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LINE Yahoo!「3.11」検索で一人10円寄付が出来ます2024年03月11日 06時45分27秒

今日は東日本大震災から13年。
LINEヤフーは、3月11日に「Yahoo!検索」もしくは「LINE(ニュースタブ上部の検索窓)」アプリで「3.11」と検索すると、ひとりにつき10円をLINEヤフーから東日本大震災および能登半島地震の支援のために寄付する「検索は、チカラになる。」を実施しています。
特設サイトはこちら


名前や口座番号などを入力するサイトだと「絶対、詐欺だ!」と思ってしまう疑り深い私ですが、自分の口座や通信費から出すのではなく、LINEヤフーが寄付金を出してくれるので、やってみました。

LINEヤフーでは、2021年から始めたこのような取り組み「3.11企画」を2031年まで継続する方針だそうです。



今日もご覧いただき、ありがとうございます。

横浜から見たダイヤモンド富士2024年03月10日 11時17分22秒

昨日、横浜ランドマークタワーからダイヤモンド富士が見られました。
横浜は富士山の東側に位置するので、沈む太陽を見ることになります。
横浜から見たダイヤモンド富士

昨日もたくさんの花粉が飛んでいたようで、雲は少なくても花粉で霞んでしまいます。
太陽の光がスギの花粉で回折現象を起こす「花粉光環(かふんこうかん)」が起こっています。
横浜から見たダイヤモンド富士

太陽が富士山の頂上にぴったりと接しました。
ダイヤモンド富士

その後は右の方に沈んでいきます。
横浜から見たダイヤモンド富士

横浜から見たダイヤモンド富士

横浜から見たダイヤモンド富士

太陽が沈みきった後、富士山周辺の空にきれいな夕焼けが広がりました。
横浜から見たダイヤモンド富士

今日、明日は、横浜マリンタワーからダイヤモンド富士が見られると思います。



今日もご覧いただき、ありがとうございました。

魚を捕るシラサギ(白鷺)2024年03月09日 14時25分55秒

家の近くの用水路にコサギがいました。嘴を水の中に突っ込んで、魚を捕まえようとしています。でも、空振りです。
コサギ(小鷺)
コサギ(小鷺)は、ペリカン目、サギ科、コサギ属の鳥類です。
タイトルにシラサギ(白鷺)と書きましたが詐欺ではありません。ダイサギ(大鷺)やチュウサギ(中鷺)、コサギ(小鷺)などの、羽根が白いサギ類を総称してシラサギ(白鷺)といいます。
昔は、シラサギと言えばコサギを指していたようです。

魚を捕まえました。でも、嘴の先っぽで、口の中に入れることが出来ません。
コサギ(小鷺)
ぶんぶん振り回してピチピチ跳ねる魚を弱らせているようです。
コサギ(小鷺)
弱った魚をもう一度水の中に突っ込んで、奥の方で銜えようとしています。ちょっと上がってきました。
コサギ(小鷺)
食べられました。 めでたしめでたしです。
コサギ(小鷺)



今日もご覧いただき、ありがとうございました。

鳥山明さんが死去されました2024年03月09日 09時24分24秒

漫画家の鳥山明さんが3月1日に死去されたと、8日に集英社が発表しました。
1980年に『週刊少年ジャンプ』で連載が始まった「Dr.スランプ」での「アラレちゃん」のハチャメチャな天然ぶりには大いに癒されて、『ジャンプ』の発売日を心待ちにしていたものです。
ペンギン村に住んでいる発明家の「則巻千兵衛(のりまきせんべい)」さんが作ったアンドロイドの女の子「則巻アラレ」ちゃんなど、登場人物(?)の設定もとても楽しいものでした。んちゃ
アラレちゃん人気は絶大で、テレビアニメでは『Dr.スランプ アラレちゃん』というタイトルになりました。
1984年末に「Dr.スランプ」の連載終了後、空虚な気持ちになって3ヶ月くらいして「ドラゴンボール」の連載が始まっています。

そういえば、今から約30年前の1993年12月から94年1月にかけて「川崎市市民ミュージアム」で開催された「鳥山明の世界」展の図録(カタログ)があったなぁと本棚を探したら、ありました。
297㎜×297㎜のスクエアサイズで、144ページです。
中には鮮やかなカラー印刷で鳥山明の世界が羽ばたいています。
(C)バード・スタジオ/集英社 (C)「鳥山明の世界」展実行委員会
展覧会はその後1995年8月まで1年8ヶ月程をかけて、北海道から熊本県まで計6ヵ所を巡回しています。

