サシガメ ― 2025年05月16日 15時24分47秒
傷んだバラの花びらに居た小さな虫。
どうやらサシガメの仲間らしい。サシガメといっても「亀」ではなくて「カメムシ」の仲間。あの臭い匂いを発する「カメムシ」です。
調べてみると、サシガメは漢字で書くと「刺椿象」又は「刺亀虫」で、「刺すカメムシ」ということになります。
一般のカメムシ類とは異なり肉食性で、ヒトなどから吸血する種の一部は感染症の媒介者ともなり、シャーガス病の原因になると書かれています。
シャーガス病というのは、トリパノソーマ・クルージという原虫 の感染を原因とする人獣共通感染症だそうです。寄生虫は心臓の筋肉にまで侵入し、最悪のケースで急性心不全にいたることもあるとか。怖いですね。
シャーガス病というのは、トリパノソーマ・クルージという原虫 の感染を原因とする人獣共通感染症だそうです。寄生虫は心臓の筋肉にまで侵入し、最悪のケースで急性心不全にいたることもあるとか。怖いですね。
見た目も気持ち悪い虫なので、1枚写真を撮ってすぐに離れました。
ピントがバラの花の方に合ってしまって、サシガメの顔がボケています。
こういうのを「後ピン(アトピン)」と言うそうです。 大谷選手の愛犬は「デコピン」です。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
コビトマングースの赤ちゃん ― 2025年05月12日 08時09分20秒
恩賜上野動物園(上野動物園)で飼育されている、コビトマングースです。
繁殖は群れの中の一番優位なペアによって行われ、他の個体は子供の世話を交代で行います。
他の劣位のメスも交尾をすることはありますが、妊娠しなかったり流産したりし、産んだとしてもその子供の生存率は極めて低くなるようです。
コビトマングースの赤ちゃんが生まれていました。
何匹もが交代で世話をしに来るので、どれが本当のお母さんなのかは分かりません。
赤ちゃんにとっては迷惑じゃないかと思うくらい、ぺろぺろと舐めに来ます。
コビトマングース(学名:Helogale parvula 、英名;Dwarf Mongoose)は、哺乳網、食肉目、ネコ型亜目、マングース科で、マングースの仲間の中では一番小さい種類になります。
小さいのでコビトマングースです。人ではないのに、コビトなんですね。
かわいいので、いつまでも見ていられます。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
上野動物園のジャイアントパンダ ― 2025年05月07日 18時21分58秒
和歌山県のアドベンチャーワールドで飼育されているジャイアントパンダ4頭全てが、6月末に中国に返還されるということで、テレビでは毎日のように話題になっています。
それに刺激されて、今日久しぶりに上野動物園のジャイアントパンダに会いに行ってきました。
上野動物園のジャイアントパンダ、オスの「シャオシャオ(暁暁、Xiao Xiao)」です。
屋外放飼場の一角にデンと座って、好物のタケを食べています。
メスの「レイレイ(蕾蕾、Lei Lei )」です。この2頭は双子で、2021年6月21日に生まれました。
レイレイは屋外と室内を行ったり来たりして運動をしていました。それを見る人間たちも、右へ左へ行ったり来たりです。 ちょっと、おちょくられているような気がしました。
上野のジャイアントパンダ2頭も、来年2月で貸与期限が切れるといいます。
上野動物園でも返還前にジャイアントパンダ目当てのお客さんが今後増えていくのではないでしょうか。
今日上野動物園から、5月13日(火)よりシャオシャオの観覧方法が自由観覧に変更になると発表されました。(こちら)
レイレイは今まで通り、10人~20人のグループで1区画約1分ずつ順番に観覧する形をとるということです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
八戸市・蕪嶋神社のウミネコ(海猫) ― 2025年05月06日 16時02分16秒
青森県八戸市にある「蕪島(かぶしま)」は、ウミネコの繁殖地として有名です。
今から100年以上前の1922年(大正11年)に、「蕪島ウミネコ繁殖地」として国の天然記念物に指定されました。今ではウミネコを間近に見ながら絶景を楽しめる名勝地となっています。
島の頂上に鎮座する神社は「蕪嶋神社(かぶしまじんじゃ)」です。、島に山(やまへん)が付いて「蕪嶋神社」と表記されます。
蕪嶋神社は鎌倉時代の永仁4年(西暦1296年)に、市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)を福の神 弁財天として祀り、商売繁盛、漁業安全の守り神として古くから地元の人々の信仰を集めてきました。
