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「中平卓馬 火―氾濫」東京国立近代美術館2024年03月03日 18時43分15秒

「中平卓馬 火―氾濫」展が、東京国立近代美術館で開催されています。
東京国立近代美術館
中平卓馬(なかひら たくま、1938年7月6日 - 2015年9月1日)は、「アレ・ブレ・ボケ」の写真表現や、評論集『なぜ、植物図鑑か』などで知られる写真家、写真評論家です。
「中平卓馬 火―氾濫」東京国立近代美術館
東京生まれで、1963年東京外国語大学スペイン科を卒業。月刊誌『現代の眼』編集部に勤務していましたが、1965年に同誌を離れ写真家、批評家として活動を始めます。1966年には森山大道と共同事務所を開設、1968年に多木浩二、高梨豊、岡田隆彦らと季刊誌『PROVOKE』を創刊しています。
1970年頃までは森山大道とともに「アレ、ブレ、ボケ」の作風で一世を風靡しました。しかし、1973年発表の『なぜ、植物図鑑か』では一転してそれまでの姿勢を自ら批判し、「植物図鑑」というキーワードをかかげて新たな方向性を模索します。
そのさなか、1977年に急性アルコール中毒で倒れ、記憶の一部を失い活動を中断しましたが、療養の後写真家として再起。2010年代始めまで活動を続け、2015年に逝去されました。

会場風景:プロジェクターによる作品投影

本展は、
第1章 来たるべき言葉のために
第2章 風景・都市・サーキュレーション
第3章 植物図鑑・氾濫
第4章 島々・街路
第5章 写真原点
の5つの章で構成され、初期から晩年にいたる約400点の作品・資料から、中平卓馬の写真をめぐる思考と実践の軌跡をたどっています。

中平卓馬ポートレイト 1968年頃 撮影:森山大道  東京国立近代美術館
《中平卓馬ポートレイト》 1968年頃 撮影:森山大道  東京国立近代美術館 蔵

《夜》『デザイン』125号 1969年9月 美術出版社 個人蔵
《夜》『デザイン』125号 1969年9月 美術出版社 個人蔵

ここに展示されているのは、1971年に開催された「第7回パリ青年ビエンナーレ」の出品作です。
「写真によって個人の内面を世界に投影するのではなく、世界の側が個人に与える影響を示す」というコンセプトの基、「一日一日ぼくが触れるすべてを写真に写し、その日のうちに現像し、焼き付け、その日のうちに会場に展示する」という行為全てが作品でした。
中平卓馬 《「サーキュレーション―日付、場所、行為」より》 1971年(2012年にプリント) ゼラチン・シルバー・プリント 東京国立近代美術館蔵

1971年のパリ青年ビエンナーレにおける「サーキュレーション」の再現展示を試みた、2017年シカゴ美術館での「Takuma Nakamura Circulation」の開催に際して制作された作品です。
中平卓馬《「サーキュレーション―日付、場所、行為」より》1971年、ゼラチン・シルバー・プリント、32.0×48.0cm 東京国立近代美術館
中平卓馬 「サーキュレーション ― 日付、場所、行為 【シカゴ美術館での再現展示(2017年)の際のプリント】》 1971年(プリントは2016年) ゼラチン・シルバー・プリント 中平元氏蔵

『なぜ、植物図鑑か』は、自らの初期の写真が厳しく否定されたことに対する、新たな実践のための宣言でした。
「(写真家が主観的にいだく)イメージを捨て、あるがままの世界に向き合うこと、事物(もの)を事物として、また私を私としてこの世界内に正当に位置付けること」こそ目指すべき方向であり、そのための方法として「白日の下の事物(もの)をカラー写真によって捉え、植物図鑑に収めて」いくことが宣言されます。
『なぜ、植物図鑑か 中平卓馬映像論集』(晶文社、1973)
『なぜ、植物図鑑か 中平卓馬映像論集』 晶文社、1973年