図録の間にチケットの半券が挟まっていました。
週末はこの本を読みながら過ごして、鳥山先生の死を悼むことにしよう・・・・・

ご冥福をお祈りいたします



今日もご覧いただき、ありがとうございました。 ばいちゃ

今日は「国際女性デー」2024年03月08日 12時20分50秒

3月4日、陸上自衛隊で性被害を受けたことを実名で訴えた元自衛官の五ノ井里奈さんが、ワシントンのホワイトハウスで「国際勇気ある女性賞(International Women of Courage Award)」を受賞しました。
これはアメリカ合衆国国務省が授与する賞で、女性の権利や男女平等などの問題に対して顕著な活動をした女性に贈られます。
アメリカ国務省は受賞理由について、「自衛隊での性被害を訴え、日本社会ではタブー視されている問題に光を当てた。彼女の勇気は被害を受けたことのある無数の人たちに、もはや沈黙の中で苦しむことなく、みずからの経験を名乗り出ることを後押しした」と評価しています。
他国から『日本社会ではタブー視されている問題』という言葉を投げかけられて、ジェンダー問題後進国である日本人として恥ずかしい思いでいっぱいです。


今日は「国際女性デー(International Women's Day)」です。1975年に国連によって毎年3月8日に設けられた記念日で、「国や民族、言語、文化、経済、政治の壁に関係なく、女性が達成してきた成果を認識する日」とされています。

この日は「ミモザの日」とも呼ばれ、黄色いミモザの花がシンボルとして親しまれています。
イタリアではもともと男性が女性に日頃の感謝を込めて美しいミモザの花を贈る習慣があり、国際女性デーにミモザの花を贈る風習は、イタリアから起こりました。

家の近くの遊歩道にミモザの花が咲いていました。
ミモザと河津桜
ピンクの花は河津桜です。ピンクと黄色と緑のコントラストがきれいです。

ミモザ
「ミモザ」は本来、オジギソウなどのマメ科オジギソウ属(学名 Mimosa=ミモザ)の植物を指しますが、今日(こんにち)ではフサアカシア、ギンヨウアカシアなど、黄色い花を咲かせるマメ科アカシア属の植物の俗称として広く使われています。
オジギソウもアカシアと同じようなポンポン状の花を咲かせ葉の形も似ていますが、花色はピンクです。
ミモザ
一般的に「アカシア」と呼ばれる樹木で、「ニセアカシア」という白い花を咲かせるものがあります。
ちょっと古い話ですが、西田佐知子の「アカシアの雨がやむとき」(1960年)や、松任谷由美の「acacia [アカシア]」(2001年)、レミオロメンの「アカシア」(2004年)などは、「ニセアカシア」のことを歌っています。 ユーミンの「acacia [アカシア]」の歌詞「♪銀の花が散ってる 風と陽ざしの中で・・・」でも白い花の「ニセアカシア」であることが分かります。
ミモザ
フワフワとして丸く黄色いミモザの花を見ていると、ゆで卵の黄味が粒状になってトッピングされている「ミモザサラダ」が食べたくなります。


今朝の朝日新聞は、題字にミモザの花があしらわれていて、黄色のカラー印刷です。
朝日新聞、粋ですね。
左が今日、右が昨日の新聞の題字です。
通常、背景の図柄は東日本と西日本で違い、東京本社と北海道支社は「サクラ」で、大阪本社、名古屋本社、西部本社は「アシ」が あしらわれています。

東と西で違うということで、「日清のどん兵衛」を思い出してしまいました。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

上野公園のオオカンザクラ(大寒桜)2024年03月07日 20時47分44秒

上野公園でオオカンザクラが見頃になっています。
上野公園のオオカンザクラ(大寒桜)
オオカンザクラ(大寒桜)は、バラ目、バラ科、サクラ属の落葉広葉樹で、カンヒザクラ(寒緋桜)とオオシマザクラ(大島桜)、またはヤマザクラ(山桜)の交雑種と考えられています。
上野公園のオオカンザクラ(大寒桜)
やや大きめの淡紅色の花が咲き、花弁中央部の色が濃くなります。ソメイヨシノより一足早く満開となる早咲きの桜で、成長が早く大樹となります。
上野公園のオオカンザクラ(大寒桜)
上野公園の説明では、1964年(昭和39年)に上野公園にこの桜を植樹した際、カンザクラ(寒桜)と比べて大きく立派だったので、都職員の相関芳郎氏と国立科学博物館の大井次三郎博士により新品種として「オオカンザクラ(大寒桜)」と名付けられたといいます。
上野公園のオオカンザクラ(大寒桜)

