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STARS展:李禹煥(リ・ウファン)2020年09月05日 15時11分57秒

六本木ヒルズ・森タワー53階にある森美術館で開催されている 「STARS展:現代美術のスターたち ― 日本から世界へ」 は、村上隆、李禹煥、草間彌生、宮島達男、奈良美智、杉本博司という、国際的に高い評価を得ている6人の現代アーティストのスター達の活動の軌跡を、初期作品と最新作をつなぐかたちで紹介する展覧会になっています。

会場内展示風景、「村上 隆」、「草間 彌生」に続いて、今日は「李 禹煥」の作品をアップします。


李 禹煥(リ・ウファン Lee U-Fan 이우환 1936年~ )は、大韓民国に生まれ、日本を拠点に世界的に活動している美術家です。
1956年にソウル大学校美術大学を中退後来日し、1961年に日本大学文理学部哲学科を卒業しています。2002年に紫綬褒章、2009年に旭日小綬章を授けられました。


石、木、紙、綿、鉄板、パラフィンといった「もの」を単体で、あるいは組み合わせて作品とする、「もの」への還元から芸術の再創造を目指した「もの派」を理論的に主導したことで知られています。
展示風景:「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」 森美術館 2020年

『 「関係項」は、李禹煥が立体作品の包括的なタイトルとして、1970年代以降採用してきた言葉です。
あらゆるものは世界との関係性によって成立し、それのみで存在しているものはない、と考えます。
この哲学は作品だけでなく、繰り返し言葉にも綴られ、もはや彼の生きる姿勢とも重なり合っています。韓国と日本、東洋と西洋、実践と理論、絵画と彫刻、対象物と余白、自然と人工物、作ることと作らないこと――こうした二項対立構造のはざまで、李自身は与えられた空間や状況における媒介、エネルギーとして機能し、それぞれの瞬間に求められる緊迫と均衡の時空を模索してきました。 』
(STARS展公式サイトより引用)

彫刻か絵画かに関わらず、対象となるもの同士やその周囲にある空間や余白の出会い、相互依存関係によって作品が成立するという考え方は、作品に貫かれています。
《関係項》 1969 / 2020年 ガラス、石 サイズ可変

小さい石が敷き詰められた広い空間の中で、中位の石、大きい石、そして2本のステンレス棒が旧作と新作の作品同士を関係付け、一体化させていきます。
《関係項 ― 不協和音》 2004 / 2020年 ステンレスの棒、石 サイズ可変

左: 《対話》 2020年 アクリル絵具 キャンバス 291×218㎝
右: 《対話》 2019年 アクリル絵具 キャンバス 291×218㎝


開催会場:森美術館六本木ヒルズ森タワー53階)
開催期間:2020年7月31日(金)~ 2021年1月3日(日)  会期中無休
開館時間:10:00~22:00(最終入館 21:30)
    ※火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30)
    ※ただし9月22日(火・祝)、11月3日(火・祝)は22:00まで(最終入館 21:30)
観覧料金: 一般 2,000円  学生(高校・大学生)1,300円  子供(4歳~中学生) シニア(65歳以上)1,700円
    ※音声ガイド付きチケットはそれぞれ500円高
    ※チケットは事前予約制です。専用オンラインサイトで日時指定券を購入してください。
    ※17:00以降は、事前予約なしでも入館できます。 
    ※当日空きがある場合は、チケットカウンターで当日券を販売します。
状況により変更もありますので、公式サイトにて確認して下さい。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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