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外郎2006年12月15日 17時10分20秒

外郎

会社で「大須ういろ」を貰った。
ういろと言えばあんた、名古屋だぎゃーも。
実は私は名古屋生まれ。
「うわー、懐かしい」と言ったら「戦争中からあったの?」とか「マンモスのいた頃じゃないの?」とか、勝手に会話が弾む中、一本ゲット。

頬っぺた落ちてまうくらいウミャーでかんわ!と言うほど旨い物ではないが、
主な原料は米粉と砂糖を蒸しただけという素朴な味が後を引く。

全国的には名古屋の「大須ういろ」と「青柳ういろう」が有名。
えっ、「ういろ」なの?「ういろう」なの?
漢字では「外郎」と書く。

大須ういろで製造している外郎は「ういろ」(登録商標)で「外郎」や「ういろう」は普通名詞とされていて商標登録することはできない。
ちなみに、「ないろ」というのがあるが、これは大須ういろで製造しているこし餡の入った「ういろ」である。

「外郎」と言うのは本来薬の名前。
『東海道中膝栗毛』で喜多さんが菓子のういろうと勘違いして薬のういろうを食べてしまうのは、小田原の東海道(今の国道1号線)小田原城傍にある「ういろう」という店での話。
「礼部員外郎(れいぶいんがいろう)」という役職の陳延祐という中国の人が元が明に滅ぼされたことをきっかけに日本に帰化し、官職の一部を取って読み方を変え1368年「陳外郎(ちんういろう)」と名乗って以来、代々続く「外郎家」の由緒正しいお店。
薬の「ういろう」はもちろん、お菓子の「ういろう」も販売しているよ。

でも、間違っても「外郎」を「げろう」って読んじゃ駄目だよ。
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