《氾濫》は、1974年に東京国立近代美術館で開催された「15人の写真家」展の出品作です。
1971年から翌年にかけて雑誌で発表された作品が、都市をめぐる断片的なイメージを中心に、樹脂ボードに直貼りされたカラー写真48点で構成されています。
中平卓馬《氾濫》1974年、発色現像方式印画、169.5×597.5cm(48点組、各42.0×29.0cm) 東京国立近代美術館
中平卓馬 《氾濫》 1974年 発色現像方式印画 169.5×597.5cm(48点組、各42.0×29.0cm) 東京国立近代美術館蔵

中平卓馬「奄美」より 1975年(2023年にプリント) インクジェットプリント
中平卓馬「奄美」より 1975年(2023年にプリント) インクジェットプリント


中平卓馬《街路あるいはテロルの痕跡【『現代詩手帳』掲載作の原稿プリント】》 1976年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京国立近代美術館蔵
中平卓馬 《街路あるいはテロルの痕跡【『現代詩手帳』掲載作の原稿プリント】》 1976年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京国立近代美術館蔵
中平卓馬《街路あるいはテロルの痕跡【『現代詩手帳』掲載作の原稿プリント】》 1976年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京国立近代美術館蔵

中平卓馬存命中最後の重要な個展「キリカエ」(2011年)に展示されたカラーの大判プリント64点が展示されています。
中平卓馬《キリカエ【「キリカエ」展出品作】》2011年 発色現像方式印画 東京国立近代美術館蔵 (株)コム・デ・ギャルソン寄贈
中平卓馬 《キリカエ【「キリカエ」展出品作】》 2011年 発色現像方式印画 東京国立近代美術館蔵 (株)コム・デ・ギャルソン寄贈
中平卓馬《無題 #437》2005年、発色現像方式印画、90.0×60.0cm 東京国立近代美術館
「キリカエ」出品作より 中平卓馬 《無題 #437》 2005年 発色現像方式印画 東京国立近代美術館蔵

中平卓馬 《「日常」展出品作》 1997年 銀色素漂白方式印画 中平元氏蔵
中平卓馬 《「日常」展出品作》より 1997年 銀色素漂白方式印画 中平元氏蔵

本展のチラシは、4つ折りを開くとA4・4枚分より少し小さいくらいの横長サイズになります。
開くと全面に《氾濫》48点が印刷されています。

公式カタログは3月末迄には刊行しますと言われました。
A4変形 448ページで3,500円です。
郵送されてくるのを待つしかないので、なんとなく家の本棚を漁ったら、『まずたしからしさの世界をすてろー写真と言語の思想ー』(天野道映/岡田隆彦/高梨豊/多木浩二/中平卓馬/森山大道 共著 1970年)と、『なぜ植物図鑑か 中平卓馬映像論集』(1973年)が出てきました。
これでも読み直しながら待っていることにしましょう・・・


中平卓馬 火―氾濫」開催概要
開催会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
開催期間:2024年2月6日(火)~ 4月7日(日)
休館日:月曜日
開室時間:10:00-17:00 (金曜・土曜は10:00-20:00)  入館は閉館30分前まで
観覧料金:一般 1,500円   大学生 1,000円
  ※高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。(要証明)
  ※本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)、コレクションによる小企画「新収蔵&特別公開|ジェルメーヌ・リシエ《蟻》」(2F ギャラリー4)も観覧できます。
  ※料金詳細は展覧会公式チケットサイトへ(こちら
  ※当日窓口販売もあります



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ギネス認定!東京都庁のプロジェクションマッピング2024年03月02日 17時40分54秒

東京都庁のプロジェクションマッピングを観てきました。
東京都庁のプロジェクションマッピング
東京都庁第一本庁舎の東側壁面(約1万4千平方メートル)をカンヴァスに、光と音楽が融合したプロジェクションマッピングが上映されます。
東京都庁のプロジェクションマッピング
このイベントは、「最大の建築物へのプロジェクションマッピングの展示(常設)」としてギネス世界記録に認定されました。(正確な面積は13,904.956㎡ です)
東京都庁のプロジェクションマッピング
パナソニック コネクトのプロジェクションマッピングシステムを採用し、高輝度3チップDLPレーザープロジェクターで、5万ルーメンの「PTーRQ50KJ」20台、3万500ルーメンの「PTーRZ34KJ」20台が使用されています。 それにより、4K解像度対応の繊細な画面が映し出されます。
東京都庁のプロジェクションマッピング