オオカンザクラにもメジロがやってきました。
上野公園のオオカンザクラ(大寒桜)とメジロ

上野公園のオオカンザクラ(大寒桜)とメジロ

上野公園のオオカンザクラ(大寒桜)とメジロ

上野公園のオオカンザクラ(大寒桜)とメジロ

上野公園のオオカンザクラ(大寒桜)とメジロ

上野公園のオオカンザクラ(大寒桜)とメジロ



今日もご覧いただき、ありがとうございました。

三脚の自由雲台を買い換えました2024年03月06日 15時40分22秒

三脚の自由雲台は今までGITZO(ジッツオ)のセンターボール雲台「GH3780QD」という物を使っていました(下の写真/現在は販売終了)。ただ、この製品はレバータイプの為、アルカスイス互換プレート(カメラ側)でクランプ(雲台側)に確実に取り付けられない物がありました。
レバーを動かしてカメラを固定しようとしても、レバーがカチッと完全に固定できる位置まで回せなくて、ロックが効かない状態になってしまうプレートが4つあります。
ちゃんと固定できるプレートも3つありますが、望遠系レンズに付属する三脚座のプレートとの相性が悪いのは困りものです。
アルカスイス互換というのは規格が厳格に決められている訳ではないので、相性が悪いのは仕方ありません。そこで、レバータイプではなくスクリューノブタイプ(ネジを回して固定する方式)の物を買うことにしました。
レバータイプの製品はスクリューノブタイプよりも価格が高くなる上に、このような不都合が起きてしまいます。今後アルカスイス互換の雲台を買う方は、スクリューノブタイプを買うことをお勧めします。
GITZO(ジッツオ) センターボール雲台 GH3780

雲台付属のGITZOのプレートに滑り止めが付いて改良されていました(下の写真左側)。以前の物(右側)は、つるつる滑ってカメラが回転してしまうという不都合があり、使い物になりませんでした。
これらのプレートはGITZO純正品なので当然、レバー式でもクランプにぴったりとフィットします。
GITZO純正のアルカスイス互換プレート

新しく購入した「GITZO(ジッツオ) センターボール雲台 GH4383QD」です。
GITZO(ジッツオ) センターボール雲台 GH4383QD
GITZO独特のこの模様は「ノアール・デコール」といい、アルミニウムの粉末と企業秘密の特別な配合の粉末をレジンに混ぜてマグネシウムに吹き付けてから、窯に入れて熱することで作られるそうです。錆防止と耐久性に効果があるといいます。

スクリューノブ方式のプレートロック(下の写真左上)を採用しています。
中央左はボールロック用のノブ、中央右はフリクションコントロール、手前は独立式パンロック用のノブです。
GITZO(ジッツオ) センターボール雲台 GH4383QD

GITZO(ジッツオ) センターボール雲台 GH4383QD

パンロック用のノブです。「FLUID PAN」と書いてあることから、油圧式のようです。動きに適度な抵抗があり、カクカクしないでスムーズに動かせます。この機構は流し撮りなどには便利です。
GITZO(ジッツオ) センターボール雲台 GH4383QD

フリクションコントロールが付いているので、操作中にカメラとレンズがカクンと下を向いてしまうのを防ぐことが出来ます。ただ、左へ回すと締まる方式なので操作に慣れるまでは逆に回してしまいそうです。
一度決めるとめったに動かすことは無いのですが、望遠系レンズの場合はちょっときつめに調整します。
GITZO(ジッツオ) センターボール雲台 GH4383QD

以前の雲台では確実にロックができなかった、Nikkor Z100-400mm を装着してみました。がっちりと固定されています。
GITZO(ジッツオ) センターボール雲台 GH4383QD
持っているアルカスイス互換プレートを全部試してみましたが、全て問題なく取り付けることが出来ました。 めでたし、めでたし❣

