岡本太郎美術館 常設展 ― 2021年05月15日 18時03分44秒
「川崎市 岡本太郎美術館」へ行ってきました。
館名の頭にわざわざ「川崎市」と入れているのは、東京都世田谷区の岡本太郎のアトリエがあった場所に、「岡本太郎記念館」という美術館があるからだと思います。
岡本太郎美術館は、岡本太郎(1911年~1996年)から寄贈された作品1779点を収蔵・展示する美術館として、1999年に開館しました。
太郎の生地である川崎市の、生田緑地という都市公園の中にある、緑に囲まれた美術館です。
池の中にも作品が展示されています。
岡本太郎 《 樹霊 》 1970年/97年再制作 ブロンズ
美術館横の広場にある、岡本太郎美術館のシンボルタワー、《 母の塔 》です
岡本太郎の母・岡本かの子は、多摩川のほとり(川崎市高津区)に生まれ、生涯この地を愛した文学者でした。太郎が誕生したのも、母の実家であるこの地です。
「大地に深く根ざした巨木のたくましさ」と「ゆたかでふくよかな母のやさしさ」、「天空に向かって燃えさかる永遠の生命」をイメージして制作された原型をもとに、岡本太郎の意図を忠実に再現して、この塔は製作されました。
岡本太郎 《 母の塔 》 1971年原型制作 鉄骨造 (塔体パイプトラス+鋳鋼ジョイント)、 外装;外殻GRCクラッシュパネル仕上 クラッシュタイル(スコルト加工) 人形彫刻 FRPブロンズ仕上 16体 内部:常温亜鉛メッキ鉄骨補強 全高30メートル
常設展の展示室に順路は無く自由に鑑賞できますが、迷路のようになっているのでお見逃しの無いように・・・
入口です。
岡本太郎 《 豊穣の神話 》 1971年 油彩、キャンバス、板
岡本太郎 《 太陽の塔 》 1970年 繊維強化プラスティック(FRP)
背中に植物を植えるための3つの穴があります。とぼけた顔がユーモラスです。
岡本太郎 《 犬の植木鉢 》 1955年 陶器
自らの手で原形を成型して焼き上げられたティーセット《 夢の鳥 》は岡本自身も気に入り、自宅でも愛用していたということです。
『変わった色、形をしているが、実用と夢がとけあった、情感的な生きものなのだ』(岡本太郎 談)
岡本太郎 ティーセット《 夢の鳥 》 1977年 磁器
岡本太郎 《 若い太陽の顔 》 1969年 繊維強化プラスティック(FRP)
東京・数寄屋橋公園に立っている時計台の原型です。
岡本太郎 《 若い時計台 》 1966年 アルミニウム
アンパンマンみたいな顔ですね。頭に穴が開いていて中は空っぽの、壺です。
岡本太郎 《 顔の大壺 》 1987年 陶器
常設展の展示を抜けると、企画展の部屋に向かう通路があります。
企画展は、7月4日まで「挑む 岡本太郎展」が開催されています。
川崎市 岡本太郎美術館 概要
住所:川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合は除く) 祝日の翌日(祝日の翌日が土日にあたる場合を除く) 年末年始、他に臨時休館日あり
入館料金:開催する展覧会によって異なります。公式ホームページで確認して下さい。
※7月4日までは一般 900円、高・大学生・65歳以上 700円、中学生以下無料です。
※割引制度や他施設との共通利用券あり。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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