プロジェクションマッピング「TOKYO Night & Light 」開催概要
開始時期:2024年2月26日(月)より
  ※荒天時等を除き、通年で毎日上映予定 
投影面:東京都庁第一本庁舎 東側壁面
観覧場所:都民広場ほか
上映時間:日没後から21時頃まで
  ※4月末までは19:00から30分毎に21:00まで(15分と10分の2パターン)を予定



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アルタニア (MV Artania)が横浜港に入港2024年03月02日 14時53分41秒

今朝6時頃、払暁の空の中、外国クルーズ客船「アルタニア」が横浜に入港してきました。
アルタニア (MV ARTANIA)
右の船は海上保安庁の巡視船「PL31 いず」です。

アルタニア (MV ARTANIA)はバハマ船籍の大型クルーズ船で、母港はバハマの首都ナッソーになります。
アルタニア (MV ARTANIA)

新港ふ頭客船ターミナルに接岸します。
アルタニア (MV ARTANIA)

アルタニア (MV ARTANIA)

総トン数は44,697トン、全長230.62mと、日本の飛鳥Ⅱよりひと回り小さい船です。
アルタニア (MV ARTANIA)
1984年の就航当時は、コロナ禍の初めの頃に多くの新型コロナ感染者が出た「ダイヤモンド・プリンセス」で日本でも知られている、プリンセス・クルーズが運用していました。
その後、P&Oクルーズを経て フェニックス・ライゼンに運用者が変わっています。
アルタニア (MV ARTANIA)
就航当初の船名は、ダイアナ妃によって命名された「ロイヤル・プリンセス」でした。
その後、「アルテミス」から「アルタニア」へと船名が変わっています。「ロイヤル・プリンセス」の船名、無くなってしまったのは勿体ないですね。
アルタニア (MV ARTANIA)
「アルタニア」という船名、聞いたことが無いので初入港かと思ったら、2016年3月15日に横浜港へ初入港していました。

アルタニア (MV ARTANIA)
写真右は「横浜ハンマーヘッド」の建物です。「横浜ハンマーヘッド」は、新港ふ頭客船ターミナルの他、ホテルやショップ、レストランが入る複合施設です。
アルタニア (MV ARTANIA)

アルタニア (MV ARTANIA)
「アルタニア」は4日17時頃に横浜を出港し、名古屋、神戸、高知など日本各地や中華人民共和国各地、台湾を観光しながら香港に向かう、24泊25日の旅に出ます。



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ジャイアントパンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」2024年03月01日 16時02分02秒

上野動物園の双子パンダ、シャオシャオとレイレイは、屋外放飼場(D)の改修工事の為、3月下旬頃までの予定で屋内展示室のみの展示になっています。

手前がレイレイで、向こうがシャオシャオです。
上野動物園のジャイアントパンダ・シャオシャオとレイレイ
2月15日の測定で、シャオシャオは73.5㎏、レイレイは76.1㎏だということです。
1ヶ月前の1月15日より、シャオシャオは7.5㎏、レイレイは4㎏増えています。
上野動物園のジャイアントパンダ・シャオシャオとレイレイ

双子パンダ、オスの「シャオシャオ(暁暁、Xiao Xiao)」です。
扉の向こうが気になるんでしょうか?
上野動物園のジャイアントパンダ・シャオシャオ
2歳8ヶ月です。かなり成長しましたが、大きくなってもかわいいですね。
上野動物園のジャイアントパンダ・シャオシャオ

メスの「レイレイ(蕾蕾、Lei Lei )」です。
上野動物園のジャイアントパンダ・レイレイ
シャオシャオは幼い頃からお母さんに甘えて動き回っていましたが、レイレイはマイペースな性格で落ち着いています。
上野動物園のジャイアントパンダ・レイレイ
双子だからか、シャオシャオによく似ています。 って言うか、ジャイアントパンダは皆同じ顔に見えますが・・・
上野動物園のジャイアントパンダ・レイレイ



