満天星の花 ― 2020年05月05日 13時20分51秒
満天星の 花の盛りの あさきゆめ 長谷川双魚 (はせがわそうぎょ)
「どうだんの はなのさかりの あさきゆめ」と読みます。
「満天星(どうだん)」は、ドウダンツツジのことです。 春の季語になります。
満天に輝く星のように白い花が咲くので、この様な字があてられたのでしょうか?
ドウダンツツジは漢字で「灯台躑躅」とも書きます。
ドウダンツツジの枝分かれしている様子が灯台(結び灯台)の脚部と似ているので、その「トウダイ」が転じたものと言われています。
結び灯台とは、宮中などで用いた灯火の一種で、細い丸木三本を緒で結び合わせ、上下を広げて上に油皿を置いて点火するものです。
「躑躅」は「ツツジ」です。「草かんむり」が付いていればなんとなく草木だと分かるのですが、二文字とも「足へん」なので、植物だという想像もできません。
どうしてこんな漢字なんでしょう?
「躑躅」は本来「テキチョク」と読み、「足踏みをする」「躊躇する(ためらう)」という意味があります。
ツツジを見る人の足を止める、その美しさからこの漢字が使われたといいます。
また、「躑躅」は「足で地をうつ」「躍(おど)り上がる」などの意味もあるそうです。
羊がツツジの葉を食べると、「躑躅(テキチョク)」して死ぬ、又は、食べれば死ぬので羊たちはこの葉を見ると「躑躅」して散り散りに分かれてしまう。だから「(羊)躑躅」という名を付けたのだという、よく分からない面白い説もあります。
ドウダンツツジ(灯台躑躅、満天星、学名Enkianthus perulatus)は、ツツジ目、ツツジ科、ドウダンツツジ属の植物で、庭木や植え込みとしてごく普通に植えられています。
4月から5月にかけてスズランのような花を咲かせます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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