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【約3時間後の追記です】

新しい雲台を購入したので「壊れてもいいや」というつもりで、裏ブタなど特殊ネジを使っている所も含めて前の雲台を分解していました。どこかでクランプの幅を調整できないかと思ったからです。

ふと空き箱の中を見ると、六角レンチやネジに混じってなんだか分からない黒い部品が入っています。(下の写真右下の方)
クランプの部分を分解してみると、同じ形で銀色の部品を使っています。
もしかして・・・と思い、銀色の部品を黒い部品に交換してみました。
他の分解した部分も元に戻して、雲台にクランプ部分をネジで取り付けると、ぴったりはまります。
今までレバーがロックできなかったプレートが完全にロックできるようになりました。
説明書には操作方法くらいしか書いていなかったので、調整が出来るなんて全然知りませんでした。ここまで考えていて部品を付けてくれるなんて、さすがGITZOです。
でも、新しい雲台、買う必要なかったじゃん!

これで2つの自由雲台が状況によって使い分け出来ると喜んで、GITZOの純正プレートを取り付けてみたら、ゆるゆるです。 え~~ ‼
GITZOさん、自社のアルカスイス互換クイックシューが他のほとんどのメーカーより規格が小さめだということを認知していたんだな。
GITZO純正プレートはカメラが滑るので使っていなかったからいいけど・・・・・



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

浜離宮恩賜庭園の鳥とミツバチ2024年03月05日 16時54分53秒

浜離宮恩賜庭園では今、菜の花が見頃になっており、梅の花も種類によっては少し残っています。
その梅の花にメジロがやってきました。
梅の花にメジロ

梅の花の中に嘴を突っ込んで、蜜を吸っていきます。
梅の花にメジロ

梅の花にメジロ

梅の花にメジロ

飛んできた虫を空中でパクッと捕まえて食べています。おっとりした鳥かと思っていたら、かなり敏捷性があります。
梅の花にメジロ
今日は啓蟄。虫たちもたくさん飛んでいるようです。

菜の花にはメジロが集団でやってきています。菜の花畑の中には数十羽のメジロがいるのですが、たくさん咲いた花の中に埋もれてしまっていて、見つけるのは大変です。
菜の花にメジロ

菜の花にメジロ

背伸びをして先端の花の蜜を吸おうとしています。重さで茎がしなっていて、折れそうです。
菜の花にメジロ

まだ咲ききっていない蕾も食べるんですね。
菜の花にメジロ

メジロはヒヨドリがやってくるとすぐに飛び立って、逃げて行ってしまいます。
菜の花にメジロ

ヒヨドリくんです。
菜の花にヒヨドリ

花の蜜を吸うだけではなく、花をまるごと口に入れて食べます。
菜の花にヒヨドリ

菜の花にヒヨドリ
葉っぱまで食べています。
菜の花にヒヨドリ
それにしても、舌が長いですね。この舌を使って花粉をからめ取ったり、捕った獲物を口の中に押し込んだりしているようです。
菜の花にヒヨドリ

菜の花にヒヨドリ

スズメもメジロの中に混じって蜜を吸っていました。大きさが同じくらいなので一見区別がつきません。
菜の花にスズメ
スズメは嘴が丸い形状なので蜜を吸いにくいようで、花をまるごと千切って根元の方から蜜を吸います。
菜の花にスズメ

ミツバチもたくさん飛んでいます。
菜の花にミツバチ
大きな花粉団子を足に付けて、とても重そうです。働きバチって大変ですね。
菜の花にミツバチ

菜の花にミツバチ

菜の花にミツバチ

菜の花にミツバチ

綺麗に固められた花粉団子は大きくて美味しそうです。
菜の花にミツバチ
ミツバチの花粉団子は「ビーポーレン」といわれ、豊富な栄養素を手軽に一度に摂取できる「スーパーフード」として人気がありますが、量が過ぎると副作用の恐れもあるということです。
ビーポーレンは「Bee=みつばち」と「Pollen=花粉」を組み合わせた言葉です。
菜の花にミツバチ



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

いちめんのなのはな2024年03月04日 18時19分20秒


ナノハナ(菜の花)

 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな
 かすかなるむぎぶえ
 いちめんのなのはな

 いちめんのなのはな
   いちめんのなのはな
   いちめんのなのはな
   いちめんのなのはな
   いちめんのなのはな
   いちめんのなのはな
   いちめんのなのはな
   ひばりのおしゃべり
   いちめんのなのはな