今日もご覧いただき、ありがとうございます。

カルガモ2024年02月29日 18時51分28秒


カルガモ(軽鴨)

麻布台ヒルズのHills House Sky Room Cafe & Bar2024年02月29日 11時53分30秒

麻布台ヒルズの展望フロア「スカイロビー」がある33階の「Dining33」は、日本のフランス料理界を牽引し続ける巨匠、三國清三氏がプロデュースするグランビストロです。

その「Dining33」で販売している三国清三シェフ監修の特製スイーツを、34階のカフェ「Hills House Sky Room Cafe & Bar」でいただくことが出来ます。(イートインのみ、売り切れの場合あり)
麻布台ヒルズ34階のHills House Sky Room Cafe & Bar
麻布台ヒルズ34階のHills House Sky Room Cafe & Bar
「Hills House Sky Room Cafe & Bar」は展望フロアよりワンフロア上に位置し、奥の方の席からは東京タワーを望めます。東京タワーのメインデッキ(第一展望台)を見下ろすことが出来る高さです。
麻布台ヒルズ34階のHills House Sky Room Cafe & Bar
東京タワーが見える席は3~4台のテーブルがありますが、小さい丸テーブルのスタンディング形式なので椅子がありません。椅子を置くと長居する人が増えてしまうからでしょう・・・

Chantilly fruit (シャンティフリュイ)です。1100円(価格は全て税込)。
麻布台ヒルズ「Dining33」のChantilly fruit (シャンティフリュイ)
フルーツは季節によって変わりますが、今の季節はイチゴが載っています。エディブルフラワーと金箔が赤いイチゴに花を添えています。
麻布台ヒルズ「Dining33」のChantilly fruit (シャンティフリュイ)
切ってみると中にもイチゴがたくさん詰まっていました。フワフワで黄色いスポンジケーキに赤いイチゴ、真っ白なシャンティ―が、とってもオシャンティ~❣
麻布台ヒルズ「Dining33」のChantilly fruit (シャンティフリュイ)

飲み物はカフェラテをいただきました。ラージサイズで750円です。(レギュラーサイズは650円でした)
麻布台ヒルズ「Hills House Sky Room Cafe & Bar」のカフェラテ

Fraisier(フレジエ)です。1100円。
麻布台ヒルズ「Dining33」のFraisier(フレジエ)
立方体の赤いケーキに金箔がアクセントになります。
麻布台ヒルズ「Dining33」のFraisier(フレジエ)
切ってみると、イチゴを固めのクリーム、クレーム・ムースリーヌで包み込み、真っ赤な木苺のジュレでコーティングしてあります。
木苺のジュレの甘酸っぱい味とムースリーヌの優しい甘さが一緒になってイチゴの味を引き立てます。

33階の「Dining33」に行くとレストランの入口でテイクアウト販売もしています。売り切れでなければ買って帰ることが出来ます。
「Hills House Sky Room Cafe & Bar」でイートインする価格と「Dining33」でテイクアウトする価格は同じです。ただ、「Hills House Sky Room Cafe & Bar」では選べる種類が少なくなります。

Mont-blanc(モンブラン)、1200円です。
麻布台ヒルズ「Dining33」のMont-blanc(モンブラン)
三國清三シェフが秋になると必ず使うという、東京・杉並区の内藤さんが作る「内藤栗」を使ったモンブランです。トッピングは茹で栗を裏漉ししたものです。

Pavlova(パヴロヴァ)、1000円です。
麻布台ヒルズ「Dining33」のPavlova(パヴロヴァ)
三國清三(みくに きよみ)シェフの名前にかけたんではないでしょうが、清美(きよみ)オレンジを使ったパヴロヴァです。

この店のケーキはシャンティ―(フランス語:Crème Chantilly)(ホイップクリームのような物)がとても美味しいので、シャンティフリュイは私のおすすめです。
出来れば全種類食べたいんですけど、10種類くらいあるので無理です。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

