血まみれの心臓 ― 2021年04月29日 08時52分07秒
上野東照宮のぼたん苑で「タイツリソウ(鯛釣草)」が咲いていました。(4月20日撮影)
鯛が釣れて釣り竿にぶら下がっているように見えるので、「タイツリソウ(鯛釣草)」という名前が付いたようです。
サビキ釣りでアジ(鯵)やイワシ(鰯)が釣れたように、鈴なりにタイ(鯛)が釣れたら嬉しいですね。
「タイツリソウ」は縁起のいい名前なのでよく使われますが、正式には「ケマンソウ(華鬘草)といいます。花の形が仏具の「華鬘(けまん)」に似ているのでこの名が付きました。
ケマンソウ(学名: Lamprocapnos spectabilis)は、キンポウゲ目、ケシ科、ケマンソウ亜科、ケマンソウ属の多年草です。
原産地は中国東北部から朝鮮半島にかけてですが、室町時代には日本に渡来していたようです。
4月から6月にかけて開花し、ピンクの花の他に白い花が咲くものもあります。
タイツリソウは縁起のいい名前ですが、実はこの草、英名では「Bleeding Heart」といいます。
「Bleeding」は「出血」、「Heart」は「心臓」。直訳すると「出血した心臓」です。
花の色と形を見れば納得できる名前ですが、ちょっと怖いですね。
映画「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクターを思い出してしまいました。
そういえば、映画「羊たちの沈黙」や「ハンニバル」でレクター博士を演じたアンソニーホプキンスが、今年のアカデミー賞で主演男優賞を受賞しましたね。(映画「ファーザー(THE FATHER)」アンソニー役)
全草、特に根茎と葉にビククリン、プロトピンなどの毒性があり、誤食した場合には嘔吐・下痢・呼吸不全・心臓麻痺などを引き起こすことがあるということです。怖いですね~。
ミツバチくんがやってきました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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