   いちめんのなのはな
   いちめんのなのはな
   いちめんのなのはな
   いちめんのなのはな
   いちめんのなのはな
   いちめんのなのはな
   いちめんのなのはな
   やめるはひるのつき
   いちめんのなのはな

  山村慕鳥 「風景(純銀もざいく)」 より

ナノハナ(菜の花)
山村慕鳥(やまむらぼちょう)は1884年(明治17年)生まれの詩人、児童文学者です。
1924年12月8日に亡くなっており、今年は没後100年の記念すべき年になります。
ナノハナ(菜の花)

浜離宮恩賜庭園(はまりきゅうおんしていえん)は、徳川将軍家の別邸として「浜御殿」と称された江戸時代の代表的な大名庭園です。現在は都立公園として一般に開放されています。(有料)
この浜離宮の「お花畑」という場所に、毎年春になると菜の花が咲きます。
ナノハナ(菜の花)
ナノハナ(菜の花)
区画によって咲く時期を少しずつ ずらしているので、長期にわたって黄色い花を楽しむことが出来ます。
今は全ての区画で花が咲いていて、ちょうど見頃になっています。
まだまだ蕾の部分もたくさんあります。
ナノハナ(菜の花)
ナノハナ(菜の花)



今日もご覧いただき、ありがとうございました。

「中平卓馬 火―氾濫」東京国立近代美術館2024年03月03日 18時43分15秒

「中平卓馬 火―氾濫」展が、東京国立近代美術館で開催されています。
東京国立近代美術館
中平卓馬(なかひら たくま、1938年7月6日 - 2015年9月1日)は、「アレ・ブレ・ボケ」の写真表現や、評論集『なぜ、植物図鑑か』などで知られる写真家、写真評論家です。
「中平卓馬 火―氾濫」東京国立近代美術館
東京生まれで、1963年東京外国語大学スペイン科を卒業。月刊誌『現代の眼』編集部に勤務していましたが、1965年に同誌を離れ写真家、批評家として活動を始めます。1966年には森山大道と共同事務所を開設、1968年に多木浩二、高梨豊、岡田隆彦らと季刊誌『PROVOKE』を創刊しています。
1970年頃までは森山大道とともに「アレ、ブレ、ボケ」の作風で一世を風靡しました。しかし、1973年発表の『なぜ、植物図鑑か』では一転してそれまでの姿勢を自ら批判し、「植物図鑑」というキーワードをかかげて新たな方向性を模索します。
そのさなか、1977年に急性アルコール中毒で倒れ、記憶の一部を失い活動を中断しましたが、療養の後写真家として再起。2010年代始めまで活動を続け、2015年に逝去されました。

会場風景:プロジェクターによる作品投影

本展は、
第1章 来たるべき言葉のために
第2章 風景・都市・サーキュレーション
第3章 植物図鑑・氾濫
第4章 島々・街路
第5章 写真原点
の5つの章で構成され、初期から晩年にいたる約400点の作品・資料から、中平卓馬の写真をめぐる思考と実践の軌跡をたどっています。

中平卓馬ポートレイト 1968年頃 撮影:森山大道  東京国立近代美術館
《中平卓馬ポートレイト》 1968年頃 撮影:森山大道  東京国立近代美術館 蔵

《夜》『デザイン』125号 1969年9月 美術出版社 個人蔵
《夜》『デザイン』125号 1969年9月 美術出版社 個人蔵

ここに展示されているのは、1971年に開催された「第7回パリ青年ビエンナーレ」の出品作です。
「写真によって個人の内面を世界に投影するのではなく、世界の側が個人に与える影響を示す」というコンセプトの基、「一日一日ぼくが触れるすべてを写真に写し、その日のうちに現像し、焼き付け、その日のうちに会場に展示する」という行為全てが作品でした。
中平卓馬 《「サーキュレーション―日付、場所、行為」より》 1971年(2012年にプリント) ゼラチン・シルバー・プリント 東京国立近代美術館蔵

1971年のパリ青年ビエンナーレにおける「サーキュレーション」の再現展示を試みた、2017年シカゴ美術館での「Takuma Nakamura Circulation」の開催に際して制作された作品です。
中平卓馬《「サーキュレーション―日付、場所、行為」より》1971年、ゼラチン・シルバー・プリント、32.0×48.0cm 東京国立近代美術館
中平卓馬 「サーキュレーション ― 日付、場所、行為 【シカゴ美術館での再現展示(2017年)の際のプリント】》 1971年(プリントは2016年) ゼラチン・シルバー・プリント 中平元氏蔵