麻布台ヒルズ33階の展望フロアに行ってきました2024年02月28日 18時21分33秒

2023年11月24日にオープンした、麻布台ヒルズに行ってきました。
オープンとは言ってもテナントは現在も順次開店している状態で、麻布台ヒルズマーケットは3月11日オープンということで工事中です。
エルメスは明日、2月29日オープンとありました。
麻布台ヒルズアリーナのある中央広場もイベントの準備なのか、大部分が閉鎖されていました。
麻布台ヒルズ

トーマス・ヘザウィック氏が手掛けた《The Cloud》です。単なる屋根ではなく、パブリックアートになっています。

森JPタワー33階のスカイロビーに昇ってみました。B1から33Fまで直行のエレベーターを使います。
全面ガラス張りになっていて素晴らしい景色が広がりますが、北側は見ることが出来ません。
麻布台ヒルズ33階スカイロビー
ベンチを兼ねた階段を使って34階へ行くことが出来ます。34階には「Hills House Sky Room Cafe & Bar」というカフェがあり、この店の奥の方の席からも東京タワーを正面に見ることが出来ます。
麻布台ヒルズ33階スカイロビー

東京タワーです。
麻布台ヒルズ33階スカイロビーからの眺望・東京タワー
高さは333メートルで、東京スカイツリーの634メートルの半分くらいしかありませんが、東京タワーの人気はいまだに衰えていません。東京のシンボルとして凛とした姿で立っています。
麻布台ヒルズ33階スカイロビーからの眺望・東京タワー

麻布台ヒルズ33階は東京タワーのメインデッキ(海抜150メートル)を見下ろす高さになります。
麻布台ヒルズ33階スカイロビーからの眺望・東京タワー

お台場方面です。
麻布台ヒルズ33階スカイロビーからの眺望
右の方に行くと富士山が見えました。
麻布台ヒルズ33階スカイロビーからの富士山
富士山の右には六本木ヒルズが見えます。高くそびえ立っているのは森タワー、茶色と白のビルは六本木ヒルズレジデンスです。その間、手前にある屋上が白い建物はテレビ朝日本社ビルです。左側遠くの方に小さく富士山が見えます。
麻布台ヒルズ33階スカイロビーからの眺望

麻布台ヒルズにも他の「ヒルズ」と同じようにパブリックアートが点在しています。

ニコライ・バーグマンの《プリザードフラワー》(2023年)です。
ニコライ・バーグマン《ブリザードフラワー》2023年
バラの花びらだけを1万枚以上使用して重ね合わせ、圧倒的なスケールと高級感を演出しています。
ニコライ・バーグマン《ブリザードフラワー》2023年

奈良美智《東京の森の子》は樹木のような頭部を持つブロンズ像で、高さは約7メートルあります。
麻布台ヒルズは「自然との共生」を理念のひとつとしています。針葉樹を思わせる《東京の森の子》はここに立ち、周囲の緑と調和しながらも強い存在感を放っています。
奈良美智《東京の森の子》

霊友会釈迦殿の屋根の向こうに東京タワーが見えました。

麻布台ヒルズに直結して八幡神社があります。八幡神社は各地にあるので、他との区別の都合上、旧地名を冠して西久保八幡神社(にしくぼはちまんじんじゃ)ともいわれます。
西久保八幡神社
左が麻布台ヒルズ森JPタワー、右は麻布台ヒルズレジデンスです。
八幡神社と麻布台ヒルズJPタワー

狛犬の向こうで森JPタワーが輝いていました。過去と現在、未来が融合する街ですね。



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麗子 110歳2024年02月28日 09時53分37秒

