昭和記念公園のユリの花 ― 2025年07月03日 16時46分49秒
国営昭和記念公園で、スカシユリやオリエンタル・ハイブリッドなど、ユリの花が開花してきています。
ユリ(百合)はユリ目、ユリ科、ユリ属の多年草で、学名は Lilium といいます。Lilium (リリウム)はラテン語で、英名では Lily (リリー)になります。
昭和記念公園では毎年、ユリの代表品種ともいえるカサブランカが咲きます。カサブランカはオリエンタル・ハイブリッドの中の一品種で、遅咲きなのでこれからたくさん咲いてくるものと思われます。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
今日は「半夏生(はんげしょう)」 ― 2025年07月01日 08時03分15秒
梅雨だというのに、晴天の暑い日が続いています。
関東地方ではまだ梅雨が明けておらず、本格的な夏ではなく半分夏といった状態ですが、生ビールが美味しく味わえる季節になりました。
今日は「半夏生」。「はんなつ なま」ではなく、「はんげしょう」と読みます。
古くから、夏至から数えて11日目を七十二候のひとつ 「はんげしょうず (半夏生)」 といい、農家にとっては「畑仕事を終える」「水稲の田植えを終える」目安となる大事な節目の日でした。
現在では、天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日を指し、「はんげしょう(半夏生)」といわれます。 年により前後しますが、例年7月2日頃が「はんげしょう(半夏生)」にあたります。
今年は7月1日です。
黄経(こうけい)とは、太陽が天球上を通る経路(黄道)を等角に分割した座標のことで、春分点を座標ゼロとして360度に等分したものをいいます。夏至点は90度です。秋分点は黄経180度、冬至点は黄経270度になります。(下図はWikipedia“黄道”より引用)
古来、半夏生という名称は、「半夏(はんげ=カラスビシャクという植物の別名)」が芽吹く時期に由来すると伝えられています。
この頃に花が咲くとともに、葉が白く色付き「半化粧」状態になる「カタシログサ (片白草) 」という植物を、「ハンゲショウ(半夏生)」と呼びます。
国営昭和記念公園のハーブ園西側(水鳥の池北岸)で、ハンゲショウの葉が、半分化粧をしたように白く色付いてきました。
ハンゲショウ(半夏生、半化粧)は、コショウ目、ドクダミ科、ハンゲショウ属に分類される多年草の1種で、小さな花が集まった細長い総状花序をつけ、その周囲の葉が白く変色します。
花の開花時期に葉の一部が白くなり、半分化粧をしたように見えることから、漢字で「半化粧」と書かれることもありますが、半夏生の頃に花を咲かせることが名前の由来とする説が有力で、「半夏生」と書かれることが多いようです。
花期は6~8月で、香りがある小さな花が多数集まり長さ10~15cm の総状花序を形成します。
花期になると花序に近い数枚の葉が白くなるのは、花粉を媒介する昆虫たちへの目印にする為と言われています。花期が終わると再び緑色になります。
自然界ってすごいですね。
半夏生の日にはタコを食べる風習があります。 「稲の根が、タコの足のように四方八方にしっかり根付きますように」や「稲穂がタコの足(吸盤)のように豊かに実りますように」との願いが込められています。
関西から始まった風習ですが、現在は関東でもスーパーのチラシなどで、タウリンを多く含むタコの疲労回復や夏バテ防止効果をうたった広告が、半夏生に絡めて見られるようになりました。
このクソ暑いのに、長々と熱く語ってしまいました。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
コキア(Kochia)/ ホウキギ(箒木) ― 2025年06月30日 11時07分56秒
国営昭和記念公園で、コキアが緑色の絨毯を作っています。
コキア(Kochia)はナデシコ目、ヒユ科、バッシア属に属する一年草です。和名はホウキギ(箒木)で、乾燥した茎で箒(ホウキ)を作るのでこの名が付きました。
コキアで有名な国営ひたち海浜公園など、公園で植えられているものは、ほとんどが園芸品種になります。
コキアは、地面の奥まで一本の太い根を張っていく直根性植物で、その太い根から細い根が周囲に伸びます。細い根の広がりが、コキアの地上部の太さ(丸さ)になるので、株と株の間は50cm以上は開けるように間引きされます。
秋になると、緑の絨毯が赤い絨毯に変わります。
モンシロチョウが交尾をしていました。近付いたら警戒したのか、合体したまま飛んで3m程遠くへ移動してしまいました。器用なヤツです。
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アジサイ(紫陽花) ― 2025年06月27日 07時41分09秒
昭和記念公園の「アナベル」 ― 2025年06月26日 20時00分51秒
国営昭和記念公園で「アナベル」が見頃になっています。