2015年の火事で社殿が消失してしまいましたが、2020年に再建されています。
「蕪嶋神社」は「蕪」と「株」が同じ読みであることから、株価と人望の「株」が上がるご利益があるとも言われています。
古来よりウミネコは弁財天のお使いとされ、魚が多くいる漁場を教えてくれるので豊漁をもたらす鳥であり、幸運や富を運んでくれる神の使いとして大切にされてきました。
繁殖期の4~5月頃は島に菜の花が咲き、ウミネコにとっては卵を外敵から守るのに役立つといいます。
浜辺でもたくさんのウミネコが羽を休めています。蕪島の海岸には、沖に防波堤があるにもかかわらず、太平洋の荒波が押し寄せていました。
波の飛沫(しぶき)以外で白い点々に見えるのは、全てウミネコです。上空にもたくさんのウミネコが飛び回ります。
波が打ち寄せるギリギリのところまで、ウミネコたちが並んでいます。
岩の上に飛沫が飛んできても、平気でとまっていました。
蕪島は昔は島であった為、四方を海で囲まれ、天敵である動物が侵入しなかったことと、周辺海域にエサとなる魚が豊富にあったことが、ウミネコの繁殖地になった理由だと考えられています。
陸続きとなった参道を除く外周は柵で囲まれ、その全てがウミネコの羽休めの場になっています。
境内を歩く時はウミネコを踏ん付けないように、避けながら歩かなければなりません。
ウミネコのすぐ傍でじっと立っていると、靴の先をつついてきます。
人間に慣れていて、近づいても避けようとはしません。ハトよりも人慣れしています。神の使いですから、いじめる人間はいないんでしょうね。
気を付けていないと、天からフンが降ってきます。「ウン」が付いたと喜ぶ人もいるようで、実際、「ウン」が付いた人は社務所に行くと、ウミネコから幸運を授かったということで「会運(かいうん)証明書」という、「開運招福の絵馬」をいただけるそうです。
ウミネコが一斉に海側を向いているか、神殿側を向いているかは、風向きによって決まるようです。
「お前、何 ガンつけてんだよ!」 「そっちこそ、ジロジロ見るんじゃネエよ!」
同じウミネコでも、こちらのウミネコは気品があります。
草地にも岩場にもウミネコが白い点のように見え、すぐ目の前を掠めるように飛んでいきます。
ウミネコ(海猫)は、チドリ目、カモメ科、カモメ属に分類される鳥類です。ネコではありません。
「ミャアミャア」と鳴く声が猫の様なので、「海猫(ウミネコ)」の名が付きました。
日本では留鳥とされ、私の住居近くの横浜港でも、ユリカモメが北方に移動する夏の期間は、港にいるカモメは ほぼウミネコになります。
黄色い虹彩を持つ目の周りには鮮やかな赤い縁取りがあり、カモメの仲間の中でも怖い感じの顔つきをしています。
蕪島へは、3月頃になると繁殖の為多くのウミネコが飛来して営巣します。4月頃から産卵を始め、6月頃には雛がかえります。そして8月頃には幼鳥は蕪島を旅立っていくといわれます。
ウミネコの交尾は、オスがメスの背に飛び乗り、メスを踏みつけるように地面に押し付けます。
しばらくフミフミをしていますがその後オスはメスの背に座り、交尾の瞬間はオスがメスの後方に座ってチョンと尾羽をメスに押し当てるようにして行われます。
私、この行動を見ていると、いじめっ子が弱い子をいじめているとしか思えませんでした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
アオバネワライカワセミ (Blue-winged Kookaburra) ― 2025年04月21日 12時00分00秒
横浜市立金沢動物園にいるアオバネワライカワセミです。
アオバネワライカワセミ (学名:Dacelo leachii)は、ブッポウソウ目、カワセミ科、ワライカワセミ属の鳥で、体長40cm程とカワセミよりかなり大きく、ワライカワセミより少し小さいくらいの大きさです。嘴(くちばし)が大きく、ちょっと頭でっかちに見えます。
鳴き声がヒトの笑い声に似ていることから「ワライカワセミ」といい、尾羽がきれいな青い色をしているので「アオバネ」が付きます。肩の部分の羽も、ワライカワセミよりもきれいな青い色をしています。
英名でも「Blue-winged kookaburra(青い翼のワライカワセミ)」といいます。
尾羽が青いのはオス(下の写真)で、メスは尾羽が茶色い縞模様(上の写真)になります。
今から60年以上前の話になりますが、NHK「みんなのうた」という番組で、「わらいかわせみに話すなよ」という曲がありました。サトウハチローさんの作詞です。
・・・・♪ わらいかわせみに 話すなよ ケララケラケラ ケケラケラ とうるさいぞ
