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Nikon対Canon、勝つのはどっち?2012年08月07日 16時24分24秒

ロンドンオリンピックで報道陣が使うカメラが、もう1つの戦いとして注目を浴びている。
白い色のレンズのCanonと黒いレンズのNikon。

Nikon Fが1959年に発売されて以来、報道カメラは日本のNikonが先導してきた。そして1964年の東京オリンピックではその地位を確たるものとした。

1971年にCanonが同社初のプロ用一眼レフカメラCanonF1を発売すると、、1976年モントリオールオリンピックの公式カメラに認定されたのを機に、オートフォーカスのEOS-1、デジタル一眼EOS-1Dと、どんどんNikonの市場に食い込んできた。

Nikonもプロ専用報道向けモデルNikon F3Pやオートフォーカス機NikonF4、デジタル一眼Nikon D1などを発売するも、オリンピックでの色分けは7対3でCanon優位という状態が続いていた。

2007年に発売したNikon D3ではピントの合焦速度を改良し、高速連写や高感度性能を大幅にアップさせた。
結果、2008年の北京オリンピックではCanonからNikonに乗り換えるカメラマンが増え、6対4にまでNikonが肉薄している。

今回のロンドンオリンピックでは6月20日発売のCanon EOS-1D Xと3月15日に発売されたNikon D4との戦いになるが、望遠系のレンズを充実させてきたNikonがCanonを追い越せるかが注目されている。
データ転送速度の速いXQDカードが使えるNikon D4の高速連続撮影性能もスポーツ撮影には有利だ。

「報道のニコン、スポーツのキヤノン」の定説を覆せるか?


写真はプロ向けのNikon銀塩(フィルム式)一眼レフカメラ。
NikonF一桁シリーズ
手前向かって左がNikon F。1971年にNikonF2が発売されるまで常に市場で品薄状態が続いた人気商品。塗装が剥げるくらいハードな使い方をしても、故障は一度も無かった。

真ん中はNikon F2。フォトミックSというファインダー部分に露出計を組み込んだモデル。

手前右はNikon F3P。おもに報道カメラマンの現場からの声を元に、NikonF3をベースに改良された物。ハイアイポイントファインダーをチタン製にしたり、内部メカニズムの耐久性を向上、防滴設計や内部基盤の防湿処理など見えない部分や、操作性の向上など見える部分に数々の改造がなされている。ひと目で分かる改良点はファインダー上部にホットシューが付いている事とシャッターボタンの防滴カバーなど。ニコンプロフェッショナルサービス(NPS)会員向けの限定販売品で市販はされていない。(F3P発売から10年後の1993年にNikon F3 Limitedとして同仕様の物が数量限定で一般販売されたが、ボディーにLimitedと刻印されている)。

後方左はNikon F4(1988年発売)。右はNikon F5(1996年発売)。
Nikon F5が発売された3年後の1999年、デジタル一眼Nikon D1が発売され、一眼レフカメラはデジタルへ移行していった。

Nikonでは今でもNikon F6を販売している。

カメラの話になってしまったので、次回はNPSとニコン・プロストラップについて。


[今日のつぶやき]
白いレンズのキヤノンと黒のニコン。ロンドンで白黒つくのか?
ところで、どうしてキヤノンのヤは小文字じゃないんでしょうかね?


[雲竹斎の今日のうんちく]
あるスポーツカメラマンによると、オリンピックではCanonとNikon以外のカメラを使うプロは見かけたことがないという話じゃが、日本人としては嬉しいことじゃな。
日本企業同士の熱い戦いじゃ。
わしゃ、今暑さと戦っておる。

キヤノンのヤが大文字なのは、キヤノンによると『なぜ「キャノン」ではなく「キヤノン」にしたかというと、全体の見た目の文字のバランスを考え、きれいに見えるようにしたからなのです。「キャノン」では、「ャ」の上に空白が出来てしまい、穴が空いたように感じてしまうので、それを避けたのです。』ということじゃ。
深い意味を期待したんじゃが、ちょっと気合抜けじゃの。

今日もまた、シンクロデュエット(フリールーティン)決勝、男子サッカー日本×メキシコ、体操種目別、卓球女子団体決勝日本×中国、バレーボール女子準々決勝日本×中国、重量挙げ男子、レスリングと、眠れぬ夜じゃのぉ。
気合抜けしない試合を期待したいもんじゃ。
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