チームラボ ボーダレス(teamLab Borderless) ― 2018年07月03日 15時00分10秒
6月21日に、東京・お台場のパレットタウンに、チームラボによるデジタルアートミュージアム『 MORI Building DIGITAL ART MUSEUM EPSON teamLab Borderless 』が誕生しました。
このミュージアムは、デジタルコンテンツ制作会社・チームラボと森ビルがタッグを組んだもので、約10,000平方メートルという巨大な空間を効果的に利用して、ただ鑑賞するだけではなく、自ら探索しながら他者と一緒に新しい世界を創り出していくという、これまでにない体験ができるデジタルアートミュージアムです。
「ボーダレス」という名の通り、会場に入ると順路などはなく、自由に各作品の間を行ったり来たりできます。
アートは、部屋から出て移動し始め、他の作品とコミュニケーションし、他の作品と境界がなく、時には混ざり合う。そのような作品群による、境界のない一つの世界を創り出しています。
作品と作品の間のボーダレスだけではなく、作品と人とのボーダレス、人と人とのボーダレスを体感できる展示になっています。
オープン以来急激に人気度がアップした為、現在では当日券は購入できない状況が続いています。
7月2日(月曜日)に行ったのですが、11時開場前の10:54に公式サイトを見ると、「完売」になっていました。
この画面は、「呼応するランプの森」という展示です。
このほかにも、約520台のコンピューター、470台のプロジェクターを駆使して驚きの世界を演出した約50作品がボーダレスに展示されています。
昨日は平日にもかかわらず、11時の開場前から長い行列が出来ていました。
「花の森、埋もれ失いそして生まれる : Flower Forest: Lost, Immersed and Reborn」
「光の彫刻空間:Light Sculpture Spase」
空間の中心に、靄による立体物が生まれます。
「浮遊する巣:Floating Nest」
空間の中央に大きな「浮遊する巣」が浮かんでいます。「浮遊する巣」の上で寝転んだり、座ったりして見ると、作品空間の中に体が包み込まれます。
私、高所恐怖症なのでこの手の作品は苦手です。足元がユラユラしているので、ブレてしまいました。
子供たちがはしゃいで遊んでいるのかと思ったら、オッサン、オバハンの休憩所になっていました。
子供たちが楽しめる作品も沢山あります。
「お絵描き水族館:Sketch Aquarium」では、自分が描いた絵が水族館の中を泳ぎ、「グラフィティネイチャー 山山と深い谷 ; Graffiti Nature - High Mountains and Deep Valleys」では、高低差のある斜面で創られた立体的な大空間に、みんなが描いた様々な生きものたちが生息する世界が広がります。
「すべって育てる! フルーツ畑 : Sliding through the Fruit Field」
滑り台を滑ることで、いろいろなフルーツが育っていきます。
「マルチジャンピング宇宙 : Multi Jumping Universe 」
チームラボが開発した、特殊な布が張り巡らされることによって複数人が同時に参加できる「マルチジャンピング」。この作品は、宇宙の星々の一生をテーマにしています。
2歳まで限定の「赤ちゃんスペース」もあります。床や壁面には花が咲き、鳥が飛んでクジラが泳いでいます。映像は時間を追うごとに替わりますが、こんなに暗くちゃ赤ちゃん怖くて入れません。
(写真では暗く見えますが、本当はもっと明るいんです)
「重力にあらがう生命の森 : Weightless Forest of Resonating Life」
光の物体は人に押され倒れかけると、それぞれ光の色を変化させ、色特有の音色を響かせます。そして、その近隣の物体は呼応し、同じ光の色に変化し音色を響かせます。そして次々にそのまわりの物体も連続的に呼応していきます。
風船のような物体に触れることで色の変化を楽しむことが出来ます。
「地形の記憶 ; Memory of Topography」
分け入ることのできる高低差のある空間で、悠久な里山の景色を描いています。
人々が動き回ることで空気の流れが変わり、空気の流れによって昆虫や稲や散る花びらの動きが変わります。
初夏にはホタルが出現します。ホタルの飛び交う中を散策することが出来ます。
「Wander through the Crystal World 」
光の立体物の集合体によって、世界を表現したインタラクティブなインスタレーションです。
クリスタルワールドは人々によって刻々と創られていきながら、永遠に変化していきます。
光り輝く、とても綺麗な光の中に全身が包まれて、清々しい気分になります。
「無限の透明」
「くぼみにある宇宙:Cave Universe」
「人々のための岩に憑依する滝 : Universe of Water Particles on a Rock where People Gather」
他の作品の境界を越境し、時には他の作品に影響を与えながら、運動の森の山々と深い谷から、「人々のための岩」に降り注ぐ滝。
人が作品の上に立ったり作品に触れると、水の流れを変える岩のようにその人自身が岩となり、水の流れが変化していきます。作品は、人々のふるまいや他の作品の影響を受けながら変容し続けるため、今この瞬間の絵は二度と見ることができないということです。
以上、作品の一部を取り上げてみました。
展示はボーダレスに迷路のように構成されているので、一度来たところへまた来てしまうこともありますが、映像は刻一刻と変化していくので、また違った風景を体感することが出来ます。
金・祝前日 11:00 - 21:00(22:00)
土 10:00 - 21:00(22:00)
日・祝日10:00 - 19:00 (20:00)
※最終入館は閉館の1時間前
※( )内は6/21(木) - 8/31(金)までの特別延長時間です
※営業時間はシーズンによって異なります。
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