不忍池のハスの花が咲き始めました ― 2020年07月11日 16時57分44秒
上野の不忍池でハス(蓮)の花が咲き始めました。
不忍池のハスの花の見頃は、例年7月中旬から8月中旬頃といわれています。
ハスの花が咲いているのは午前中で、午後になると多くの花が閉じてしまいます。
しかも、不忍池のハスは繁殖が著しく、毎年夏になると池の南部はほぼ緑色の葉っぱで埋め尽くされてしまいます。生い茂った葉っぱの下に花が埋もれてしまうことも多く、遠目には一面の緑しか見えないこともあります。
遠くに東京スカイツリーが見えました。
不忍池と言えば、「不忍池辯天堂(しのばずのいけべんてんどう)」です。
不忍池辯天堂は、江戸初期の寛永年間に、天台宗東叡山寛永寺の開山、慈眼大師天海大僧正(1536~1643)によって建立されました。
辯天堂にお祀りされる本尊は「辯才天(辯天さま)」です。音楽と芸能の守り神として広く信仰され、また「辯財天」とも書くことから、金運上昇といったご利益があります。琵琶を持った姿で知られていますが、辯天堂の辯天さまは八本の腕があり、手に手に煩悩を破壊する道具を意味する武器を持っている「八臂辯才天(はっぴべんざいてん)」です。
「金光明最勝王経(こんこうみょうさいしょうおうきょう)」という経典の中には「辯才天」が持つ様々なご利益が説かれているのですが、そのご利益の中には疫病の除滅も含まれているといいます。(不忍池辯天堂「7月のおはなし」より)
新型コロナウィルスの感染が又拡大してきています。ソーシャルディスタンシングで物理的距離を取ることが求められていますが、人と人との心の距離は離れないようにしたいものです。
不忍池のハスの花はこれから8月にかけて見頃を迎えます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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