ジョロウグモ(女郎蜘蛛・上臈蜘蛛) ― 2020年10月22日 10時42分54秒
街中や公園でもよく見かける大きいクモの巣。かなりの確率で、それはジョロウグモの巣です。
ジョロウグモ(女郎蜘蛛、上臈蜘蛛、学名: Trichonephila clavata)は、クモ目、コガネグモ上科、ジョロウグモ科、ジョロウグモ属に属するクモです。
夏から秋にかけて木々の間に大きな網を張るので、よく目立ちます。
春に孵化し、脱皮を繰り返しながら成長します。成熟期は9~10月頃で、交尾もこの時期に行われます。10~11月頃に産卵し、卵で冬を越します。成体は12月頃には死んでしまいます。
孵化してから寿命を迎えるまで1年も無い短命なクモです。
子供の頃には捕まえたジョロウグモ同士を戦わせて遊んでいた記憶がありますが、短い命なのでいじめない様にしましょう。
ジョロウグモという名前の由来ですが、2つの説があります。
一般的には、昔の遊郭の女性を指す「女郎(じょろう)」からきていると考えられています。「女郎」の華やかな衣装が、ジョロウグモのメスの派手な色彩に重なったのでしょう。
もう一つは、大奥の高級女官「上臈(じょうろう)」が由来となっているという説です。こちらも華やかである点が「女郎」と同じですが、位としてはかなり ランクアップ しています。
ジョロウグモの巣を見ると、大抵中央に大きくて派手なクモがいるのですが、これはメスです。時々、その近くに小さくて地味なクモを見かけますが、これは別種ではなくジョロウグモのオスです。
ジョロウグモのメスは体が大きくて色彩も派手なのですが、オスはメスの半分以下の体長で、体色も地味です。
オスはメスの網に居候しているのですが、うっかりしているとメスに食べられてしまうので、脱皮をしている時やご飯を食べている時などを狙って交尾をします。かわいそうなオスです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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