上野公園のオカメ ― 2021年03月09日 11時34分11秒
上野公園で桜の「オカメ」が咲いていました。
品種名は「オカメ」(学名:Prunus incamp cv. Okame)ですが、女性の顔のお面「おかめ」と混同するので、一般的には「オカメザクラ」と言われます。
早咲きの桜で、東京での開花時期は通常3月上旬頃ですが、今年は全ての種類の桜の開花が早いようで、多くの花弁が散ってしまっていました。
「オカメ」という和風な名前がついていますが、この桜はイギリスで生まれた品種です。
イギリスの桜研究家コリングウッド・イングラム(Collingwood Ingram)氏が、カンヒザクラ(寒緋桜)とマメザクラ(豆桜)を交配して1947年に作出した、比較的新しい桜の園芸品種です。
カンヒザクラ(濃いピンク色の花が下向きに咲く早咲き性)と、マメザクラ(樹が小型)の特徴を受け継いでいます。
京都の千本釈迦堂(大報恩寺)にある同じ読みの「阿亀桜(おかめざくら)」も有名ですが、 千本釈迦堂の「阿亀桜」は、「おかめ伝説」で知られる阿亀(おかめ)に由来する固有名詞で、桜の種類としては「エドヒガン(江戸彼岸)」という枝垂桜(しだれざくら)です。本種とは別の種類になります。
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