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くじらのお宿 一乃谷2019年11月20日 12時38分40秒

東京都渋谷区の恵比寿では、鯨肉文化の継承と普及を目的として、恵比寿周辺の人気飲食店が鯨のオリジナルメニューを開発・提供するフードフェスタ「第7回恵比寿鯨祭(えびすげいさい)2019」を12月2日(月)まで開催しています。

日本が31年ぶりに商業捕鯨を再開し、その賛否も含めて鯨への関心は高まりつつあります。
昔は子供たちの栄養補給のために、学校給食ではクジラの竜田揚げなど、他の肉より安い鯨肉が多く使われました。
高たんぱく、低脂肪、低カロリー、低コレステロールで、庶民の栄養補給源として広く普及していたのですが、今では高級食材の珍味になってしまっており、美味しい鯨料理を提供できる店も少なくなっています。

そんな中、11月9日付朝日新聞の記事の中で作家の楡周平さんが「鯨の本当の美味さ」を味わえる店として紹介していた、神田にある「くじらのお宿 一之谷」へ行ってみました。

昔々、はるか昔に食べた「尾の身」がとても美味しくて忘れられなく、いろいろな店で食べてきましたが、「なんか違うな~」という印象ばかりでした。
今回の目的は「尾の身」ですが、はじめて行った店なので「おまかせコース」にしてみました。
コースは4,000円(税別)からありますが、「尾の身」が入った6,000円のコースにしました。

お通しの「鯨の赤身 カルパッチョ風」です。テーブルチャージとして別途700円(税別)を取られます。
くじらのお宿 一乃谷

「鯨のステーキ」です。 以下の写真は全て2人前です。
くじらのお宿 一乃谷
お店のイメージとしては「居酒屋さん」ですが、フランス料理みたいでおしゃれです。でも、なんだかお好み焼きのトッピングみたい。

「くじら刺身盛り合わせ」です。
くじらのお宿 一乃谷
赤身、さえずり、小腸、ベーコン、鹿の子など9種類が乗っています。尾の身は別に出してくれるということです。尾の身を単品で頼むと5切れで3,000円です。かなり高価です。

「尾の身」です。
くじらのお宿 一乃谷
サービスで6切れにしてくれましたが、早く食べたい一心で写真を撮るのを忘れてしまいました。残り2切れになった時に思い出して写真を撮りました。
味は「美味しい!!」おろしニンニクを少し付けて醤油でいただきます。
口の中で脂肪がとろけます。ニンニクと肉の味が一緒になった時に、甘みがジワ~~と広がってきます。正にこれが、昔食べた「鯨の尾の身」の味です。
「いや~、生きててよかった!」

昔懐かしい「鯨の竜田揚げ」です。
くじらのお宿 一乃谷
肉が柔らかくて美味しい。学校給食ではこんなに美味しくなかった。

「ユッケ」です。
くじらのお宿 一乃谷
この店では店主が捕鯨調査船から直接買い付けることができ、その鯨肉を熟成させて提供しているそうで、鯨臭さをあまり感じません。

仙台発祥の店だからでしょうか、「生牡蠣」も出してくれました。プリップリで、かつしっとりとして美味しいです。
くじらのお宿 一乃谷

「くじら寿司」です。生姜醤油をちょっと付けて美味しくいただきました。
くじらのお宿 一乃谷

「ハリハリ鍋」をお椀に盛って出してくれました。水菜がシャキシャキとして良い食感です。
くじらのお宿 一乃谷

サービスで「くじらのお宿 一乃谷オリジナル、天然素材使用、防腐剤無添加の低温熟成万能くじらのタレ」というのを使った「おむすび」を作ってくれました。もうお腹一杯なのに。
まだ試作段階なので試してほしいということです。鯨の脂と数種類の香辛料を使っているそうで、脂の甘みが生姜のような香辛料の味に絡まって絶妙なバランスです。お腹一杯なのに、あっという間に完食してしまいました。

これもサービスで、めったに手に入らないのでメニューには載せていない「生レバー」をいただきました。常連さんから頼まれて特別に仕入れた残り物だそうです。
くじらのお宿 一乃谷
ごま油に浸してありますが、ごま油こんなにいらない。 レバーだけで充分美味しい!
尾の身以外でも、鯨がこんなに美味しいなんて・・・ 鯨を庶民の味で食べられたあの頃に戻りたい!

この店は初めて行った一見さんなのに、大将が暇になった時には話しかけてくれたり、いろいろ「おまけ」をしてくれたりと、親切にしていただきました。
ごちそうさまでした。



今日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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