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「テート美術館所蔵 コンスタブル展」 三菱一号館美術館2021年02月27日 13時47分34秒

丸ノ内にある「三菱一号館美術館」で「テート美術館所蔵 コンスタブル展」が開催されています。
19世紀イギリスの画家ジョン・コンスタブル(John Constable、1776年6月11日~1837年3月31日)は、1歳年長のターナーとともに自国の風景画を刷新したことで知られます。
コンスタブルは1776年、ロンドンの北東にあるサフォーク州イースト・バーゴルトに裕福な製粉業者の子として生まれました。
ターナーが各地を旅して国内外の景観の膨大な素描を残したのに対し、コンスタブルは自らの生活や家庭環境に結びつく場所を描き続けました。
本展では、ロンドンの「テート美術館」が所蔵するコンスタブルの作品や、ターナーをはじめとする同時代の作家作品を中心に紹介し、コンスタブルがどのように独自の風景画を作り上げていったのかを辿っていきます。

第1章 イースト・バーゴルトのコンスタブル家
第2章 自然にもとづく絵画制作
第3章 ロイヤル・アカデミーでの成功
第4章 ブライトンとソールズベリー
第5章 後期のピクチャレスクな風景画と 没後の名声
の5つの章で構成され、世界有数のコンスタブルのコレクションを誇るテート美術館所蔵の60点を中心に、初期から晩年までの肖像画・風景画や、ターナーなど同時代の画家の作品も含めた全85点の作品から、コンスタブルが達成した豊かな風景画の世界を紹介しています。

コンスタブル晩年の作品です。コンスタブルが描いたハムステッド・ヒースでの眺めは収集家の間できわめて人気の高い主題となったため、この構図を土台にした作品を何点も制作していますが、本作品はこの主題を扱った最後の一点となりました。
後期には初期のように自然主義に従って忠実に描くのではなく、風車や虹など画中のモチーフを自由に配置し直し、想像力を駆使した、「ピクチャレスク」な崇高で美しい作品を手掛けています。
ジョン・コンスタブル 《虹が立つハムステッド・ヒース》 1836年 油彩・カンヴァス 50.8×76.2cm テート美術館蔵


開催期間:2021年2月20日(土)~5月30日(日)
休館日:月曜日 (祝日・振替休日の場合、会期最終週、2月22日(月)・3月29日(月)・4月26日(月)は開館)
開館時間:10:00〜18:00 ※入館は閉館の30分前まで
入館料: 一般 1,900円、大学生・高校生 1,000円、中学生・小学生 無料
 ※当日チケット窓口での販売もありますが、日時指定券購入者が優先となります。
 ※学生割引および障がい者手帳割引(半額)などは美術館のチケット窓口での販売になります。
会館時間・会期などの変更、来館に際しての注意事項は、美術館公式サイトを参照してください。



「三菱一号館美術館」。館という字が2つ付いてちょっと変わった館名だと思いませんか?
この美術館は、明治時代にイギリスの建築家ジョサイア・コンドルが設計した東京・丸の内初のオフィスビル「三菱一号館」を、当時の設計図などを基に忠実に再現し、「三菱一号館美術館」として生まれ変わったものです。
三菱一号館美術館

「(旧)三菱一号館」は丸の内最初の洋風貸事務所建築として1894年(明治27年)に建てられました。
煉瓦造りの建物内に銀行や商社、郵便局が入居していましたが、1968年(昭和43年)老朽化のため解体され、2009年(平成21年)に美術館として復元されました。(「三菱一号館美術館」は2010年4月6日に正式開館)
三菱一号館美術館

かつて三菱銀行営業室として利用されていた場所は、1894年の三菱一号館竣工当時に撮影されたと思われる写真の他、図面、保存部材から可能な限り忠実な復元を目指し、ミュージアムカフェ・バー「Café1894」として生まれ変わっています。
三菱一号館美術館


「Café1894」では「テート美術館所蔵 コンスタブル展」とコラボしたメニューを同展開催中提供しています。
タイアップランチ「コンスタブルの風景」(11:00~14:00提供 税込2,420円)をいただきました。

前菜の「⼋海⼭サーモンと帆⽴のタルタル仕⽴て バジルソース」です。
《フラットフォードの製粉所(航⾏可能な川の情景)》という作品をモチーフにした前菜です。
⼋海⼭サーモンのマリネと帆⽴、ドライトマト、ブラックオリーブで作ったタプナードと⼀緒に混ぜ合わせ、イクラの上にハーブやエディブルフラワーで⾊鮮やかに飾り付けてあります。バジルソースでいただきます。緑あふれる絵画を思い浮かべながら、その美味しさだけではなく⾒た⽬でも楽しめる⼀皿です。
ジョン・コンスタブル 《フラットフォードの製粉所(航行可能な川の情景)》 1816 -17年 油彩・カンヴァス 101.6×127.0cm、テート美術館蔵 ©Tate

メインの「サンデーローストポークと キャロットラペ グレービーソース」です。
サンデーローストはイギリスの伝統的な料理で、週末、礼拝後に家族団欒で⾷べたと⾔われています。
国産豚を使⽤し、ピンク色に仕上がるように⽕加減に細⼼の注意を払っているということです。
付け合わせはキャロットラペ(仏:carottes râpées)と、メークインのフリットです。濃厚なグレービーソースと絡めていただきます。
肉はナイフで簡単に切れ、口の中でとろけます。メークインの硬めの食感とキャロットラペのドレッシングの酸味がちょうど良い口直しのアクセントになります。
肉汁を使ったグレービーソースはパンに付けて食べても美味しいのです。
パンと、コーヒー又は紅茶が付きます。

コンスタブルは風景画だけではなく、とても美しい肖像画もたくさん描いています。久し振りに、目と脳と胃袋の保養をさせていただきました。 ごちそうさまでした。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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