岸田 劉生(きしだ りゅうせい、1891年〈明治24年〉6月23日 - 1929年〈昭和4年〉12月20日)は、東京・銀座生まれの洋画家です。

東京国立近代美術館は岸田劉生の作品を数多く所蔵しています。中でも国重要文化財に指定されている《道路と土手と堀(切通之写生)》は有名です。
この作品は、異なる遠近法で描かれた石堀、土の道、造成地が異様な遠近感を観る者に与え、道がまくれあがって迫ってくるような錯覚を起こします。
右から伸びてくる電柱の影も遠近法の攪乱を起こしています。
岸田劉生《道路と土手と堀(切通之写生)1915年 油彩・カンヴァス 東京国立近代美術館蔵
岸田劉生《道路と土手と堀(切通之写生)》 1915年 油彩・カンヴァス 東京国立近代美術館蔵 国重要文化財

岸田劉生で一般的に広く知られているのは《麗子像》ではないでしょうか。
1914年に生まれた愛娘「麗子」の肖像を、麗子4歳の頃から描き始め、油絵や素描など約70点の作品を遺しているといわれます。
その岸田麗子(きしだ れいこ、1914年(大正3年)4月10日 - 1962年(昭和37年)7月26日)が今年、生誕110年を迎えます。
それを記念して東京国立近代美術館では、所蔵作品の中から岸田麗子に関する絵画や写真、日記、資料など45点を展示して「麗子像」を追っています。

岸田劉生の自画像です。作品の右上に「APR・9th.1914.」と書かれています。麗子が生まれる前日の日付で、岸田劉生22歳の作品です。
岸田劉生《自画像》1914年 油彩・カンヴァス 東京国立近代美術館蔵
岸田劉生 《自画像》 1914年 油彩・カンヴァス 東京国立近代美術館蔵

愛娘、「麗子」を描く有名なシリーズの最初の1点です。当時は「かぞえ」で年齢を表していました。
アーチ状の額が描かれ、「『額に入った麗子の絵』を描いた絵」という、だまし絵のようになっています。それほど大切に想っていたんでしょうね。
岸田劉生《麗子肖像(麗子五歳之像)》1918年 油彩・カンヴァス 東京国立近代美術館蔵
岸田劉生 《麗子肖像(麗子五歳之像)》 1918年 油彩・カンヴァス 東京国立近代美術館蔵

紙に水彩で描かれていますが、まるで油絵のような立体感があります。
岸田劉生《麗子六歳之像》1919年 水彩・紙 東京国立近代美術館蔵
岸田劉生《麗子六歳之像》1919年 水彩・紙 東京国立近代美術館蔵

展示風景

麗子満1歳の記念写真です。(1915年) 写真館で撮影してもらったもののようです。
麗子満1歳の記念写真 1915年

上:家族アルバム(1929年以降)と、下:岸田麗子アルバム(1914年以降)も展示されています。

岸田劉生から妻・蓁(しげる)への葉書です。(1919年)
岸田劉生から妻・蓁(しげる)への手紙
麗子(満5歳の頃)の顔が描かれていて、深い愛情を感じます。

劉生は麗子が2歳の時から絵の手ほどきを始めました。ただ技法を教えるのではなく、対話を通じて麗子の心に「美」を認識させることを重んじたといいます。
展示風景  麗子の描いた絵が展示されています。

岸田劉生は1925年に「図画教育論」を出版しました。そこには麗子が子供の頃に描いた44点を載せ、劉生が解説を書いています。
この作品に関しては、「この絵は中々美くしい。右端に立ってゐるお姫様の顔の如きは決して偶然に出た美しさとのみは云えない。又 髪飾りのビラビラした前ざしなどにもとも角も描写の片影があり それが顔の美しさと相助けてゐる。」と書かれています。
岸田麗子《お姫様》1919年 墨・紙 東京国立近代美術館蔵
岸田麗子《お姫様》1919年 墨・紙 東京国立近代美術館蔵

こちらには「・・・・・色も形も衣装もともに美くしい。」と評しています。愛情あふれる作品解説というより、親ばかみたいですね。
岸田麗子《下町娘》1923年 色鉛筆・紙 東京国立近代美術館蔵
岸田麗子《下町娘》1923年 色鉛筆・紙 東京国立近代美術館蔵