アナベルはアメリカ原産の西洋アジサイの一種で、「アメリカノリノキ」とも呼ばれます。
このアナベルは園芸品種として改良されたもので、白い小さな装飾花が集まって手毬状に咲きます。大きな花房は直径30cm位にも達します。ピンクの品種もありますが、白い品種の方が多く植栽されています。
真っ白な細かい装飾花がとても可愛らしく綺麗で、一面に咲くアナベルを遠くから見ると白い絨毯を敷き詰めたように見えます。
咲き始めの頃は淡いライムグリーンですが、咲き進むにつれて真っ白になっていきます。咲き終わりの頃には再び淡いライムグリーンになります。
朝、雨が降っていたので花や葉に雨滴がたくさん残っていました。
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上野東照宮参道のアジサイ ― 2025年06月23日 07時55分43秒
梅雨だというのに真夏のような暑い日が続いていますが、上野公園のアジサイたちは元気に咲いています。
向こうに見えるのは、「不忍池辯天堂」です。
公園の中では、いたるところにアジサイが植えられています。
上野東照宮の参道では青や紫、白など、多くの種類のアジサイが咲いていました。
おはよう
伊豆の華
さざ波
雲居鶴(くもいづる)
シャムロック
テマリテマリ
ダンシングスノー
四季咲姫アジサイ
こんぺいとう
霊峰の雪
ダンスパーティー
コサージュ
八丈千鳥
ピーターパン
ギャラクシー
大島緑花
三宅トキワ
ありがとう
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梅の実ゴロゴロ ― 2025年06月19日 06時37分58秒
マユミ ― 2025年06月18日 14時29分24秒
国営昭和記念公園の日本庭園で、ハートのような形をした実が生っていました。
マユミです。
ニシキギ目、ニシキギ科、ニシキギ属の落葉低木で、漢字では「檀」と書きます。
「檀」は、小説家の檀一雄、その娘で女優の檀ふみ、元宝塚で女優の檀れいなどの「檀」で、香木の「白檀・黒檀・紫檀」、又、お寺の「檀家」などと使われます。
「檀」は音読みではダン、タンですが、訓読みでは「まゆみ」と読みます。
和名「マユミ」の由来は昔この木から弓が作られたことに因み、「真弓」とも書きます。
四角錐のような形をした未熟果が、角度によってハートのように見えます。
秋になると淡紅色になり、熟すと4つに裂けて中から赤い種子が現れます。
高さ3mくらいの木に、未熟果がたくさん生っていました。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花) ― 2025年06月17日 15時19分38秒
国営昭和記念公園で、カシワバアジサイの絵を描いている人が居ました。
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)は、バラ目、アジサイ科、アジサイ属の落葉低木です。
柏餅でお馴染みの柏(カシワ)の葉に似た形の深く裂けた葉を持つので、カシワバアジサイと呼ばれます。
花色が白いアジサイは「アナベル」というアジサイが広く知られていますが、カシワバアジサイは花房が円錐状になるので、他のアジサイとは簡単に区別ができます。
今日のように暑い日にはソフトクリームを思い出す形状です。
開花時期は5~7月で、咲き始めのころは緑がかった色をしており、開花につれて白くなっていきます。
ほかのアジサイ属と同様に、花びらのように見える部分は萼(がく)で、装飾花といわれています。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
ヤエドクダミ(八重咲きドクダミ) ― 2025年06月16日 17時01分23秒
国営昭和記念公園で、八重咲きドクダミが咲いています。
かなり広い範囲に咲いているので、遠くから見た時はシロツメクサかと思いましたが、近付いてよく見るとドクダミです。葉っぱの形が全然違いますね。
ヤエドクダミ(八重ドクダミ)といわれ、道端などでよく見かけるドクダミの園芸品種です。
普通に見られるドクダミは、下の写真のように穂状花序が長く、花びらのように見える白い総苞(葉の特殊化した物)は通常4枚のみです。
ドクダミ(蕺・蕺草・蕺菜)はコショウ目、ドクダミ科、ドクダミ属の多年草です。
ヤエドクダミは白い花びらのような総苞の上に小苞が重なります。この白い花弁のように見えるものは全て葉の特殊化したもので、花弁(花びら)ではありません。
横から見ると苞が幾重にも重なって見えます。
ヤエドクダミの花期は5月~6月で、冬には地上部が枯れますが、春に再び芽吹いてきます。非常に強健で繁殖力が強いので、園芸品種と言えども植え場所には注意が必要です。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
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