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栄誉の殿堂入りのバラ(1) 「ピース(Peace)」2021年05月16日 10時00分30秒

イギリスのロンドンに本拠地を置き世界37カ国のバラ会が加盟する、世界バラ会連合(World Federation of Rose Societies)が、3年に一度「世界バラ会議」という世界大会を開催しています。
1971年にニュージーランドで第1回大会が開催され、これまで第18回大会(デンマーク・コペンハーゲン)までが開催されています。
次回第19回大会は2022年10月にオーストラリアのアデレードで、20回大会は2025年5月に日本の福山市(広島県)で開催される予定です。
第19回大会は今年(2021年)10月に開催される予定でしたが、コロナ禍の為19回と20回の開催がそれぞれ延期されました。

世界バラ会議では、1976年の第3回大会(イギリス・オックスフォード)から、毎回1品種を「栄誉の殿堂入りのバラ」として選んでいます。 (2006年の第14回大阪大会では2品種が選ばれました)
第3回大会にて、記念すべき最初の「栄誉の殿堂入りのバラ」として選ばれたのが「ピース」です。


ピースはハイブリッド・ティー(HT)という系列に属します。本品種を育成したのはフランスの有名なバラ育種家であるフランシス・メイアン( F. Meilland)で、1945年に作出されました。
第2次世界大戦が終了した1945年にベルリン陥落を記念して、世界の「平和」を願って名付けられたバラ、「ピース(PIECE)」です。

栄誉の殿堂入りのバラ「ピース(Peace)

クリームイエローの花にうすいピンク色の覆輪が入るふっくらとした花容、照りのある大きな葉、まとまりよく伸びる樹に巨大輪であるにも関わらず良好な花付き、そして強健な樹勢、良質な性質を多く持ち合わせたこの品種は世界的大ヒットとなりました。
なによりもその美しさに、多くの人が驚愕したのです。

栄誉の殿堂入りのバラ「ピース(Peace)

バラの品種改良の歴史の中で非常に評価の高い、また影響力の大きい品種で、ピースを親として作出された品種は数多く、「ピースファミリー」と呼ばれています。

栄誉の殿堂入りのバラ「ピース(Peace)

咲き始めはオレンジがかったイエローが強く、開花するにつれて花びらの先にピンク色の覆輪が現れます。
大きく開いた大輪の花の中心は淡いクリームイエローになり、ホワイトからピンクへの美しいグラデーションを見せます。
栄誉の殿堂入りのバラ「ピース(Peace)

世界中の人々が新型コロナウィルスとの長い戦いを強いられている中、早く「平和な世界」を取り戻したいものです。


5月7日と10日、20日に川崎市の「生田緑地ばら苑」で撮影したバラの写真を順次アップしていきたいと思います。
まずは、「栄誉の殿堂入りのバラ」から。 (第3回大会から第18回大会まで、全部で17品種あります)



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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