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
オカピ(Okapia johnstoni) ― 2025年04月20日 18時05分43秒
横浜市立金沢動物園(以降、金沢動物園)にいる「オカピ」(オス)です。名前は「キィァンガ(オス)」といいます。
オカピ(学名:Okapia johnstoni)は、1901年にイギリスの探検家ハリー・ジョンストン卿によって公式に“発見”された、珍しい動物です。
哺乳綱、偶蹄目(又は鯨偶蹄目)、キリン科、オカピ属に分類される偶蹄類で、野生としてはコンゴ民主共和国のみに生息しています。
足の模様がシマウマに似ていますが、キリン科の動物です。雄(オス)には皮膚で覆われた2本の短い角があります。
1997年、「よこはま動物園ズーラシア(以後 ズーラシア)」に、そのオープンに先駆けて米国からオスとメスのペアのオカピが贈られました。 日本に初めて来たオカピで、メスの「レイラ」とオスの「キィァンガ」です。(レイラは2014年に死亡しています)
その後「キィァンガ」は金沢動物園に移りました。今年5月には29歳になり、日本最高齢のオカピとして人気者になっています。飼育下でのオカピの平均的な寿命は15年から20年といわれています。
「こっち向いて」と言ったら、「あっかんべ~~」をしています。
オカピの舌は長く、自分の耳まで届くといいます。
熱帯雨林に生息しており、その長い舌で木の葉をたぐり寄せて食べます。
現在日本でオカピが飼育されている動物園は横浜市にある2園だけです。 ズーラシアの4頭と、金沢動物園の1頭(キィァンガ)です。
2023年まで上野動物園でも飼育されていましたが、死亡してしまいました。
羨ましいくらい長いまつげですね。 ビューラーを買ってあげたくなります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
金沢動物園のカンガルー ― 2025年04月19日 13時26分47秒
横浜市金沢区にある、金沢動物園にいるカンガルーです。
カンガルー(Kangaroo)は、哺乳綱、双前歯目、カンガルー科の有袋類の総称です。
金沢動物園にいるカンガルーは、オオカンガルーという種類になります。オス・メス合わせて30頭以上いるんじゃないでしょうか。
金沢動物園では飼育場の中に「カンガルーウォークスルー」が設けられていて、解放時間帯には間近でカンガルーを見ることが出来ます。
後ろからピョンピョン飛んで来ることもあります。 蹴られたら、自己責任で・・・
草を食んでいるカンガルーの子供・・・かわいいですね。
足乗っけんじゃねえよ!
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
上野動物園のパンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」 ― 2025年03月22日 07時00分23秒
昭和記念公園にいた ジョウビタキ(オス) ― 2025年03月21日 06時50分28秒
上野公園で桜が満開です ― 2025年03月14日 08時58分44秒
上野恩賜公園(上野公園)で、オオカンザクラが満開になっています。
オオカンザクラ(大寒桜)は、バラ目、バラ科、サクラ属の落葉広葉樹で、カンヒザクラ(寒緋桜)とオオシマザクラ(大島桜)、またはヤマザクラ(山桜)の交雑種と考えられています。
埼玉県川口市安行にあったカンザクラ類の一系で、当初はアンギョウカンザクラ(安行寒桜)と呼ばれていました。上野公園の説明では、1964年(昭和39年)に上野公園にこの桜を植樹した際、カンザクラ(寒桜)と比べて大きく立派だったので、都職員の相関芳郎氏と国立科学博物館の大井次三郎博士により、新品種として「オオカンザクラ(大寒桜)」と名付けられたといいます。
やや大きめの淡紅色の花が咲き、花弁中央部の色が濃くなります。ソメイヨシノより一足早く満開となる早咲きの桜で、成長が早く大樹となります。花色はソメイヨシノよりも、かなりピンクが濃くなります。
多くの人が集まって写真を撮っていました。半分以上の人がインバウンドさんです。
メジロ(目白)もやってきて、花の蜜を吸っています。
ヒヨドリ(鵯)もやってきました。
ヒヨドリはメジロに体当たりを仕掛け、追っ払います。
でも、おっちょこちょいなのか、時々枝から落ちそうになります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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