『なぜ、植物図鑑か』は、自らの初期の写真が厳しく否定されたことに対する、新たな実践のための宣言でした。
「(写真家が主観的にいだく)イメージを捨て、あるがままの世界に向き合うこと、事物(もの)を事物として、また私を私としてこの世界内に正当に位置付けること」こそ目指すべき方向であり、そのための方法として「白日の下の事物(もの)をカラー写真によって捉え、植物図鑑に収めて」いくことが宣言されます。
『なぜ、植物図鑑か 中平卓馬映像論集』(晶文社、1973)
『なぜ、植物図鑑か 中平卓馬映像論集』 晶文社、1973年

《氾濫》は、1974年に東京国立近代美術館で開催された「15人の写真家」展の出品作です。
1971年から翌年にかけて雑誌で発表された作品が、都市をめぐる断片的なイメージを中心に、樹脂ボードに直貼りされたカラー写真48点で構成されています。
中平卓馬《氾濫》1974年、発色現像方式印画、169.5×597.5cm(48点組、各42.0×29.0cm) 東京国立近代美術館
中平卓馬 《氾濫》 1974年 発色現像方式印画 169.5×597.5cm(48点組、各42.0×29.0cm) 東京国立近代美術館蔵

中平卓馬「奄美」より 1975年(2023年にプリント) インクジェットプリント
中平卓馬「奄美」より 1975年(2023年にプリント) インクジェットプリント


中平卓馬《街路あるいはテロルの痕跡【『現代詩手帳』掲載作の原稿プリント】》 1976年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京国立近代美術館蔵
中平卓馬 《街路あるいはテロルの痕跡【『現代詩手帳』掲載作の原稿プリント】》 1976年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京国立近代美術館蔵
中平卓馬《街路あるいはテロルの痕跡【『現代詩手帳』掲載作の原稿プリント】》 1976年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京国立近代美術館蔵

中平卓馬存命中最後の重要な個展「キリカエ」(2011年)に展示されたカラーの大判プリント64点が展示されています。
中平卓馬《キリカエ【「キリカエ」展出品作】》2011年 発色現像方式印画 東京国立近代美術館蔵 (株)コム・デ・ギャルソン寄贈
中平卓馬 《キリカエ【「キリカエ」展出品作】》 2011年 発色現像方式印画 東京国立近代美術館蔵 (株)コム・デ・ギャルソン寄贈
中平卓馬《無題 #437》2005年、発色現像方式印画、90.0×60.0cm 東京国立近代美術館
「キリカエ」出品作より 中平卓馬 《無題 #437》 2005年 発色現像方式印画 東京国立近代美術館蔵

中平卓馬 《「日常」展出品作》 1997年 銀色素漂白方式印画 中平元氏蔵
中平卓馬 《「日常」展出品作》より 1997年 銀色素漂白方式印画 中平元氏蔵

本展のチラシは、4つ折りを開くとA4・4枚分より少し小さいくらいの横長サイズになります。
開くと全面に《氾濫》48点が印刷されています。

公式カタログは3月末迄には刊行しますと言われました。
A4変形 448ページで3,500円です。
郵送されてくるのを待つしかないので、なんとなく家の本棚を漁ったら、『まずたしからしさの世界をすてろー写真と言語の思想ー』(天野道映/岡田隆彦/高梨豊/多木浩二/中平卓馬/森山大道 共著 1970年)と、『なぜ植物図鑑か 中平卓馬映像論集』(1973年)が出てきました。
これでも読み直しながら待っていることにしましょう・・・


中平卓馬 火―氾濫」開催概要
開催会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
開催期間:2024年2月6日(火)~ 4月7日(日)
休館日:月曜日
開室時間:10:00-17:00 (金曜・土曜は10:00-20:00)  入館は閉館30分前まで
観覧料金:一般 1,500円   大学生 1,000円
  ※高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。(要証明)
  ※本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)、コレクションによる小企画「新収蔵&特別公開|ジェルメーヌ・リシエ《蟻》」(2F ギャラリー4)も観覧できます。
  ※料金詳細は展覧会公式チケットサイトへ(こちら
  ※当日窓口販売もあります



最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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