鎌倉女学院在学中に15歳で父を喪った麗子は、画家としての活動を始めましたが、1962年(昭和37年)7月に蜘蛛膜下出血で急逝しました。享年48歳で、墓所は多くの著名人が埋蔵され父劉生も眠る「多磨霊園」です。


「東京国立近代美術館所蔵作品展 MOMATコレクション」開催概要
開催会場:東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F)
  ※岸田劉生、麗子に関する展示「麗子、生誕110年」は「第3室」
開催期間:2024年1月23日(火)~4月7日(日)
休館日:月曜日(ただし3月25日は開館)
開館時間:10:00–17:00(金曜・土曜は10:00–20:00) 入館は閉館30分前まで
入室料金:一般 500円  大学生 250円
  ※5時から割引(金曜・土曜) :一般 300円 大学生 150円
  ※高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。(要証明書類)
  ※企画展観覧者は当日に限り企画展のチケットで鑑賞できます。



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カンザクラ(寒桜)にメジロ2024年02月27日 05時53分55秒

カンザクラにメジロがやってきました。
カンザクラ(寒桜)にメジロ
カンザクラ(寒桜)は、カンヒザクラ(寒緋桜)とヤマザクラ(山桜)、またはオオシマザクラ(大島桜)の雑種であると考えられ、江戸後期より関東地方以南の温暖な気候の場所に分布しています。
カンザクラ(寒桜)
ソメイヨシノ(染井吉野)やカワヅザクラ(河津桜)より早く咲き始め、花期も長いのが特徴です。
今の時期は強い風が吹くと多くの花びらが風に舞います。

カンザクラ(寒桜)にメジロ

枝にとまっているメジロの横にもう一羽やってきました。
カンザクラ(寒桜)にメジロ
仲良く2羽が並びました。
カンザクラ(寒桜)にメジロ
「目白押し」という言葉があるように、特に秋から冬にかけて塒(ねぐら)では多くのメジロが押し合うように並んで枝にとまっていますが、食事中は並ぶことはあまりなく、自由に行動しています。



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カワヅザクラ(河津桜)が咲いています2024年02月26日 14時21分37秒

家の近くにある用水路の遊歩道で、カワヅザクラが見頃になっています。
カワヅザクラ(河津桜)
カワヅザクラ(河津桜、学名:Cerasus × kanzakura ‘Kawazu-zakura’)は、バラ目、バラ科、サクラ属の落葉広葉樹です。
カワヅザクラ(河津桜)
日本固有種のオオシマザクラ (大島桜) とカンヒザクラ (寒緋桜)の自然交雑から生まれた、日本原産で栽培品種のサクラです。
カワヅザクラ(河津桜)
静岡県賀茂郡を流れる河津川沿いで原木が見つかり、河津町の民家の庭先で育てられたことで、「カワヅザクラ(河津桜)」の名が付けられました。
カワヅザクラ(河津桜)
ソメイヨシノ(染井吉野)よりも1ヶ月程早く咲く早咲き品種で、花期も長いのが特徴です。花色もソメイヨシノよりピンク色が濃く青空に映えますが、ソメイヨシノのような情緒あふれる雰囲気は味わえないようです。
カワヅザクラ(河津桜)

用水路をカルガモ(軽鴨)が泳いでいました。
カルガモ(軽鴨)

カワヅザクラの花の蜜を吸いに、メジロ(目白)がたくさんやってきます。メジロは1羽が他の木へ移ると数羽が後に続くので、1羽いるとその木に数羽がいると考えられます。
カワヅザクラ(河津桜)にメジロ(目白)

寒ざくら 目白の群の 舞ひ戻り  細川加賀
カワヅザクラ(河津桜)にメジロ(目白)
細川 加賀(ほそかわ かが、1924年 - 1989年)は、東京出身の俳人です。

カワヅザクラ(河津桜)にメジロ(目白)

ヒヨドリ(鵯)は、メジロの姿を見つけると体当たりをして追い払います。メジロよりふた回りほど大きいので、ヒヨドリが来るとメジロは一斉に飛び立ってしまいます。
カワヅザクラ(河津桜)にヒヨドリ(鵯)



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