線も使えたようですが、今は分かりません。私には受話器を持ち上げる勇気もありません。
旅館建物室礼美術館「河鹿園」

祝日を除く月曜・火曜は休館になります。開館11時、閉館16時、入場は15時まで。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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